里の常連さん情報

横田の里の常連さんが綴る里のネタ特集

放送できるか!?

2016年05月02日 | 気になるネタ

4月14日の夜9時半ごろ、熊本県を震度7の大地震が襲った。16日未明にも震度7の本震が発生、九州地方で余震が続いている。『熊本地震』は死者48人、避難者8万人以上(4月23日時点)の大災害となってしまった。

「当初はGWの“目玉”番組の予定でしたが、どうなるでしょう。被害が大きくなった今、舞台が舞台だけに延期、もしくはお蔵入りもありえますね。人気コンテンツですし、なんとか放送したいのですが……」(制作会社スタッフ)

前震が起きた14日、同じく九州を舞台にテレビ番組のロケが行われていた。太川陽介と蛭子能収が、女性タレントをお供に各地の路線バスを乗り継いで4日間で目的地を目指す、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』だ。

テレビ東京系で不定期放送されている『バス旅』は、太川と蛭子の“迷”コンビがウケて、’07年10月の初回から、今年1月で放送22回を数える名シリーズに。

2月には映画版も上映されたばかりだ。そしてこのたび、待望の第23弾が撮影されていたのだ。

「今回のスタート地点は宮崎県で同行女性、いわゆる“マドンナ”は、はいだしょうこさんです。撮影は4月12日から15日までの3泊4日を予定していました。詳細ルートは控えますが、宮崎から北西方面へと縦横断して、設定されたゴールを目指します。直近2回がゴールできずに失敗していたため、出演者、スタッフともに気合が入っていました」(テレビ局関係者)

とくに蛭子は熊本県に生まれ、長崎県で育つなど九州にゆかりが深い。これまでの『バス旅』では太川にリードされていたが、珍しく積極的だったという。試行錯誤を重ねてバスを乗り継ぎ、スタートから5県目に差しかかった3日目の夜、地震は起きた。

「震源地からは離れていましたが、太川さんや蛭子さんらも当然、大きな揺れを体感しました。14日時点では目立った被害も報告されなかったため、余震情報が伝えられる中でしたが、予定どおり翌日の最終日程を敢行することに」(前出・テレビ局関係者)

はいだは、16日付のブログに《地震》というタイトルをつけ、こう綴っている。

《私は、昨日の夜、東京に戻ってくる事ができました。番組の事があって、詳しくはお伝えできないのですが、強い余震なども、経験したので、他人事ではなく、本当に心配です》

そんな心配が的中するように一行の帰京後、本格的に被害が広がってしまった。

「報道でも伝えられた大きく損壊した道路の中には、今回の『バス旅』で通ったルートもあったみたいです。“放送するのは不謹慎では”という意見の一方で“九州に元気を”との声も上がり、GWを避けた翌週5月14日の放送で調整しているそう。

余震や被災地のシーンなど編集にも頭を悩ませていますし番組冒頭でお悔やみのコメントも検討されているようです」(前出・テレビ局関係者)

テレビ東京に問い合わせみた。

「情報等解禁しておりませんので、番組や放送に関してお答えすることはできません」(宣伝部)

彼らの笑顔が、九州に元気を与えられる日が来ることを祈るばかりだ。


台湾からの震災援助

2016年04月28日 | 気になるネタ

14日に発生した熊本地震。深刻な被害をもたらしたこの震災に対して各国から支援の声が挙がっていますが、中でも台湾は現政権から次期総統、地方自治体の首長に至るまでの多くの公人、そして企業を含む私人がいち早く義援金寄付を表明するなど、いくら感謝してもしきれないほどの動きを見せてくれました。

メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、当震災に関しての中国・韓国の信じ難い反応を紹介しつつ、日本人なら知っておきたい日台相互支援の歴史について記しています。

台湾が日本から学んだ援助の心、「親切心は百害あって一利なし」の中国

● 台湾、6,500万円寄付を表明 支援の動き広がる

熊本地震の被害者は増える一方で、せっかく地震からは逃れることができても、避難所で亡くなるお年寄りや、車の中で生活していてエコノミー症候群で亡くなった人も出ています。

