“更年期”と聞くと、「あー、あれって辛いらしいよね」と、“更年期障害”を思い浮かべる方が多いのでは? たしかに、母親など身近な女性が更年期の諸症状に悩むのを目の当たりにしたことがあると、「自分もいずれは……」と不安を覚えてしまいますよね。
とはいえ、日本人女性の平均寿命はおよそ86歳。更年期障害だけにとらわれるのではなく、それを乗り越えたあとの女性のライフスタイルについても今のうちからちょっと考えておきたいところですよね。
そこで今回は、株式会社サン・クロレラが50代以降の女性600名を対象に行った「更年期以降のライフスタイル調査」と同社の研究結果をもとに、“更年期障害のリアルな実態”についてお伝えします。
■アンケート調査から判明した“更年期障害のリアル”
まずは、女性なら誰しも直面しうる更年期障害の実態についてチェックしていきましょう。
上述の調査によれば、更年期の症状を実感したことのある女性はおよそ65%。つまり、大半の女性は何らかの症状に悩まされているようです。
症状を自覚した年齢については、45歳~54歳までの10年間で更年期障害を自覚するという人がおよそ4割。閉経の平均年齢といわれる50歳をはさんだ前後5年間が更年期障害のレッドゾーンといえるでしょう。
症状の期間は、5年以上という長きに及ぶ人も約15%いるものの、「1年以下」(31.4%)、「1年~2年」(22.0%)と、およそ半数の方は2年以内で症状がおさまっています。
辛~い症状も2年以内におさまることが多いと知っておけば、更年期障害に対する不安が少しでも軽くなりそうですよね。
■更年期以降にも悩みが絶えない!?
しかし、じつは更年期を乗り越えたあとこそが女性は大変だというのです!
そのカギを握るのは“ホモシステイン”という悪玉成分。更年期以降は女性ホルモンが減少することで体内のホモシステインが増加し、メタボ化・老化や生活習慣病のリスクが高くなってしまうといいます。
そのホモシステインを低く抑えるためには、葉酸を含むビタミンB群を摂ることが有効とのこと。ですから、更年期以降の女性はそれまでよりもいっそう栄養バランスに気を配ることが必要となってくるでしょう。
■食生活だけで健康を維持するのはムズカシイ
ところが、真面目に食事療法に取り組んでいるにもかかわらず、それが報われない不運な人も……。日本人のおよそ14.5%は“TT型”という遺伝子を持ち、葉酸の利用効率が悪いといわれています。
この遺伝子の持ち主は、食事できちんと葉酸を摂っていても、遺伝子のせいで葉酸不足に陥りやすく、ホモシステインの増加を抑えることが難しいとのこと。この場合、ほうっておくとどんどんホモシステインは増加し続けてしまいます。
■健康管理の救世主!栄養素の宝庫“クロレラ”とは
遺伝ならばどうしようにもないじゃない……と思うかもしれません。でも、食品栄養科学博士の藤島雅基氏(株式会社サン・クロレラ生産開発部 研究開発グループ)らが行った研究によって、TT型遺伝子を持つ人でもホモシステインを下げる方法があることがわかってきました。
緑藻の一種であるクロレラを1年間毎日摂取することで、TT型遺伝子を持つ人でも葉酸やビタミンB12の血中濃度が上がり、他方、ホモシステインの濃度が下がるというデータが得られたのです。
クロレラといえば、顕微鏡でしか見えないほど小さいにもかかわらず、栄養素がなんと60種類以上も含まれているという栄養素の宝庫。貧血や便秘の改善、抗酸化によるアンチエイジング、糖尿病の予防効果などが実証されつつある、自然の恵みたっぷりの健康食品です。
早い人だと40代前半で閉経を迎えます。人によっては、閉経後の人生のほうが長いということもあるでしょう。
今回の記事では、更年期障害を乗り越えたその後、人生を豊かに過ごすために、今から知っておくべきことをお伝えしました。ぜひ、参考にしてみてくださいね。