里の常連さん情報

横田の里の常連さんが綴る里のネタ特集

嫌なにおいを撃退

2014年06月30日 | 夏ネタ

ドアを開けた瞬間に気が付く「ぷ~ん」とした臭い。閉め切りがちの部屋の臭いのもとは「臭い分子」だ。これが空中に浮遊し、家具やガラスにくっついたり、離れたりして嫌な臭いになる。

 台所の食べ物や生ゴミ、タバコなど複合的な臭いが部屋にこもってしまった場合には、一時しのぎの芳香剤や芳香スプレーに頼らず、「引き算方式」で撃退しよう。

 用意するものは、雑巾と掃除用の洗剤。家具や壁にくっついた「臭い分子」を根本からふき取り、いつもは掃除機だけで済ませるフロアも水拭きを。臭いを吸収しやすい壁は、掃除用洗剤を使い、ふき取るのがコツ。

 部屋の隅や台所など、風通しの死角となるスポットには、高純度アルコールが主成分の除菌消臭剤をスプレーしよう。部屋中を拭きまわるだけで、想像以上に臭いが気にならなくなるはずだ。

 ふき取ることのできないカーペットやマットには重曹を使うのが効果的。嫌な臭いは、ほとんどが酸性のため、それらを中和するにはアルカリ性の重曹が強い味方になる。重曹には細菌への効果があり、湿気を吸収してくれる。カーペットやマットの上に重曹の粉をそのまま振りかけ、30分ほど放置しておく。そのあと掃除機で吸い取れば手触りがよくなり、臭いも嘘のように消える。

 梅雨時期などは、特に生ゴミが強烈な臭いを発するようになるので、シンクのカゴに残したままにせず、早めに捨てる習慣をつけたい。生ゴミをポリ袋に入れ、台所用除菌消臭スプレーをしてから袋を固く縛っておくと、臭いだけでなく、虫の発生も抑える。

 帰宅後には窓を開けて空気を入れ替え、晴れた日や休日も窓を開けて風通しをよくしておこう。


オメガ3脂肪酸

2014年06月29日 | 夏ネタ

興味深い結果を紹介しましょう。内閣府が「高齢者の健康に関する意識調査」を55歳以上の男女を対象に実施しました。行政に力を入れてほしいことの第1位は「認知症予防」対策でした。また、ある企業が「健康寿命」を延ばすため鍛えておきたい体の部位は、というアンケートをしたところ、1位は脳。認知症に対する関心が高いことを物語っています。今から予防しておきたいですね。

 前回は、イチョウ葉エキスに予防効果がありそうだ、という話題でした。今回は、「脳の栄養素」とも呼ばれているオメガ3脂肪酸、すなわちEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(デキサヘキサエン酸)の話です。イワシやサバ、ブリ、サンマ、アジなどいわゆる「背の青い魚」にはEPAが、マグロ、カツオなどにはDHAが多く含まれています。

 世界一の長寿国日本。魚の貢献度は大です。ただ、身体にいいことはだれでも知っていますが、最近の魚離れは深刻です。

 そこでサプリメントの登場です。私は1990年頃からEPAの血流改善効果の研究をしてきました。その結果、赤血球の膜をしなやかにし、脳細胞に酸素をたっぷり送ることが分かりました。DHAは脳内の記憶・学習に関わる海馬(かいば)に集中していることから記憶力、学習機能向上に密接に係っていると考えられます。認知症の予防や治療にも効果が期待される、といった研究は世界でたくさん行われています。

 消費者庁が実施した「食品の機能性評価モデル事業」でもオメガ3は対象11種類のサプリメントのなかで、最も高い評価を得ています。イチョウ葉エキスもいい評価でしたので、一緒に飲むと、いっそう認知症予防になると期待されます。

 血流改善効果や認知症の予防改善効果、記憶力を高める効果がDHA・EPAにもありそうだといううれしい話をしました。もちろん、日頃から魚を食べる習慣も身に付けておきたいものですね。

 ■栗原毅(くりはら・たけし) 医学博士。栗原クリニック東京・日本橋院長。慶應大学特任教授。「血液サラサラ」という言葉を提唱し、著書やメディア出演などを通じて予防医療の大切さを訴えている。


心の疲れをス?ッと消す方法☆

2014年06月28日 | 夏ネタ

創立100周年を迎えた宝塚歌劇団。その長い歴史は、数えきれないタカラジェンヌたちの汗と涙で積み重ねられてきたもの。当然そこには無数のストレスもあったはず。「舞台」という激烈なストレスに一度は挫折し、しかしどん底からはい上がった「元ジェンヌ」が、その克服法を伝授する。

 今回紹介する本は、「元タカラジェンヌのカウンセラーが教える心の疲れをス?ッと消す方法」(KADОKAWAメディアファクトリー)。著者の真織(まおり)由季氏は、元宝塚のスターにして、現在はストレスケアマネジメント教室を主宰するカウンセラー。

 1986年にデビューし、2年目にはニューヨーク公演のメンバーにも選ばれるなど注目株のスターとなった。しかし、星組の3番手男役スターに就任した頃から極度のプレッシャーに押しつぶされるようになり、ストレスから「ステージに穴を開ける」という大失態を演じてしまう。

