S嬢のPC日記

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宛名の無い手紙

2005年04月02日 | インターネット雑記
まず、リンク。
304 Not Modified 「私が自分のサイトを持つ理由。」

わたしはネット上で思い悩む人に出会うと、自分のサイトを持つことをすすめることがよくありました。
ブログというものが無かった時には更新にテクニックを必要としないサイトを紹介して登録を薦めたり、全くの初心者にHTMLタグやFTPの使い方を丁寧に教えたりもしました。
作っている途中で、ページの修正のやり方を教えたりもしました。
自分のサイトという「自分自身の場」を持ち、そこで「表現」していくことを通して、自分自身の持つ問題と真っ向から対決し、思考し、そこから抜けていく感覚と得られる「自由」を知って欲しかったからです。
人生の中で、思ってもみなかった経験の扉が開いていくことがある。
歓迎したい経験もあれば、門前払いをしてしまいたい経験もある。
受け入れに時間がかかる経験の扉が開いたとき、
思考と感情は堂々めぐりをし、
そのことが刃になってまた、自分自身を痛めつける。
痛みを感じたら、痛みを書こうよ。
悲しみを感じたら、悲しみを書こうよ。
自分の感情の本質を引きずり出して、表現する。
表現という作業を通して、思考する。
「その先」には、自分自身の「希望」が見えてくるだろう。
誰の価値観にも惑わされない、
誰に対してもうつむかない、
なによりもかけがえのない「あなた自身」がきっと見つかる。
そもそもあなたがあなたであるということ、
命として存在するというそのことだけで
かけがえのない存在なのだから。
その痛みは、あなた自身のもの。
その悲しみは、あなた自身のもの。
全てはあなただからこそ、感じるもの。
ほめられない部分も、簡単には人に言えない部分も、
全てかけがえのないあなた自身のもの。
その全てを、あなた自身が大切に抱きしめたときに、
「あなた自身の明日」がきっと見つかる。
あなた自身が出会う人と、あなた自身が抱える思いと、
温度差がある場合はたくさんあると思う。
あなた自身が、あなた自身を大切に抱きしめることができたなら、
その温度差は、きっと超えられる。
新しい経験も、きっと超えられる。
サイトを持つことをすすめるときに、言いたかったことはこんなこと。
このインターネットという大海の中、
手紙を入れて海に投げた瓶のように、
手紙をつけて飛ばした風船のように、
わたしが流す言葉がどこかの誰かに届くのならば、届いて欲しい。

*関連記事
「インターネットと女性たち」
「障害」と「尊厳」

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*2005.5.18追記
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