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実話を元にしたドラマは、人々に何を残すのでしょう。
ドキュメンタリーは、人々に何を残すのでしょう。
昔、「小児病棟」という、
実話をもとにしたドラマがありました。
’80年の放送です。
[女性ヒューマン・ドキュメンタリー大賞 第1回優秀賞]
受賞作品のドラマ化で、桃井かおり主演、
視聴率が34.7%で長時間ドラマとして、
歴代ベスト4位(1970-2000)の記録を持っているドラマだそうです。
桃井かおりはこの作品で、
「ギャラクシー奨励賞」という賞も受賞しました。
わたしはこれを見ました。
衝撃を受けました。
原作本も読みました。
でも、子どもが生まれ、小児病院に入院し、
自分が「患児の親」として、病棟に入ったときに、
「あんなもんじゃない、
あんなもんでは知ったうちには入らない」と思った。
今まで生きてきて、全く知らない世界があったのだと思った。
娘が長期の入院をしていたのは、
東京都立清瀬小児病院。
この病院は、ドキュメンタリーの取材がよく入ります。
娘が退院したすぐ後に、
今は亡き逸見政孝の取材が入っていました。
ありがたいことに、主として取り上げられた手術は
娘と同じ手術で、
しかも担当医も執刀医も同じだった。
テレビカメラの取材で、その手術の詳細を映像で知ることができました。
テレビの取材が入ることで、
当事者さえも、より情報を得ることができるのだ、
とも思いました。
数年後、今度は木村拓哉の取材が入りました。
このときに、主として追いかけられたのは、
白血病の子でした。
闘病の中、子どもらしい様子や、いきいきとした様子が
脳裏に残っています。
番組では元気に終わりましたが、
その数年後、この子は亡くなりました。
視聴者は、このことを、知らない。
でも、この番組を見た人の中には、
この子が生き続けているかもしれないと思うと、
うれしい気持ちにもなります。
「感動」を商品にするものはいらない。
「涙」を娯楽にするものはいらない。
でも、丁寧に作られた番組ならば、
番組というひとつの題材を、
「知っている人」と「知らない人」の橋渡しとして
ほんの少しでも、使うことができるのかもしれない。
もう少し、もう少し、
高視聴率を記録した「たったひとつのたからもの」というドラマ、
これが人の中に残したものを
さぐっていたいと思っています。
*写真は、今日の娘の登校風景。
むろん、隠し撮りです。
この後、一人のご婦人が 娘に一声かけ席をを詰めさせて、
娘の隣に座りました。
「普通に」扱っていただいている光景を
遠くで見ていた朝でした。
ドキュメンタリーは、人々に何を残すのでしょう。
昔、「小児病棟」という、
実話をもとにしたドラマがありました。
’80年の放送です。
[女性ヒューマン・ドキュメンタリー大賞 第1回優秀賞]
受賞作品のドラマ化で、桃井かおり主演、
視聴率が34.7%で長時間ドラマとして、
歴代ベスト4位(1970-2000)の記録を持っているドラマだそうです。
桃井かおりはこの作品で、
「ギャラクシー奨励賞」という賞も受賞しました。
わたしはこれを見ました。
衝撃を受けました。
原作本も読みました。
でも、子どもが生まれ、小児病院に入院し、
自分が「患児の親」として、病棟に入ったときに、
「あんなもんじゃない、
あんなもんでは知ったうちには入らない」と思った。
今まで生きてきて、全く知らない世界があったのだと思った。
娘が長期の入院をしていたのは、
東京都立清瀬小児病院。
この病院は、ドキュメンタリーの取材がよく入ります。
娘が退院したすぐ後に、
今は亡き逸見政孝の取材が入っていました。
ありがたいことに、主として取り上げられた手術は
娘と同じ手術で、
しかも担当医も執刀医も同じだった。
テレビカメラの取材で、その手術の詳細を映像で知ることができました。
テレビの取材が入ることで、
当事者さえも、より情報を得ることができるのだ、
とも思いました。
数年後、今度は木村拓哉の取材が入りました。
このときに、主として追いかけられたのは、
白血病の子でした。
闘病の中、子どもらしい様子や、いきいきとした様子が
脳裏に残っています。
番組では元気に終わりましたが、
その数年後、この子は亡くなりました。
視聴者は、このことを、知らない。
でも、この番組を見た人の中には、
この子が生き続けているかもしれないと思うと、
うれしい気持ちにもなります。
「感動」を商品にするものはいらない。
「涙」を娯楽にするものはいらない。
でも、丁寧に作られた番組ならば、
番組というひとつの題材を、
「知っている人」と「知らない人」の橋渡しとして
ほんの少しでも、使うことができるのかもしれない。
もう少し、もう少し、
高視聴率を記録した「たったひとつのたからもの」というドラマ、
これが人の中に残したものを
さぐっていたいと思っています。
*写真は、今日の娘の登校風景。
むろん、隠し撮りです。
この後、一人のご婦人が 娘に一声かけ席をを詰めさせて、
娘の隣に座りました。
「普通に」扱っていただいている光景を
遠くで見ていた朝でした。