東京スカイツリーからくっきり富士山が見えそうな青空が広がった12月7日、スカイツリータウンで『大人の超美肌塾 ~ビューティトークショー~』が開催された。全国から訪れる観光客も交えた観覧者を前に、美容業界キャリア35年、『お手入れの「本当」 美肌本』の著者でハーバービューティプロデューサーの廣森知恵子さんが、家庭の台所にあるものも利用した美肌づくりのテクニックを教えてくれた。
トークショーが始まり壇上に廣森さんが登場すると、キメ細かい肌の白さと姿勢の良さにやはり目がいく。「言っちゃってもよいですか?」と司会者が確かめると「どうぞ」とにっこり笑って明かされたのは、来月の誕生日を迎えると60歳になるということ。客席からは、見た目の若々しさとのギャップに驚きの声があがった。
この日の廣森さんが美肌の秘訣として繰り返したのは、肌が老化する一番の原因は乾燥だということ。乾燥を解決するには、普段のお手入れから丁寧に化粧水をつけるのがもっとも効果的で、肌が潤えばキメが整い、毛穴が目立たなくなるのだそうだ。化粧水のつけかたは、洗顔後、1回500円玉大ほどの量を手にとってやさしく手のひら全体で包み込むようにする動作を5回繰り返すだけと実に簡単。
普段から5回重ねづけ、ちょっと乾燥しているなというときは6回づけで基本のお手入れをしている廣森さんは見事なまでに毛穴が目立たない美しい肌。「ファンデーションはつけていないんですよ」というから、化粧水のあとにどんな美容液やクリームを使っているのかと思えば化粧オイルの高品位『スクワラン』を1滴、手のひらにのばしてなじませるだけだという。
「コットンでお肌のお手入れをする時代もありましたが、今は手のひらを使うようにすすめています。だんだん、自分の手がお肌にやさしい手に変わりますよ。化粧水で肌が濡れれているうちに純度99.9%の高品位『スクワラン』を1滴、顔を包み込むようにやさしくなじませてください。そうすると、ファンデーションいらずのお肌になっていきます。ただし、日焼け止めだけは必ず使ってくださいね。私は3回、重ねづけしています」(廣森さん)
化粧水を丁寧に5回重ねづけするだけだと言われても、暖房が強すぎたり、忙しくておざなりなお手入れが続くと肌の調子は傾きがち。目のまわりがくすんだり、くまができてコンシーラーやファンデーションを厚塗りしてごまかす日々を経験している人も多いだろう。そんなときは、家庭の台所にあるものを利用したスペシャルケアで美肌を取り戻せるという。
スペシャルケアも手軽で、以下のことをするだけ。
【1】温めたタオルをラップで細長くまいて首の後ろにあてる。
首の後ろを温めると冷え性にもとても効果的。お手入れのときに肌を温めてあげるためにも、ぜひあわせておこないたい。
【2】化粧水でローションパックをする。
専用シートも売っているが、キッチンペーパーで目鼻にあたる部分をハサミで切り取るだけで代用できる。
【3】ローションパックの上からラップをかぶせて10分ほどおく
旅先のホテルの部屋に置いてあるシャワーキャップを代用して顔にかぶると楽。鼻や口の部分は息ができるように穴を開けておく。もちろん、台所にある食用ラップを鼻の上に1枚、下に1枚とかぶせる方法でも大丈夫。
【4】高品位『スクワラン』を1滴、顔になじませる
「この方法でローションパックをしてあげると、10分ぐらいで体温が上がって肌が濃いピンク色になり、目のまわりのくすみやくまがとれます。乾燥はお肌の大敵。部分的に脂が出て化粧くずれを起こす人は水分が足りていないことが多いので、お化粧するためにも潤いのある美肌になりましょう」(廣森さん)
最後にもうひとつ、唇がガサガサになったときのスペシャルケアも教えてくれた。
「高品位『スクワラン』を指に1滴出して唇に塗り、ラップを貼ってあげるとやわらかくなりますよ。オイルだと油焼けを心配する人もいますが、ハーバーの高品位『スクワラン』は純度99.9%なので油焼けしません。それから、唇の皮をむいて紫外線にあたると、そこからシミになるので気をつけて。乾燥を感じてもなめないでくださいね。なめると唾液で余計に乾燥しますから」
厳しい寒さが予想されている年末年始だが、簡単だけど効果的なお手入れとスペシャルケアで美肌のまま新年を迎えよう。