 その後もストレス症状は止まず、宝塚を退団。廃人のような生活を送っていた時に「BTUバランスセラピー」というストレスをコントロールする学問に出合い、そこから奇跡の復活を遂げた。

 バランスセラピーとは、ストレスを数値化して把握し、精神的なサポートだけでなく、筋肉などの器質的な面からのアプローチで脳のゆがみをただし、脳の疲労を解消していく「ホメオストレッチ」という技術を骨格とする理論。日本では国公立大学との共同研究も進んでおり、脳の断層撮影、脳波の測定などから科学的な実証研究も進んでいるという。

 詳細は本書に譲るが、早い話が「ストレスは脳のゆがみ」に起因するもの-という考えが根本にあり、それを治すのに最も合理的なのが「筋肉のケア」というのだから驚きだ。

 脳は神経を通じて全身の筋肉とつながっている。中でも脳の最深部で自律神経をつかさどる「脳幹」がゆがんだり、疲れたりすると、自律神経がバランスを崩す。自律神経失調症が、さまざまなストレス症状が現れることは、読者諸賢よくご存じの通りだ。

 そこで、脳、特に脳幹とつながっている筋肉に働きかけることで、神経を介して脳幹に刺激を与え、ストレス症状の大もとである自律神経失調症を改善しようというのが、本書が勧めるバランスセラピーの柱なのだ。

 そこで重要になる筋肉がある。大昔、人間が二足歩行を始めたことで万有引力に逆らうことになり、それに伴って発達した「抗重力筋」とよばれる筋肉群。大腿四頭筋や腹直筋など、脳を頂点に保持するために、常に重力に逆らう役割を担うことになったこれらの筋肉を効果的にケアすることで、脳幹の疲労を軽減し、ストレス症状を解消できると著者はいう。

 編集を担当したKADОKAWAメディアファクトリーの仁岸志保氏も、「この方法の一番画期的なところは、ストレスを心の問題として捉えないこと。心が沈んでいても『前向きでいる』努力をしなくていい。とりあえず太ももに触れてみると、じんわり温かくなって、気持ちよくリラックスできます」と、その効果の大きさを力説する。

 本書で紹介されている筋肉のケアは、オフィスや自宅で簡単にできるものばかり。ストレスのネタには事欠かない日本のサラリーマンにとって、知っておいて損のない健康法といえそうだ。 (竹中秀二)

 ■BTUバランスセラピー式・ストレス解消ストレッチ(太もも編)
 (1)手のひらを重ねて太ももの上に置く
 (2)太ももの温かさが手に感じられるまで2秒ほど待つ
 (3)いったん鼻から息を吸い、口から吐きながら5秒かけて弱い圧を加える
 (4)そのまま5秒キープして「ふわっと」手を離す
 ※他にも肩や顔の筋肉のケアを加えることで、より効果的なストレスケアが可能(本書より)


緑内障

2014年06月27日 | 夏ネタ

6月7日は「緑内障を考える日」。緑内障は、眼球内の圧力(眼圧)が高まり、視神経が圧迫されて損傷する病気。10年ぐらいかけて視野(見える範囲)が狭くなり、放置すると失明に至る。目の痛みなどが現れる急性緑内障でなければ、通常、初期ではほとんど自覚症状がない。健診での早期発見が重要だ。

 【8割が未治療でいる】

 失明原因第1位(全体の約25%)の緑内障の発症頻度は、40歳以上では約20人に1人。しかし、眼科を受診している人は約20%にすぎない。井上眼科病院(東京・お茶の水)の井上賢治院長が説明する。

 「人は中心視野を使って両目でカバーし合って物を見ているので、初期の段階で視野の欠損に気づく人はほとんどいません。初期のうちに早期発見できるのは検査だけです。会社の健診の眼底検査で異常を指摘されたら、必ず精密検査を受けてください」

 一度障害された視神経は元には戻らない。どれだけ早く治療が開始できるかが、失明を免れるポイントになるという。

 【家族歴はリスク高い】

 目の中は「房水(ぼうすい)」という液体が酸素や栄養を運んでいる。房水は毛様体という部分で作られ、シュレム管という部分で排出されている。流れが途中で妨げられたり、排出口が目詰まりすることで眼圧が上昇するのが緑内障の病態だ。

 「しかし、日本人の緑内障の7割は眼圧が正常範囲でも発症する『正常眼圧緑内障』です。これは同じ眼圧でも発症する人、しない人がいるわけですから、視神経が眼圧に対して体質的に弱い眼であることから発症すると考えられています」

 緑内障の危険因子のひとつが家族性。国内の疫学調査では、兄弟に緑内障患者がいると3・7倍、両親では2・2倍、いとこでは2・9倍リスクが高いという報告もある。

 「家族内に緑内障患者さんがいる人は、40歳を過ぎたら年1回の定期検診をお勧めします」

 【点眼薬で眼圧管理】

 発見された場合、治療は進行を止める、遅らせることが目標になる。まずは眼圧を下げる点眼薬が第一選択肢になる。

 「点眼薬は、房水の産生量を減らしたり、房水の排出を促進させたりするなど作用機序の違うものが数種類あります。持病によっては使えない薬もあり、まず1種類で様子を見て、途中で薬を変更したり、2-3種類を併用してもらう場合もあります」

