レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

大地獄(新)「採決結果」

2010-12-10 01:31:54 | 小説
大地獄(新)「採決結果」

  第一話は下記から始まります。

大地獄(新)「あの頃」

「あっ! しまった!
もう、遅かったかもしれないぞ!」
「あー...」
「多分にかけるすよ」
「ちょっと、太郎!
静かにしろ。
今、門番の使いが何か話す」


「えー、長らくお待たせしました。
先ほどのじゃんけんで、
上様が勝利したのですが、
上様の後出しではないかと、
選挙管理委員会で審議致しましたが、
後出しもひとつのテクニックということで、
じゃんけんのとおり、
上様の勝ちと裁決致しました」


「やったすよ!
あっしの勝ちすよ!」
「あー...
あの後出しがテクニックだと?」
「ここは常識が通用しねえな。
でも、賭けなくてよかったな」
「詐欺師のテクニック
とは違うんすよ。
盗んでバレても、
盗品持って、
逃げきれればいいんすから」
「じゃんけんとコソ泥とを一緒にするな!
太郎!」
「いや、さんま。
ここはそんなもんかもしれねえぞ。
やったもん勝ちの世界かもな」
「いわし!
それだけじゃないすよ!
もうひとつ決め手があるんすよ。
あれは、
中とかいう門番の蹴りも心証悪いんすよ。
なんせ、
強盗と窃盗では
罪の重さが全然違うすからね」
「だから、泥棒と一緒にするなって」
「さんま! そう興奮するな!
俺たちからすれば、
ワケのわからん奴が門番で
助かる可能性が出てきたワケだからな」
「いわし!
まあ、それもそうだが、
後味が悪いな」
「そうすか?
周りは意外にクールすよ」
「忘れよう! さんま!
で、この後だな。
あの上とかいう門番が何やるのか?」
「そうすね。 
あっしがまた予想しやしょうか?」
「たまたま、当たったからって、
調子こくなって! 太郎!」
「さんま! そう怒るなって!
ほら、
上とかいう新門番長の登場だぞ!」
(続く)
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