余震が続く中、交通が分断され避難所との連絡も行き届かず、不安を抱えながら毎日を過ごす人々を思うと、とても胸が痛みます。東日本大震災からまだ完全に立ち直っていないうちに、再びこれだけの大規模な地震が起こりました。

日本は地震大国ですから、その他の地域に住んでいる人にとっても、他人事では済まされません。そうした気持ちは、恐らく日本人に共通していることでしょう。東京でも、熊本の物産館で買い物をすることで援助活動をしようという気持ちの人々が行列を作って商品を買っていました。

アメリカ、イギリス、ロシア、タイなど海外からも多くの支援の声が挙がっています。そのなかでも、日本と同じ地震大国である台湾は、震災後いち早く支援を申し込んでいます。

最初の地震が起こった際、馬英九政権は1,000万円の支援を申し出ました。その後、「本震」と言われる大地震が再び起こると、台湾内からの「少なすぎる」との声を受けて、馬英九政権は支援額を6,400万円に増額。

もちろん蔡英文次期総統は、馬英九よりも早く哀悼の意を述べ、民進党の党費から1,000万円の支援を決定しました。民進党系の代表的首長である陳菊・高雄市長などは、くまもんとの2ショットの写真を掲載して、自身の1カ月分の給与を寄付することを表明。

その他、頼清徳・台南市長、林佳龍・台中市長、鄭文燦・桃園市長などの民進党系首長も、それぞれ日本との交流があるなどの理由から、いずれも1カ月分の給与を寄付することを表明しました。

無党派の柯文哲(かぶんてつ)台北市長も、同氏のFacebookで、「台湾は過去に何度も災害に遭い、日本の友人は常に最大の協力をしてくれた。支援の思いを表明したい」と書き込んだほか、ツイッターでは日本語を用いて日本への見舞いをいち早く表明しました。

● 熊本地震に台湾の支援拡大 「日本の友人は常に最大の協力をしてくれた」

さらに、台湾の中国信託金融ホールディングが3,300万円の寄付を表明し、屏東(へいとう)県も救援隊を結成していつでも救援の要請に応じられる準備をしているそうです。

ちなにみ、屏東県と日本とのつながりは大東亜戦争当時にまで遡ります。大東亜戦争中、屏東県には日本陸軍の飛行場があり、屏東県の港である東港には日本海軍航空隊が置かれていました。東港には、今でも日本軍人を祀る小さな祠「日本軍魂廟」があります。

また、屏東県にある台湾本島の最南端の岬である鵝鑾鼻(がらんび)には、大東亜戦争中にバシー海峡で犠牲となった日本人を祀る潮音寺が建っています。

日台の相互支援ばかりは水を差せず苦々しい中国

台湾人は、日本統治時代に日本人が台湾にもたらした様々な恩恵を忘れていません。日本人の台湾への思い入れも、今でも消えていないのではないでしょうか。さもなければ、こうした相互支援の応酬は続かないでしょう。

言うまでもありませんが、これほどまでに台湾が熱心に日本を支援するのは、同じ地震大国だからという理由だけではなく、日台の間には、長い相互支援の歴史があるからです。そのことに関しては、東日本大震災のときに台湾が200億円以上という巨額の支援を申し出たことで注目されました。

過去の歴史を知らない人たちは、なぜそんなにと思ったことでしょう。日本人のほうが日台相互支援の歴史を知らない人が多いのです。しかし、柯文哲・台北市長が述べたように、台湾人の多くは知っています。

直近でも、2016年2月に台湾南部で発生した地震では、日本は地震当日の夜には調査チームを高雄に派遣し、100万ドル規模の支援を表明しました。この件については2月のメルマガでもお伝えしました。