 点眼薬で眼圧コントロールが十分でない場合には、房水の流れや排出を促進させるレーザー治療や手術が検討される。

 「検査だけでなく、日常ではカレンダーのマス目などを片目ずつ見て、視野や見え方に異常がないか確認することも早期発見につながります」

《緑内障を調べる主な検査》
★眼圧検査…目の表面に測定機器や空気をあてて測定する
★眼底検査…視神経が障害されていないか眼底を検査する
★視野検査…見える範囲を検査し視野欠損の有無を判定する
★三次元眼底解析検査(OCT)…断層撮影で網膜の厚みなどを測定する


長生きの秘訣はなんですか?

2014年06月26日 | 夏ネタ

「長生きの秘訣(ひけつ)はなんですか?」ということがよく言われている。とくに高齢者の有名人には、決まってこういう質問がされる。すると、人によってはもっともらしい答えが出る。たとえば、「毎日、野菜をたくさん取っている」「必ず散歩している」「1日1回、大声で笑っている」などなど。

 しかし、万人に共通する長生き法などない。それに、病気で寝たきりになって長生きをしても、それは幸せとは言い難い。つまり、長生きは健康でなければ意味がない。

 では、いつまでも健康なまま長生きする方法はあるのだろうか。

 日本で長寿県といえば、誰もが知るように沖縄である。沖縄では、人口10万人あたりの100歳以上長寿者数は22人と、全国平均のなんと3.8倍にもなる。この理由は、やはり温暖な気候と、それがもたらす人々のおおらかな生き方にあるのではないだろうか。

 沖縄の人たちは、ともかくマイペースである。また、沖縄の人たちは野菜や海藻をよく食べ、お茶もよく飲む。つまり、食習慣も重要なポイントだ。

 食習慣といえば、100歳を超え、なお現役で医師を続ける聖路加国際病院名誉院長の日野原重明先生がいる。日野原先生の食習慣は、朝食はコーヒー、ジュース、ミルク、オリーブ油(スプーン1杯)。昼食はミルクとクッキー2個。夕食は茶碗(ちゃわん)半分のご飯、たっぷりの野菜、それにヒレ肉か魚。これで1日1300キロカロリーに制限している。つまり、食べ過ぎておらず、いつも「腹八分目」である。

 現代では、数多くの健康法が存在する。最近では『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』という本が売れている。しかし、沖縄の人と日野原先生の例が、健康で長生きの秘訣を端的に表していると、私は考える。

 これまで医者として、数多くの長寿の例を見聞したが、この年になってようやく気づいたのが、「6、8、10の法則」である。

 「6」というのは、「運動六分」のこと。健康法の1つとして必ず挙げられるのが運動だが、やり過ぎは禁物。とくに若い時にスポーツをやっていた人は、ピーク時の六分の量にしないと、無理が生じて体調をくずす。昔とった杵柄は忘れることだ。沖縄の人のマイペースの生き方を見ると、この思いは強くなる。

 「8」というのは、「腹は八分」のこと。これは日野原先生の例が証明している。食べる物にも長生きの秘訣はあるが、それよりも食べ過ぎないことである。

 「10」というのは「睡眠は十分に」ということ。年を取ると何時に寝ても早く目が覚める。私の場合は、いつも午前6時には目が覚める。これは、寝るのにも体力がいるので、体力が落ちると睡眠が短くなるからだ。しかし、長生きしている人はじつによく寝ている。朝早く起きても、昼寝を取って睡眠不足を補っている。

 以上がもっともシンプルな長寿の秘訣である。健康で長寿は、心がければそれほど難しいことではない。

 ■富家孝(ふけたかし) 医師・ジャーナリスト。1947年大阪生まれ。1972年慈恵医大卒。著書「医者しか知らない危険な話」(文芸春秋)ほか60冊以上。


喫煙、飲酒、肥満は高血圧の。。。

2014年06月25日 | 夏ネタ

 高血圧は有名すぎる病気です。しかし実際には高血圧であるにも関わらず、自覚されていない方が非常に多いのも事実です。手術前の診察で「これまでずっと健康でした。高血圧? 言われたことありません」と言っていた患者さんの血圧が手術中とても高くなったり、逆に麻酔導入時(全身麻酔で患者さんを眠らせること)に驚くほど下がってしまったりすることもしばしばです。

 高血圧なのに血圧が下がるなんて矛盾に聞こえるかもしれませんが、調節性を失った血管は容易に高くも低くもなるのです。確かに生来健康であれば血圧計をお持ちでない方がほとんどでしょうし、血圧を測る機会もあまりないでしょう。高血圧であっても無症状であることがほとんどです。医療機関を受診し医師に診断されなければ、ご自身では高血圧と気づかず無治療のままになってしまうのです。

