アロマテラピーという言葉をご存じでしょうか。ラベンダーの香りを嗅ぐとよく眠れる、などといった効果を聞いたことのある方も多いと思います。簡単にではありますが、アロマテラピーについてご紹介したいと思います。
私たち現代人は、仕事・人間関係などさまざまなストレスに囲まれています。こうしたストレスを和らげる手段のひとつに「アロマテラピー」があります。アロマテラピーとは、植物の香りの力を借りて、気分転換の手助けをし、健康増進や美容に役立てていこうとする自然療法のことを言います。
香りを楽しむ方法として、いくつか方法があります。一般的なのは、芳香浴という方法です。お店などでいい香りが拡散しているのも、この方法になります。簡単に言ってしまうと、ルームフレグランスのようなものになります。
やり方としては、(1)ティッシュペーパーに1-2滴垂らしてデスクなどに置く(2)キャンドル式芳香器や電気式芳香器など、専用器具を用いる。また、沐浴(もくよく)法と言って浴槽にアロマフレグランスを数滴垂らす方法なども簡単にアロマテラピーを楽しむ方法といえるでしょう。
アロマテラピーには、植物から抽出したオイル=精油(エッセンシャルオイル)を使用します。精油は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質のことをいいます。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、アロマテラピーの基本となります。
例えば、冒頭でもお話ししたラベンダーには、鎮静作用があり、ストレスで緊張した心と身体をリラックスさせる効果がありますので、安眠効果が期待できる、というわけです。このように精油1つ1つに効果がありますので、その時の気分に合わせて香りを楽しむことで、ストレス解消や気分転換を手助けすることができます。
最近ではアロマテラピーを楽しむグッズも多数販売されていますので、気分に合わせて香りを楽しんでみるのはいかがでしょうか。
■中村由紀(なかむら・ゆき) 神奈川県出身、2012年埼玉医科大学医学部卒、同国際医療センター入職、14年同大学病院皮膚科入局、現在は某病院皮膚科にて勤務中。12年椿の女王。フードアナリスト、アロマテラピーアドバイザーの資格も持つ。協力・カロスエンターテイメント。