● 台湾地震で恩返しする日本人と、政治利用を目論む中国人

近年の相互支援の例は、例えば1995年の阪神淡路大震災、1999年の台湾大地震、2011年の東日本大震災、2015年の台湾新北市八仙楽園での大爆発、2016年2月の台湾高雄での台湾南部地震。台湾へ日本が支援を行えば、台湾もそれ以上の恩返しをしようと支援を申し出るという構図です。これは、誰に強制されたものでもありません。

その証拠に、これらの活動は政府ではなく民間の力が強く働いています。むしろ、政府は「1つの中国」を主張する中国への配慮があって、支援ひとつするにもなかなか腰を上げることができません。

逆に民間は、2015年6月に起きた八仙楽園事故(台湾新北市のウォーターパークで起きた粉塵爆発事故。15人が死亡)の際にも、日本側から人口皮膚の提供を迅速に行うなど、すばやく必要に応じた支援ができます。

日台の相互支援は、こうした民間どうしのつながり、それは企業どうしであり個人どうしでもありますが、そうしたことが基礎となって成り立っています。

こうした関係については、あの「偉大な中国」でさえ水を差すことはできません。なぜなら、「すべてが政治」である中国人にとって、民間や個人どうしのつながりには、政治色がなく、政治利用できないからです。

東日本大震災2周年の追悼式の際には、台湾の支援に感謝を表して日本政府が台湾の名を連ねたところ、中国側の代表が抗議表明のために欠席するなど、政治的な動きもありました。また、台湾の自然災害に対して、台湾への義援金は中国を通してするべきだと中国政府が大使館を通して日本に通達したこともありました。

しかし、中国ができるのはせいぜいこのくらいです。「人道支援」という大義名分がある限り、中国はそれをいくら苦々しく思っていても、さすがに阻止することはできません。

台湾は、地震だけでなく水害や台風が日本以上に頻発していますが、日本と違う点は、台湾には噴火する火山がないことです。日本人は古代から、いかに地震に備えるかという生活を送っており、地震についての経験も豊富です。

自然の摂理に従ってつくられた社会の仕組みを持ち、それをベースに歴史を積み重ねてきた日本人は、協力と共生のメンタリティが強く、人々が持つ絆も強いのです。


ストレス由来の胃の症状

2016年04月27日 | 気になるネタ

頭痛、腰痛と並んで、サラリーマンに最も身近な症状といえば「胃痛」。多くは「飲み過ぎ」からくるものだが、ストレス由来の胃の症状も少なくない。働き盛りの胃袋を襲う痛み…。甘く見るのは禁物だ。

 ◇ 

 声帯模写の江戸家猫八さんが66歳の若さで急逝した。病名は「進行性胃がん」。このニュースを聞いてから、「胃の痛みが二割増しになった」というのが、団体役員のIさん(56)だ。

 若い頃から慢性的に胃が弱かった。特に親類や知人、有名人が「胃がんになった」という知らせを聞くと、不安から胃が痛む癖がある。

 心配性なので痛みが始まると病院に行き、積極的に胃カメラを飲む。そして、下される診断名は「機能性胃腸症」なのだ。

 「ストレスで下痢や腹痛を起こす過敏性腸症候群は知られていますが、その“胃腸版”ですよ」と語るのは、大森赤十字病院消化器内科副部長の千葉秀幸医師。

 症状は胃やみぞおちの痛みの他、胃もたれ、胃のつかえ感など。胃の内視鏡検査をすると炎症や潰瘍などの異変はないのだが、仮病や詐病(さびょう)ではない、確固たる症状を当人が訴えるのが特徴だ。

 「胃の動きや神経のバランスが崩れて“痛み”という症状を引き起こすもの。脂肪の多い食生活や糖尿病が胃の動きを弱めて症状を強めることもあります」と千葉医師。

 胃カメラなどで診断がつけば、胃酸を抑える薬や、乱れた胃の動きを正常化させる薬が使われる。しかし、ストレスが解決しなければ再発の危険性は残るので、メンタル面でのアプローチが必要なケースもあるという。

