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『ふるさと納税』をさらにおトクに活用するコツ

2016年03月23日 | 冬ネタ

ブランド肉や蟹、旬の野菜やフルーツなどの食材をはじめ、さまざまな商品やサービスが“おトク感たっぷり”に手に入ることから、人気を集めている「ふるさと納税」。年収などの条件を元に上手に制度を活用すれば、「実質負担額2000円で、こんなに返礼品をもらえる!」といった解説記事のほか、届いた豪華食材の写真や喜びのコメントをSNSで見かける機会も多い。

 すでに積極的に活用している人にも、「申込みや申請が複雑そう」といった理由で利用をためらっている人にも役立つ、「『ふるさと納税』をさらにおトクに活用するコツ」や、利用時のポイントについて、節約アドバイザー・丸山晴美さんに話を聞いた。

「昨年4月からの制度改正で、5自治体以内なら確定申告不要の『ワンストップ特例制度』がスタートし、控除の限度額も約2倍に拡大したので、ますます『ふるさと納税』が熱いです!

 これでまでは、もともと確定申告が必要ではない会社員等にとって、『ふるさと納税』のためだけに確定申告をすることは手間でもありました。そこで給与所得者は、2015年4月1日から5自治体以内であれば『ワンストップ特例制度』の手続きで確定申告が不要になり、より手軽に利用できるようになったのです。ここで注意する点は、予め申請書を寄附した自治体に郵送にて提出すること。この制度を利用した場合、控除される税金は所得税からの還付はなくなりますが、翌年度の住民税が減額されることになります」(丸山さん)

 新制度で、より申請しやすくなった「ふるさと納税」だが、やはりその魅力はおトク感。

「なんといっても寄附をしたら返礼品が届いちゃう! というところですが、所得税や住民税の控除もあるからダブルでおトク。また支払い方法によって、さらにおトクになる裏ワザも。

 4月17日までのキャンペーン期間中、NTTドコモの『ドコモ口座』から『ふるさと納税』の支払いをすると、寄附額の1%がdポイントで還元されるので、トリプルでおトクになります」(丸山さん)

 2万円までなら携帯料金と一緒に決済でき、スマホで簡単に申込みできる「ドコモ口座ふるさと納税」だが、実施中の「ドコモ口座ふるさと納税 年度末ご利用感謝キャンペーン」で、寄附額の1%が全員にdポイントで付与されるほか、5000円以上の「ふるさと納税」寄附を行うと、5000円ごとに1口の抽選対象で、合計100名に2000ポイントのdポイントが当たる抽選にも参加できる。ローソンやdマーケット、携帯料金などの支払いに1ポイント1円で利用できるdポイントでの還元は、使いやすさの点でもオススメだ。

 さて、続いて知りたいのは、膨大な選択肢がある返礼品選びのコツ。

「ふるさと納税で断トツの人気は高級和牛ですが、その土地で採れた野菜やフルーツ、魚介類も新鮮そのものですし、現地でしか味わえないものも多いので、ぜひ試してみてもらいたいですね。また、たくさん返礼品があって困ってしまう…という方には、家計に直結するお米や乾麺、日持ちのする調味料もオススメ。食事と同じく米、野菜、肉、魚、調味料、デザートなど、バランス良く選ぶのがコツと言えます。そのほか、お酒やスイーツといった、その土地ならではのレアなアイテムも見逃せません」(丸山さん)

 こうしたアドバイスから、「ドコモ口座ふるさと納税」で申込み可能な自治体の返礼品をチェックしてみると、人気ブランド牛の但馬牛やデザートが充実した兵庫県朝来市をはじめ、「呼子の活いかの活き造り」や玄界灘で獲れた魚の干物、10kgのお米などが選べる佐賀県。名物のねぎと厳選野菜の詰め合わせやお米と純米酒セットがある埼玉県深谷市、調味料や旬の野菜・フルーツ、お弁当に便利な冷凍食品まで選べる大阪府泉佐野市など、充分なラインナップが揃っている。

 そんなおトクで楽しみの大きい「ふるさと納税」だが、申込みや申請の際に注意すべき点もあるという。

「『ふるさと納税』で控除を受けておトクに活用するためには、控除対象となる所得があることが条件になるので、家族の中で所得の一番多い人の名義で寄附をすることが大切。専業主婦や扶養内のパートは対象外なので、注意が必要です。申込みの際は、必ず控除対象となる人のクレジットカードや携帯電話で決済しましょう。収入や扶養家族の有無などによってトクする寄附金額の目安も変わるので、まずは確認してみるといいですね。

 もちろん、所得が無くても『ふるさと納税』はできますが、所得税や住民税の控除は受けられません。また、確定申告での手続きや『ワンストップ特例』の必要書類を提出しないと控除や還付が受けられませんから、所得がない場合と同様、単なるお取り寄せとなってしまいます」(丸山さん)

 最近は、収入や家族構成ごとの「寄附金控除額のシミュレーション」が確認できるサイトもあるので、寄附金額を決めるチェックも簡単にできそうだ。

「人気の返礼品は品切れになっていても、月ごとに数量限定で出てくるケースや、申込み時期が限られるアイテムもあります。欲しいものが品切れでも、こまめにチェックすることで申込みできたり、新しい返礼品を発見できたりするので、定期的に確認することも大事ですね」(丸山さん)