女子W杯で初優勝した「なでしこジャパン」。采配を振るう佐々木則夫監督(53)の隣でスキンヘッドの異彩を放っていたのが、望月聡コーチ(47)だ。同監督とは大宮アルディージャの指導者時代から10年来の付き合い。“腹心”が「世界一のメンタリティー」の一端を明かす。
--体格やスピードで優る相手に対してもあきらめなかった日本。支えになっていたものは
「監督の方針は、多くの練習量をこなすスタイルです。大会中も日本が午前午後と練習をしているのに、他国は体を休めていたこともよくあります。たくさん練習するのが良いか悪いかは別として、チームワーク、連携の点で『私たちはこれだけやったんだから』という裏付けをとることができますよね」
--メンタル面でいえば、沢選手が「表彰台の上でトロフィーを掲げるシーンまで鮮明に想像できていた」と話していた
「成功している選手は皆それぞれにイメージトレーニングをしていますね。今回は選手全員が『金メダルを取ろう』という意識をはっきりさせていたのが大きかった。北京五輪でベスト4に入り『世界でベスト4になったんだ』という精神的な下地もできたんでしょう」
--試合前には震災の映像を見る時間も作ったそうですね
「普段からいいイメージ作りをするため、選手は世界のサッカーの試合をバスの車中やリラックスしている時、練習後などに見ています。震災の映像は正直『少しやりすぎかな』というのはありましたけど、勝ち負けは関係なしに、あきらめないでやるのを見せないといかんのではないか、という考え方から準々決勝あたりから試合前に見せていました」
--決勝の米国戦はPK戦での決着となった
「練習と実際のPK戦は別物。散々走り回った後の疲れている状態で、大勢の観衆の前で蹴るわけですからプレッシャーが違いますし、その状況での練習はできませんから、どうなるかはわかりませんでした」
--PK戦直前のチームの心理状態は
「『PK戦の前に皆が笑顔になっていた』と指摘されます。アメリカは『リードしたのを2度追いつかれた』とすごく嫌な感じがあったでしょう。我々はその逆。正直、アメリカやドイツには10回やって1回勝てるかどうか。PK戦ではアマチュアでもプロに勝てる時があり、こちらが有利になるというのは、皆が長くサッカーをやってきた中で感覚的にわかっていた。前向きな気持ちから自然と出た笑みだったんですね」
--監督は沢選手がPKを蹴る順番を最後に回したことを明かした
「沢が『私ダメ。(PKが)嫌』と言ったんですけど、周囲はそれを『かわいい』と思う雰囲気があったんですよ。『この期に及んで何よ~』という感じで。監督も『お前1点決めたしなあ。いいよ』と応じたものだから、これまた場が和んだ。
PKの順番を決める際には選手に聞く場合もありますが、皆気持ちが引っ込みがちになるところを永里が『W杯の舞台でPKを蹴られるなんてことは一生でそうそうない。蹴ろう!』と言って、他の選手も気持ちが前に向いた。その永里は外しましたけどね」
--五輪アジア最終予選まで1カ月余り。残り時間は長いか短いか
「私たちスタッフ陣にとってはもう少し時間がほしいところですが、この勢いのまま行くのもいいかなという面も。北朝鮮、中国、オーストラリア、韓国はそれぞれ新旧交代を進めて必死になってきますし、日本も含めてレベルは似たりよったり。だからこそ(W杯を勝った)勢いというのは大事にしたい」
成功した方には・・・
こんなに大きな毛蟹をどおぞぉぉ♪
味噌もたりまりぃ~身もびっしりぃ~入ってます☆