 「がんや潰瘍ではないからといって、決して油断はできません。人によっては日常生活に大きな支障が出るほど強い症状に襲われることもある」というから面倒だ。

 たしかにIさんもストレスフルな生活を送ってはいるが、スリムだった猫八師匠と違って、彼のおなかはポンポコリン。まずはダイエットから始めたほうが、効率的だと思うのだが…。 (長田昭二)

 


栄養ドリンク

2016年04月26日 | 気になるネタ

運動や仕事で疲れたときや、なんとなくだるいとき、疲労回復として飲みたくなる栄養ドリンク。朝、起きたときや、仕事や勉強に集中したいとき、気合を入れたいときなどに飲む人もいる。

 ドラッグストアやコンビニにはかなりの種類の栄養ドリンクがあるが、一体どういうものを、どういうタイミングで飲むと良いのか。メーカーのお客さま相談室に聞いた。

 「ビタミンB1、B2などが入っている商品の場合、元気が出る効果が期待できることから、一般的には疲れた後にすぐ飲むことで、早く疲労回復ができるとしてオススメしています」

 とはいえ、ドリンク剤にはカフェインがコーヒー1杯分ぐらい入っているため、カフェインで眠れなくなる人の場合は、夜ではなく、仕事や運動の後、あるいは、朝飲むなどがオススメだと言う。

 その他にも、前日の疲れが残っている人や、慢性的な疲れを感じている人など、体調を整えたい目的で、毎朝飲む人もいるそうだ。続けて飲むことで、慣れてしまい、効果を感じなくなるものではないのだろうか。

 「基本的にはビタミンが主成分ですので、効き目に慣れてしまうというよりは、不調を改善したり、心臓・肝臓機能を早く回復させ、整えたりするという意味があります」

 また、別のメーカーのお客さま相談室では、次のように言う。

 「飲むタイミングには特に決まりはないですが、一番効果を実感しやすいのは、朝に特別なイベントがあるときなど、『頑張ろう』という前、疲れた直後ですね」。ただし、「動物性生薬の多いもの」「ビタミンの多いもの」と、成分によって使い分けをするのも良いそうだ。

 「動物性生薬の多いものは、血液量の増加が促され、覚醒などが期待されます。一方、疲れをとるには、ビタミンB1、B2、B6、葉酸などのビタミンB群がオススメです」

 余談だが、ドリンク剤は同程度のサイズの商品ばかりだが、これは「ドリンク剤は100ミリリットル以下」と医薬品の製造基準で決められているためだそうだ。疲れたからといって、たくさん飲めばいいわけではないので、ご注意を。


反原発派の言動は・・・

2016年04月25日 | 気になるネタ

九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)に対し、熊本地震をきっかけに、共産党や一部の反原発団体が運転停止を求めている。だが、原発が止まれば九州の電力供給に重大な懸念が生じ、停電のリスクが高まる。反原発派の言動は、被災地の住民が願う電気復旧の妨げにもなりかねない。(高瀬真由子)

 大前提として、今回の地震で川内原発に、安全上の問題は生じていない。

 原子力規制委員会が設定した川内原発の基準地震動(想定される最大の揺れ)は、揺れの勢いを示す加速度で620ガルだ。

 鹿児島県内の断層だけでなく、今回の震源である布田川・日奈久断層帯での地震も想定した上で、この基準地震動が定められた。原発施設はこの数値に耐えられる設計となっている。

 また、620ガルまで到達しなくても、160ガルの揺れで自動停止するようになっている。

 14日以降の一連の地震で、川内原発がある薩摩川内市で観測された震度は「4」が最大だった。加速度でいえば、熊本地方でマグニチュード(M)7・3を観測した16日午前1時25分ごろの地震でも、8・6ガルが最大だった。

 規制委は「今の状況で問題があるとは判断していない」としている。

ところが、反原発を主張する政党や団体は「電力需要からみても川内原発を動かし続ける必要はない」(共産党国会議員団)、「安全性に強い危惧を有している」(脱原発弁護団全国連絡会)と即時停止を訴える。