 高血圧そのものが怖いのではありません。高血圧の状態が続けば、血管(主に動脈)はそれに負けまいと硬くなっていきます。これが動脈硬化です。動脈硬化は全身の血管に及びます。特に問題となるのが、心臓や脳に血液を流す血管に動脈硬化が及んだ場合です。硬く狭くなった血管に十分な血液が流れなくなると心筋梗塞や狭心症、脳梗塞が起こります。いずれも命に関わる恐ろしい病気です。

 喫煙、飲酒、肥満は高血圧の代表的な危険因子です。心当たりのある方は高血圧予備軍として、ぜひ予防と改善に努めてください。まずは食事、運動、睡眠に気をつけましょう。

 食事はなるべく減塩を心がけてください。ソースやおしょうゆの量を減らすだけでも構いません。運動は有酸素運動(ウオーキング、ジョギング、サイクリング、水泳)がおすすめです。たまにまとめてするのではなく、週に数回・短時間でも習慣づけて行うのが効果的です。

 浅い睡眠は血圧上昇につながるといわれています。どれだけストレスフルな毎日であっても、夜はゆったりした気分で就寝できるよう心がけましょう。皆様の健康を応援しています。

 ■藤原さやか(ふじわら・さやか) 1985年9月25日生まれ。2011年 大阪市立大学医学部卒業。同年、ベルランド総合病院(大阪府堺市)初期研修医。13年より同病院麻酔科医として勤務。趣味は旅行、ゴルフ。


銀歯の話

2014年06月24日 | 夏ネタ

「銀歯が取れてしまった」といって来院される患者が私どものクリニックへも多くいらっしゃいます。では、なぜ、銀歯は取れてしまうのでしょうか。

 銀歯は長年、口の中で使用することで金属イオンとなり少しずつ溶け出し、形が変形、劣化してしまいます。また、銀歯をつけるときに使用する接着剤も、古くなると時間とともに劣化してしまいます。

 こうしたことで、歯と銀歯との間に隙間ができてしまい、これらの隙間から口の中の虫歯菌が銀歯の内側に入り込み、虫歯を作った結果、取れてしまうことが最も多い原因の1つです。

 口の中の環境にもよりますが、一般的に銀歯の寿命は2-3年といわれています。また、このような原因とは別に、接着剤が耐えられないような強い力でかんでしまったり、周りの部分の歯が欠けてしまった場合も、銀歯は取れてしまうことがあります。

 もし銀歯が取れてしまったら、取れてすぐに歯科を受診できれば良いのですが、なかなかすぐには受診できないという方も多いでしょう。

 今回はそういった場合の対処法についてお話しさせていただきます。

 まず、取れた銀歯は、欠けてしまったり、残っている歯が割れてしまったりすることがあるので、お口の中へは無理に戻さないでください。万が一、食事中や睡眠中に外れて飲み込んでしまうと大変危険だからです。

 銀歯を接着剤で戻される方もいらっしゃいますが、これも間違えた対処法です。接着剤でつけてしまうと、内側の虫歯を進行させてしまったり、接着剤の成分が浸透してしまっている部分を削らなくてはいけなくなってしまいます。

 まずは取れた銀歯は、口の中へは戻さず、わかりやすい容器などで保管しましょう。銀歯が取れた歯は、象牙質という軟らかな組織が露出しているので虫歯になりやすかったり、取れた部分は食べ物が挟まりやすかったりするので、いつも以上によく歯磨きをしましょう。また、残っている部分の歯が欠けてしまったりするので、取れた部分では硬いものはかまないようにしましょう。

 以上のことに気をつけて、その部分への刺激を避け、なるべく早めに歯科を受診されることをお勧めします。

 ■吉田聡美(よしだ・さとみ) 松本歯科大学歯学部卒業。神奈川歯科大学研修終了。医療法人メイロイヤル矢向歯科勤務。モアナ歯科クリニック開業。現在に至る。(株)カロスエンターテイメント所属。


サラサラ血液は健康の基本☆

2014年06月23日 | 夏ネタ

全身の毛細血管を1本につなぐと、その長さは9万キロ。なんと地球を2周半できる距離です。血液はそのなかを駆け巡って体の隅々の細胞に酸素や栄養を運び、かわりに二酸化炭素や老廃物を受け取ります。血液がドロドロになって流れが悪くなれば、体に悪影響が出ないはずはありません。文字通り「髪の毛より細い」毛細血管は、われわれが生きていくうえで、動脈や静脈などの太い血管以上に大切であるという認識を持つべきです。

 「サラサラ血液」は健康の基本です。しかし残念なことに、何らかの原因で「ドロドロ血液」になっている方が非常に多いのが現実です。「脂肪肝」や中性脂肪やコレステロールが高い「脂質異常症」、「糖尿病」の患者さんは、例外なく「ドロドロ血液」です。

 まず、食生活の見なおしが基本です。ここでは、血液の流れをよくする食品を中心にした「オサカナスキヤネ食」を提案したいと思います。これらを意識的に食べる食生活を身につけることは、意外と簡単です。

 オはお茶、緑茶などに含まれるカテキンを中心とした抗酸化物質が血流をよくします。サは魚、特にイワシ、サンマ、サバなどの青背魚に多く含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)は赤血球膜をしなやかにし、血小板の凝集も抑制するので、サラサラ効果が期待できます。カは海藻、ナは納豆、スは酢ですが黒酢(壷酢)は血流改善度ナンバーワン。キはキノコ類、ヤは野菜、ネはねぎ類で玉ネギやニンニクも入ります。

