新カミサン伝説?ホラの像編改11
ツルタ教授はシゲタの手紙を読み、
にんまりとした。
ひとつは、
自分を一時的にはせよ、
毛むくじゃらにし、
永遠にこのまま毛を剃り続けない
といけないのではないかという恐怖に陥れたシゲタに
復讐したできたからであった。
もうひとつは、
ツルタは、
このとき、
ホラの像の場合は、
祈りの文言さえ、
充分吟味して使えば、
凄い効果を持つ像であること
を確信できたからだった。
すなわち、
ツルタは、
シゲタへの邪心を持っていたが、
まったくバチが当たらず、
逆に、
自分が思うとおりの効果を得られたので、
ホラの像の場合は、
普通の像と違い、
その邪心こそが必要不可欠で、
邪心を持っている人間に、
逆の内容を祈らせれば、
思ったとおりの内容どおりの効果を得られる
と思いこんだのだった。
そこで、
ツルタは、
助手の中で、
一番邪心がありそうな人間を選び、
何か試しに祈らせてみよう
と考えたのであった。
もちろん、
ツルタにバチがあたらなかったのは、
実際は、
シゲタとの関係では、
ホラの像が偽物になっていたことだけなのだが、
ツルタは、
このことについては
シゲタ同様、
まったく気づいていなかったのである。
(続く)
ツルタ教授はシゲタの手紙を読み、
にんまりとした。
ひとつは、
自分を一時的にはせよ、
毛むくじゃらにし、
永遠にこのまま毛を剃り続けない
といけないのではないかという恐怖に陥れたシゲタに
復讐したできたからであった。
もうひとつは、
ツルタは、
このとき、
ホラの像の場合は、
祈りの文言さえ、
充分吟味して使えば、
凄い効果を持つ像であること
を確信できたからだった。
すなわち、
ツルタは、
シゲタへの邪心を持っていたが、
まったくバチが当たらず、
逆に、
自分が思うとおりの効果を得られたので、
ホラの像の場合は、
普通の像と違い、
その邪心こそが必要不可欠で、
邪心を持っている人間に、
逆の内容を祈らせれば、
思ったとおりの内容どおりの効果を得られる
と思いこんだのだった。
そこで、
ツルタは、
助手の中で、
一番邪心がありそうな人間を選び、
何か試しに祈らせてみよう
と考えたのであった。
もちろん、
ツルタにバチがあたらなかったのは、
実際は、
シゲタとの関係では、
ホラの像が偽物になっていたことだけなのだが、
ツルタは、
このことについては
シゲタ同様、
まったく気づいていなかったのである。
(続く)