 首相官邸前では19日、反原発団体が集まり、原発停止を求め「これ以上リスクを拡大するな」と、危機感をあおった。

 仮に川内原発を停止した場合、九電は代替の火力発電所をフル稼働させなければならない。そして余震が続く熊本や大分両県にも、大型の火力発電施設がある。

 地震による被害や、それに伴う点検で火力発電所を停止する事態になれば、原発ゼロでは供給力不足に陥る懸念がある。需要と供給のバランスが崩れ、大規模停電を誘発する可能性も否定できない。

 確かに東日本大震災では、東京電力福島第1原発事故が被災地に大打撃を与えた。同時に、震災後に首都圏を襲った「計画停電」による大混乱は、電力供給の重要性を再認識させた。

 川内原発は、福島の事故を教訓にした新たな規制基準に合格し、再稼働した。

 現状で川内原発を停止することは、被災地を含め、停電へのリスクを高めるだけの愚挙だといえる。

問題はそれだけではない。

 九電によると、九州を襲った過去の台風で送電網が被害を受けた際、復旧に数十億円の費用を必要とした。今回の地震での被害はそれ以上とみられ、復旧コストは数百億円規模に膨らむ可能性がある。

 川内原発を停止させた場合、九電は代替の燃料費などで月100億円の負担増となる。九電の経営基盤に打撃を与え、安定供給への支障につながる。

 被災地では、住民が電気が灯る日を心待ちにしており、九電グループは3千人態勢で復旧作業にあたっている。

 危険を伴う被災地で活動する作業員だけでなく、後方支援にあたる社員も懸命だ。不眠不休の人もいる。

 この状況下で九電には、反原発を訴える団体などから、原発を止めろなどという電話がひっきりなしにかかっているという。この電話対応は、復旧に向けた業務の足を引っ張っている。


ポケやすい職業!?

2016年04月24日 | 気になるネタ

新入学や就職・転職など、環境が大きく変わる人が多い春。仕事を引退した人などは、うららかな陽気のなか、自分がボケてしまうんじゃないかと危機感を覚えることもあるかもしれない。

 ところで、「公務員や先生など、カタイ仕事の人はボケやすい」などと耳にすることがある。そうした職業によるボケやすさの違いなんて、あるのだろうか。

 医療法人相生会認知症センター・センター長の中野正剛先生に聞いた。

 「学校の先生をやっていた人などがボケやすいというのは、都市伝説ですよね。先生などは研究を趣味にしている方も多いと思われるので、仕事を失った喪失感は、専門職の人などのほうが、より強く持ちやすい可能性はあるかもしれません。だからといって認知症になりやすいとは言えないと思います」

 ただし、認知症になりやすいかどうかはともかくとして、周囲の発見においては、職業などによる違いも考えられると言う。

 「認知症は、インテリジェンスが高い人のほうが、発見が遅れる可能性が高いということはあります。インテリジェンスの高い人は、自分がわからないこと、できないことが気になってしまって、隠そうとする傾向があり、知能が高い分、それなりに取り繕ってしまえるんです。そのため、発露するのがかなり後になってしまい、病状自体がかなり進んでからということも少なくないんですよ」

 「取り繕ってしまう」ということは、本人としても、認知症の可能性があると自覚しているということか。

 「自覚はあると思います。ただ、認知症を本人が『恥』ととらえられてしまっていると、隠す努力をするため、発見が余計に遅れてしまうこともあります」

 では、逆に、もともと忘れっぽかったり、ぼんやりしていたりするタイプの場合、変化がわかりにくく、認知症が発見されにくいということもあるのだろうか。

 「『ぼんやり』というのは、いろいろ定義がありますし、とらえ方も人それぞれですから、一概には言えないですね」

 一つ言えるのは、軽度認知障害の段階で見つけて治療することで、進行を遅らせることができるということ。本人も周囲も「あれ?」と思ったら、隠さず早めに専門医に相談を。


食事法・MEC(メック)食が話題に♪

2016年04月23日 | 気になるネタ

肉(Meat)、卵(Egg)、チーズ(Cheese)を中心とした食事をとることで、健康的に痩せることができる食事法・MEC(メック)食が話題になっている。この方法を生み出した、こくらクリニック院長・渡辺信幸氏に話を伺った。