 昔ながらの和食の献立の材料ばかりで、特に珍しいものなどありません。

 でも、実際、食べることは難しいという方はサプリメントを利用するのもいいでしょう。黒酢と梅肉エキスが特にお勧めです。皆様にも、血管のなかを絶え間なく流れている血液に興味を持っていただけたら「サラサラ血液」・「ドロドロ血液」の名付け親としてうれしいかぎりです。

 ■栗原毅(くりはら・たけし) 医学博士。栗原クリニック東京・日本橋院長。慶應大学特任教授。「血液サラサラ」という言葉を提唱し、著書やメディア出演などを通じて予防医療の大切さを訴えている。


下ネタですが?!

2014年06月22日 | 夏ネタ

 たまたま並んだ駅のトイレで、自分の前の利用者だけおしっこが長く、別の列がどんどん消化されていくときに感じる不運の大きさは計り知れない。

でも、一番ストレスを感じているのは、「終わらぬおしっこ」を出し続けている人なのだ。

 Uさん(44)は数年前から「ある症状」で悩んでいた。それは「おしっこが、なかなか終わらない」というものだ。会社や駅のトイレで排尿していると、隣にやってきた後続の利用者がどんどん入れ替わっていくのに、自分のおしっこは終わらない。特に混雑しているときほどその傾向は強く、焦れば焦るほど排尿にかかる時間は長期化する。

 「周囲に気を使って適当なところで強引に打ち切ろうとすると、ファスナーを上げたところでジョロッと漏れたりするんです」とため息をつくUさん。最近は便意を催したわけでもないのにボックスに入って排尿することもあるという。

 「ベースに前立腺肥大症があるのだろうと思われますが…」と語るのは、東京都板橋区にある秀クリニック院長で泌尿器科医の高島秀夫医師。続けてこう解説する。

 「前立腺肥大症で尿が出にくいところに、“後ろに並ばれている”という緊張感が重なることで、ぼうこうの出口がリラックスできなくなり、余計に尿の出が悪くなる人がいます」

 高島医師によると、酒を飲み過ぎたときや、かぜ薬を飲んだときなどにも、前立腺がむくんで、やはりおしっこの出が悪くなることがあるという。Uさんのような人が酔っ払って駅のトイレに並んだりすると、大渋滞の原因にもなりかねない。

 「前立腺肥大症による排尿時の勢いの低下には、α-1ブロッカーという薬が効きます。ただ、これとは別に、加齢で尿道の筋肉が弱まることで尿道に尿が残り、下着を汚すケースもある。この場合は薬ではなく、陰茎下部を根元から先端に向けて押し出すか、よく振って残った尿を出し切るようにします」(高島医師)

 「時は金なり」とはいえ、何でも急げばいいというものでもない。おしっこくらいは心行くまでスッキリ出し切りたいものですね。 (長田昭二)


高血圧について・・・

2014年06月21日 | 夏ネタ

健康管理の目安とすべき数字がいくつもあると、どれを目標とすべきか戸惑いやすい。高血圧の基準もそのひとつ。

 日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2014」では、診察室で測定した場合は「140/90(単位・mmHg)」以上が高血圧だが、家庭で測定する家庭血圧では「135/85」以上としている。なぜ数値に違いが出るのだろう。

 【将来リスク2・5倍】

 血圧はちょっとしたことでも変動する。正常値血圧の40代後半記者が、ひいきのスポーツチームが負けて激高したときに、血圧を測ってみると「167」。深呼吸を3回した後に再測定すると「126」まで下がっていた。このように乱高下するために、「厳格化しなくてもよい」との見方もあるが、日本高血圧学会では、診察室の基準よりも家庭血圧を厳しくしている。

 「ズボラでも血圧がみるみる下がる49の方法」(アスコム)の著者、東京女子医科大学東医療センター内科の渡辺尚彦准教授は、「変動があるからこそ家庭血圧が大切」と明言する。

 「診察室で緊張して血圧が上がる人もいます。これを“白衣高血圧”と呼びますが、家庭では正常値。家庭ではリラックスして測定できるので、血圧は下がりやすいのです。ところが、診察室では正常値なのに、家庭血圧は高い人がいる。こちらは“仮面高血圧”と呼ばれます。正常値や白衣高血圧の人と比べて、仮面高血圧は、心・脳血管疾患の将来的なリスクが2・5~3倍。その指標となるのが、『135/85』以上なのです」

 【夏場も血圧上昇】

 渡辺准教授は、1987年から毎日24時間測定器をつけて、日々の血圧変動を研究している。一般的に、日中の血圧は上昇傾向で、夜寝ているときには10~20程度下降し、朝起きて出勤する頃には血圧は再び上昇するのがパターン。

 ところが、仮面高血圧では、夜間から早朝に血圧が上昇しやすい。

 「前の晩に塩分の多い食事や飲酒をした場合などにも、朝の血圧は上ります。朝晩2回ずつ血圧を測り、それぞれの平均値を見てください。朝は起きてトイレに行った後に測定し、毎朝、『135/85』以上が続くようならば、高血圧の可能性があります」

