カミサン伝説16の改訂版「かおむ編」「祈りと究極の美」
「カミサン、カミサン、カミサン!
お願いです。
どうかお許しください」
少女は暗闇で祈り続けたが、
真っ暗なままだった。
「カミサン、カミサン、カミサン。
僕も殺してくれだす。
何故あのとき僕も助けたのだすか?」
しかし、
そう思っても声にはならなかった。
少女は少女で祈り続けた。
そして、
なにものかは、
なにものかで祈り続けた。
しかし、
変わることはなかった。
少女もなにものかも
暗闇の中で絶望し、
死にたいと思ったが、
死ぬこともできなかった。
究極の美しさは?
誰にも、
見えなければ意味はないのか?
究極の美しさは、
おのれが感じないと意味がないのか?
そして、
究極の美しさは、
人間に欲望がある限り、
それを得、
かつ、
自覚することはできないであろう。
それ故、
人間に究極の美しさを与えることは不可能なのか?
また、あるところに、
そんなことを考えていた、
なにものかがいた。
「カミサン、カミサン、カミサン!
お願いです。
どうかお許しください」
少女は暗闇で祈り続けたが、
真っ暗なままだった。
「カミサン、カミサン、カミサン。
僕も殺してくれだす。
何故あのとき僕も助けたのだすか?」
しかし、
そう思っても声にはならなかった。
少女は少女で祈り続けた。
そして、
なにものかは、
なにものかで祈り続けた。
しかし、
変わることはなかった。
少女もなにものかも
暗闇の中で絶望し、
死にたいと思ったが、
死ぬこともできなかった。
究極の美しさは?
誰にも、
見えなければ意味はないのか?
究極の美しさは、
おのれが感じないと意味がないのか?
そして、
究極の美しさは、
人間に欲望がある限り、
それを得、
かつ、
自覚することはできないであろう。
それ故、
人間に究極の美しさを与えることは不可能なのか?
また、あるところに、
そんなことを考えていた、
なにものかがいた。