 MEC食とは何か。

 「肉、卵、チーズをたっぷり食べて、1口30回噛むという、たった2つだけのルールの食事法です」

 ──なぜこの3つの食材なのでしょうか。

 「肉、卵、チーズで、身体の細胞をつくるのに必要な栄養素はほぼ満たされるんです。肉は牛、豚、鶏、ソーセージ、ハム、なんでも大丈夫です。チーズも好きなものでかまいません」

 ──どれくらいの量を食べるといいですか?

 「1日の目安は、肉200グラム、卵3個、チーズ120グラムです。タンパク質は1日75~100グラムとるのが大切で、これらの量でタンパク質が100グラムくらいになります。量は増やしても大丈夫ですが、30回、よく噛むことが大切」

 ──カロリーが気になりますが。

 「カロリーと体重は関係ありません。タンパク質をとることで代謝が上がるので、それによって脂肪燃焼もしやすくなります」

 ──太る原因は早食いと糖質(炭水化物)だった?

 「砂糖のほか、ごはん、パン、めんなどの炭水化物に多く含まれる糖質は、体脂肪としてためこまれるので太ります。また太っている人は、早食いで食べ過ぎてしまう人が多い。食べ始めて20分くらいたたないと、満腹中枢が働きません。どか食いを防ぐためにも間食をして、おなかを空かせないことも大切です。今回の本では、作りおきができる料理のレシピを紹介しているので、小腹が空いたら、これらをつまむといいでしょう」

 ──肉ばかり食べて、コレステロール値は大丈夫?

 「厚生労働省の2015年版日本人の食事摂取基準では、コレステロール基準が廃止されました。また動脈硬化学会も食事で体内のコレステロール値は変わらないと発表しています」

 ──MEC食体験者からは、「効果があった」という声が続々。

 「『昨年12月から始めて、4キロ痩せた』『アレルギーが出なくなった』という声をいただいています。働き盛りの忙しい男性は、脂身たっぷりのステーキをしっかり食べてくださいね」


【豚テキ】

 ・材料:豚ロース厚切り肉 2枚、塩、胡椒 少々、ラード 小さじ1、にんにく 1かけ分、タレ(醤油小さじ1と1/2、酒 大さじ1)

 ・作り方:1.豚肉の筋に切れ目を入れ、6等分に切って、塩、胡椒をふる。2.フライパンにラード、にんにくを入れ、弱火にかけ、にんにくが色づいたら取り出す。3.2のフライパンに豚肉を入れ、弱めの中火でフタをして焼く。焼き色が付いたら裏返し、ペーパータオルで出てきた脂をふきとりながら5分ほど焼く。4.タレを加え、味を見て甘さが欲しければ甘味料を加えて、全体にまぜて煮からめる。       

 【くんせい卵】

 ・材料:卵 6個、ざらめ 大さじ3、紅茶葉 大さじ3

 ・作り方:1.卵を熱湯に入れて10分茹で、殻をむく。2.深めのフライパンにアルミホイルを敷き、ざらめと茶葉を入れ、網をのせる。ゆで卵を並べ、強火で加熱する。3.煙が出始めたらふたをし、弱めの中火で8分加熱して火を止める。煙がおさまるまでそのままおいて冷ます。

 ■「まとめて作って肉食やせ!-肉・卵・チーズを食べるMEC食の常備菜レシピ115」(主婦の友社・1200円+税)

 1日の食事の中心を肉、卵、チーズにするMEC食のレシピ本「肉食やせ!」の第2弾。今回のテーマは常備菜。低糖質で日持ちするメニューを集めた。各レシピには、糖質量と作りおき保存目安、栄養レーダーグラフが付いているので、1日に必要な栄養素がどれくらいとれるかもわかりやすい。