 一過性の血圧上昇ならば、翌日には下がっているはず。下がらないのには、何かわけがある。それを知る一助となるのが、家庭での毎日の血圧測定。自ら定期的に測ることで、季節によって血圧が上昇することもわかるそうだ。

 一般的には、冬場は血管が収縮して高血圧になりやすいが、夏場に上昇傾向の人もいるという。

 「温度差は身体に大きな悪影響を及ぼします。真夏に外出先から、急にエアコンで冷やされた電車や室内の中に入ると、一気に血圧は上昇し、血管にダメージを与える恐れがある。風呂上がりの扇風機も、しかりです。ご自身の日々の血圧変動のパターンを知り、食生活を見直して、身体を冷やしすぎないなどひと工夫するだけでも、血圧を正常に導くことは可能です」と渡辺准教授は話す。 (安達純子)


医者はほとんどの病気を治せない

2014年06月20日 | 冬ネタ

最近ようやく「医者はほとんどの病気を治せない」という認識が一般の方にも浸透してきたようだ。こう書くと、「そんなバカな」と思われるなら、あなたは病気というものの本質がわかっていない。

 じつは私たち医者は、この本質にあるとき気づき慄然とし、その後、あからさまにはこのことを言わなくなる。医者という仕事が成り立たないからだ。

 医学は万能ではない。とくに西洋医学はほぼすべてが対症療法であり、薬は対症療法そのものだ。病気を治すのは、本来人間が持っている「病気に打ち勝つ力」であり、自然治癒力だ。医者の腕や薬ではない。だから、私は病気を以下の3つに分けて考えている。

 1つ目は、医者にかかって治る病気。2つ目が医者にかかっても治らない病気。3つ目がかかってさらに悪くなる病気だ。医者にかかって治る病気は全体の2割で、あとの8割はかかっても治らないか、あるいはさらに悪くなる(副作用が大きい)病気だ。

 具体的に示してみよう。へんとう炎、気管支炎、肺炎などは、抗生物質があるので治る。細菌などの感染症なども治る。だが、風邪は体力の回復を待つ以外、薬だけでは治らない。年を取ると高血圧症、リウマチ、糖尿病になる人が多いが、これは治らない。薬で高血圧や糖尿病の数値を改善はできるが、症状を抑えているだけ。リウマチも、薬では痛みを抑えるだけで完治しない。

 このように多くの病気は治らないが、もっとも治らないのが、がんと腎臓病である。

 『患者よ、がんと闘うな』で有名な近藤誠医師が言うように、「がん」と「がんもどき」は区別がつかず、治ったといえるのは「がんもどき」と考えられる。細胞が異常をきたすホンモノのがんは治るわけでなく、手術で除去できても転移の可能性は残るので、ごまかしごまかし共存していくほかない。抗がん剤は治すために服用するのではなく、ごまかすためのもので、当然だが副作用がある。

 腎臓病となると、効く薬はない。10人に1人はほうっておいても大丈夫だが、9人は治療しないと悪化する。悪化すると、昔は尿毒症を発症して死に至ったが、現在では人工透析によって生きられる。人工透析で平均15年は生きられるようになった。ただし、これも治るという話ではない。

 また肝臓も治りにくい。肝炎とは、肝臓の細胞に炎症が起こり、肝細胞が壊される病態で、ウイルスが原因のものには一般的にA、B、C型とある。C型肝炎の場合、約20年で3、4割の人が肝硬変となり、うち年率約7%が肝がんへと進行する。つまり、治らないのだ。

 このように、病気は治らない。西洋医学は、肝臓なら肝臓、脳なら脳と、体の一部分を見ているだけで、病気の根本原因を探るアプローチを欠いている。そのため、私は年を取ったら、どこかが悪くなるのは当然と考え、予防検診を受けながら、なんらかの病気が発症してもあせらないことを勧めている。病院に行って医者にかかれば治るという思い込みがあるから、あせる。医者に頼る、薬に頼ることになる。もちろん頼ることは大事だが、本当に頼るべきなのは自分自身だ。

 とくに75歳以上の後期高齢者になったら、医者にかからない生き方を心がけたい。死は恐れることではない。死は平等にだれにでもくる。治ると思っているから、死を恐れる。治らないのだから、恐れる意味はない。

 ■富家孝(ふけたかし) 医師・ジャーナリスト。1947年大阪生まれ。1972年慈恵医大卒。著書「医者しか知らない危険な話」(文芸春秋)ほか60冊以上。


赤ちゃんの肌を守る池田流ベビースキンケア

2014年06月19日 | 夏ネタ

男も育休を取る時代-ということは知ってはいても、実行に移すには何かと障壁が高い。その取得率は2%にも満たないと言われる中、有名病院の皮膚科医が育休を取って子育てに専念した。その体験をつづった1冊を紹介する。

