「さとかず」の読書のススメ

シンガポールから送る独断的な読書録
(基本ルールとして、単行本は出版社名、文庫本は文庫シリーズ名を記載)

赤と黒 スタンダール 上巻読了

2005-05-23 18:55:28 | 思想・文学
本日はベサックデイの代休の為、シンガポールは祝日です。
朝はボタニック・ガーデン(写真は見取り図)にてウォーキング後、カフェにて朝食。ホーランド・ビリッジに移動して買い物をし、帰宅。
昼食後のお昼寝までのひと時を読書にてすごしました。

本日読了本
「赤と黒 上巻 スタンダール 新潮文庫」
キリスト教の思想的バックグランドがない私にはちょっと分からないところがありますが、それをぬいてもやはり読みつがれる小説はひきつける何かを持っています。私としてこれは多感な十代後半もしくは20代前半に読めばよかった小説です。このような本に出会った時の後悔は30代後半となった今どうしようもないのですが、人に何歳までによめばいいと勧められる程度でしょうか?揺れ動くジュリアンが下巻でどのような宿命の元にどう自らの道を定めていくかを楽しみに読み続けます(破滅するのだろうな~とは思っていますが)。

ところで、ジュリアンの歳は?ご存知のたかがいらっしゃったらご教授の程(読み落としているかも?)!
また、教会の職務的地位(当時のフランスにおける司教とその下の司祭の地位、どれくらいの教区があり、1教区内に何人の司祭が存在するのか?など)とジャンセニスト(辞書によると1713年に教皇によって禁止されているのが、1830年代には存在しえたのか?)とは?

余談ですが、上巻が91刷、下巻が76刷ですので、上巻での挫折者の人数を想像させます。

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2 コメント

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Unknown (さとかず)
2005-05-24 10:27:57
早速のコメントありがとうございます。また、下巻読了後にも疑問が色々と出てきそうです。訳のせいなのか、ちょっと文章が分かりにくい点がありますね。

今、下巻に入ってますが、誤植を見つけました。バレーでなくバレエが日本語です。些細なことですが、これだけ版を重ねている本にこれはまずいですね。
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ジュリアンの年齢 (エセスタンダリアン)
2005-05-23 23:05:30
研究者なのにすぐ答えられそうなのはこれだけです。なさけなや。

初めてレナール邸を訪れたときに、レナール夫人に対して「もうじき十九です」というシーンがあります。

その若さと外見に似合わぬジュリアンの腹黒さ。そして恋愛に没頭するとその腹黒さが一瞬消える、というか忘れる。そんなところが彼の愛すべき点ではないでしょうか。



他のご質問にも詳しく答えられるよう頑張りますね。
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