 「男が育休を取ってわかったこと」(セブン&アイ出版)が今回紹介する本。著者の池田大志氏は、千葉県鴨川市にある亀田総合病院に勤務する若手皮膚科医だ。

 亀田総合-といえば、首都圏を代表する大型民間病院。先進的な取り組みで全国的知名度を持ち、ここでの臨床研修を希望する若手医師が全国から集まって来る。

 そんな有名病院の医師が、なにゆえ育休を取って専業主夫になったのか。

 自身が勤務する病院で当直明け。陣痛に苦しむ妻の手を握り、何もしてあげられない無力感の中で、初めて授かったわが子(女の子)と対峙(たいじ)した著者は、滂沱(ぼうだ)の涙を流し、その瞬間「父親スイッチ」がオンになったという。そして、当時言われ始めていた「イクメン」になろうと決意したのだ。

 上司や周囲の理解もあり、半年間の育休を取得。同じ病院に勤務する外科医の妻に代わり、生後6カ月目からの半年間、子育てに専念する。当然その先には、離乳食作り、大泣き、抱っこに起因するけんしょう炎、そして育児ノイローゼなど、さまざまな苦難が待ち構えていたわけだが、そこは医師としての客観的な分析力で検証し、一つひとつ納得できる解決法を見い出していく。

 多少の親ばかぶりには目を瞑って読み進めていくと、理論ではない、実践的な子育ての苦労と、そこに生まれる感動も待っている。

 何といっても役立つのが、第5章「赤ちゃんの肌を守る池田流ベビースキンケア」と、第6章の「赤ちゃんの肌を守るお風呂ルール」だ。

 皮膚科医として日々の診療でも多くの皮膚のトラブルを診ている専門家が、赤ちゃんはもちろん、老若男女に役立つオススメのスキンケア術を開陳しているのだ。

 中でも注目したいのが、アトピー予防法。自身がアトピーであればもちろんだが、「わが子だけはアトピーにさせたくない」と考えるのは、どの親も同じはず。そこで本書では、皮膚の構造とアトピーの発症メカニズムをわかりやすく解説し、その正しい予防法にまで言及している。

 アトピー対策の基本は、スキンケア。特に赤ちゃんの肌を守る上で重要になるのが「洗いすぎない」点と著者は説く。

 スキンケアとは本来、肌の保湿(著者は「攻めのスキンケア」と呼ぶ)と、バリア機能の保護(同様に「守りのスキンケア」と呼ぶ)の両面からのアプローチが不可欠だが、世界的にも「きれい好き」、あるいは「お風呂好き」として知られる日本人は、どうしても「守りのスキンケア」がおろそかになりがち。そこにアトピーの発生する母地があるというのだ。

 「皆さん洗いすぎなのです。池田先生のお嬢さんもお風呂は週2~3回。これで十分、清潔だそうです」とは、編集を担当したセブン&アイ出版の沢田浩氏。

 子育て、あるいは孫育ての上で、知っておきたいオトコの知識が満載。読んでおいて損はない。 (竹中秀二)

■池田式・アトピー予防のためのスキンケア術(抜粋)
・「毎日お風呂」はNG。週2-3回まで
・冬場でもお湯に浸かるのは2-3分まで
・石けんは使わずに「ぬるま湯洗い」を
・ガーゼタオルで擦らずに、汚れは濡れた 手で撫でるだけで十分
・湿疹を繰り返す時は「洗剤なし洗濯」を


高密着フッ素処方

2014年06月18日 | 夏ネタ

国内では、2012年公表の「健康日本21第2次」の中で「歯の健康」に関する目標値が設定されるなど、歯に対する健康意識が高まっている。そんな中、現在支持を集めているのが、今年2月に改良発売された「クリニカアドバンテージ ハミガキ」(医薬部外品)。歯のエナメル質の修復を促し、虫歯を予防する薬用成分フッ素を、歯の表面に長く留める独自の「高密着フッ素処方」を採用。また、歯垢を分解・除去する酵素(デキストラナーゼ)、歯石の沈着を防ぐTPP(ポリリン酸ナトリウム)などを配合しているのが特徴だ。

 「クリニカブランドは、1981年に虫歯予防をテーマに発売しました。近年、予防歯科への関心が高まる中、今年2月に全面リニューアルしたのです。『予防歯科』の実践をテーマとした新たな製品の発売と展開を行っています」(ライオン)

 CMでは女優、堀北真希を起用。「歯医者さんにほめられる歯に!」をキャッチフレーズに、予防歯科の啓発活動にも力を入れている。その結果、「クリニカアドバンテージ ハミガキ」は、前年比1・5倍以上の売り上げで推移するほど好調。

 「ハミガキだけでなく、『予防歯科』に役立つ製品をラインアップしました。歯ブラシやフロスも、独自開発の製品で、一般消費者からの注目度は高い」(同)

 諸兄は、虫歯にどう対処していますか。


低カロリー飲料を好む人は・・・

2014年06月17日 | 夏ネタ

汗ばむ陽気で水分補給が増える時期。近年、ダイエットや肥満予防のため、低カロリーの清涼飲料水やビールなどが注目の的。先頃、米大学の調査研究で、肥満で低カロリー飲料を好む人は、砂糖入りの飲料を飲む肥満の人より、食べる量が増えると報道された。思わぬダイエットの落とし穴があった。

 【血糖値が上がらない】

 この研究は、米ジョンズ・ホプキンス大が10年にわたって集めたデータを解析したもの。低カロリー飲料を好む人は、そうでない人と比べて食べる量(カロリー)が増えたと報告された。ダイエットで低カロリー飲料を選んでも、食べる量が増えては元も子もない。

 東海大学医学部付属東京病院副院長で健診センター長の西崎泰弘教授が説明する。

 「糖質を含む飲料を飲めば、当然早く血糖値が上昇します。上昇した血糖が脳の満腹中枢を刺激して、空腹感は薄れます。一方、糖質を含まない低カロリー飲料を飲んでも血糖値は上がりません。肥満の人は、食欲が旺盛で早食いの方が多いため、低カロリー飲料では満腹中枢が満たされず、食事量が増えることが考えられます」

 低カロリー飲料を飲んでいると、減らしたカロリー分を食事でドカ食いという人もいるからご用心。砂糖の入った飲料を少し飲むと、血糖値が上がるので、その満腹感から食事の量に制限が掛かる可能性があるそうだ。また、低カロリー飲料に含まれる人口甘味料が、食欲にどのように影響しているかは、今後の研究報告を待つ必要がある。

 【血糖値の乱高下】

 日本では、ボディマス指数(BMI=体重kg÷身長mの2乗)が「25」以上で肥満。経済協力開発機構(OECD)のデータによれば、米国ではBMI25以上が人口の約7割を占め、日本は約3割と少ない。

 ただし、アジア人は体重がそれほど多くなくても、生活習慣病になりやすいといわれている。それを後押しするのが血糖値の乱高下。一気食いや、空腹に耐えきれずに砂糖入りのスイーツを頬張ると、血糖値は急上昇、その後急激に下げることが起こる。

 「血糖値の乱高下は、膵臓(すいぞう)に負荷がかかるだけでなく、血糖値をコントロールするインスリンに対し、末梢(まっしょう)組織の反応性を低下させます。生活習慣病に関わる2型糖尿病やその予備軍の人は、特に注意が必要です。食事の順番として、近年、野菜を一番先に食べるように医師が勧めるのは、血糖値の急上昇を食物繊維が防ぐ働きがあるからです。甘い飲料も飲み過ぎないようにしてください」(西崎氏)

 【1日の運動量をUP】

 どうすれば効果的な減量法につながるのか。厚労省の「平成23年国民健康・栄養調査報告」によれば、男性40歳~69歳の肥満割合は33%。全体としては、摂取カロリーが極端に増えているわけではない。食べる量はそこそこなのに肥満に陥る理由はやはり運動不足。

 「働き盛りの男性は忙しく、運動量が減る傾向にあります。身体を動かさないと、加齢とともに筋肉量は減ってゆきます。たとえ体重が変わらなくても、筋肉が減って体脂肪に置き換わるのです。体脂肪を減らすには、運動で筋肉量を増やすか、保持しなければなりません。毎日、意識して歩く、階段を上る、ジムに通うなど、運動を心掛けましょう」と西崎氏はアドバイスする。


梅干でリフレッシュ♪

2014年06月16日 | 夏ネタ

梅雨が始まる時期を、「入梅(にゅうばい)」といいます。昔は、二十四節気「芒種(ぼうしゅ)」後の、最初の壬(みずのえ)の日としていましたが、現在では、太陽の黄経が80度に達した日(立春から数えて135日目)とされています。実際の梅雨入りは、気象庁が発表する梅雨入り宣言ですから、これは暦の上での目安です。

 梅が実る頃を意味する入梅。この季節、スーパーなどの店頭には、食前酒としても飲まれる梅酒や、疲労回復に効果的な梅ジュースなどに適した青梅が並びます。もう少しすると、梅干し用の梅(少し熟したもの)も並び始めます。梅干しに欠かせない赤い紫蘇(しそ)も、この時期だけのもの。煮出して紫蘇ジュースにするのもおススメです。

 赤い紫蘇は、強力な抗酸化作用があり、疲れ目や視力の向上、美肌、整腸、食欲増進などに効果的なアントシアニンが豊富です。爽やかな酸味があり、見た目にもキレイなので、これからの季節にぴったりですね。そして、脂がのっていて一番おいしいとされるこの時期の真鰯は、入梅鰯と言われます。

 「梅はその日の難のがれ」ということわざがあるのをご存じですか。朝、梅を食べれば、その日一日、災いから逃れられるという意味です。最近は、かわいいキャラ弁や、アートなデコ弁などがはやっていますが、ご飯の真ん中に梅干しを入れただけの「日の丸弁当」は、昔の定番でした。梅干しが疲労回復や食欲増進、腐敗防止として役立つので、理にかなっています。他にも、アルカリ性食品の「梅」は、ストレス解消に効果があり、精神安定剤の役割も果たす優れものです。恵みの雨とはいえ、憂鬱な気分になりがちな梅雨の時期、自然の恵みを味わい、気分をリフレッシュさせましょう。

 ■クリスティーン デリコ ハッピーマイスター。個人鑑定、歳時記講座、起業セミナー、桜美林大学アカデミーの講師を務めるなど多方面で活躍中。