 ■渡辺信幸(わたなべ・のぶゆき) 沖縄県那覇市・こくらクリニック院長。1963年愛知県生まれ。伊良部島や宮古島などの離島医療に従事し、予防医療に注目。以来、生活習慣病外来を運営して、4000人以上の患者をダイエットに成功させた。


風呂が一番困ってます★

2016年04月22日 | 気になるネタ

熊本県などで相次ぐ地震。いまだ10万人規模の被災者が住み慣れたわが家に帰れないでいる。夜ごと続く揺れを恐れ、駐車場などで車中泊をする人々も含めれば、避難者の実態は行政も把握しきれていない。予断の許さない状況が続くなか、多くの被災者に共通するのが風呂の問題だ。自衛隊が用意した仮設の露天風呂には長蛇の列ができ、全国的に有名な歓楽街で3万円以上かけて汗を流す人も。群発地震の恐怖が覆う被災地を歩いた。 (報道部・宇都木渉)

 熊本市内からの約10キロの道を、支援物資を積んだ車や一般車両とともに数珠つなぎになること1時間。19日午後、14日に最大震度7を記録した「前震」の町、益城町(ましきまち)に車で入った。車線の両側にはペシャンコにつぶれた住宅が次々と姿を現した。

 災害対策本部が置かれる町の保健福祉センターでは陸上自衛隊が「火の国の湯」と名付けた仮設の野外風呂を開設。15日から被災者に開放され、この日の夕方も心待ちにした人々が行列を作っていた。

 10万人以上の被災者を悩ませる風呂問題。日本人の生活には欠かせないものだけに、多くの人が切実に望んでいるものの1つだ。ただ、被災者全員にこうした支援が行き渡っているわけではない。

 熊本市内は19日現在、都市ガスが停止したままで、熊本市内で避難生活を送る50代の男性は「避難所生活以降、4日間お湯に入れてない。夏でなかったのがせめてもの救いだけど、早くガスが復旧してくれないと」と疲労の色がみえる。

同市内のタクシー運転手は「市の中心部から少し離れたところにスーパー銭湯が2カ所ある」と話し「さっきも駐車場をみたけど、えらく混んでましたね」と続けた。

 それぞれ電話を入れてみたが、話し中でつながらない。問い合わせが殺到しているのだろう。

 そんななか、人気のうせた繁華街の中でにぎわいを見せていたのが、ソープランドが連なる風俗街「中央街」だ。スポーツ選手や芸能人も訪れる会員制の高級ソープ店があることで全国的に知られる。

 ある店の男性店員は「14日の前震のときも営業していましたよ。さすがに本震があった16日と翌日はお休みしましたけど、昨日と今日(18日~19日)は営業しています」と話す。都市ガスの影響を受けない給湯用のボイラーが設置されている店が多く、“早期復興”を実現させたという。

 深刻なお湯不足の被災地では、風俗店本来のものとは別の需要が生まれ、「2日間で40人程度がいらっしゃいましたが、半分ほどは(女性と)遊ぶというより、お風呂に入りたいというお客さんでした」(店員)。

 料金は60分で総額3万5000円。安い金額ではないが、それを補ってあまりあるのがお湯のありがたさか。街に目を転じると、中年男性が別の店から笑顔で出てくるところだった。


下町ロケット

2015年11月24日 | 気になるネタ

初回視聴率は16.1%。第2話は、日本シリーズや、高視聴率を記録し続ける『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)が裏番組だったにもかかわらず、第1話超えの17.8%を記録した。そして第3話は18.6%‼

 小さいながらも高い技術力を持つ町工場が、大手企業に技術をパクられ、さらに特許侵害で訴えられるも、夢に真っすぐな思いをぶつけ、見事勝訴する──物語の鍵となっているのが“特許”だ。

 念のためおさらいすると、特許とは、新たな技術を開発したものに独占的な権利を与えるもの。せっかく開発した技術について特許を取っておかなければ、模倣品を排除することはできない。特許を取っておけば、一定の期間その技術を独占することができるというわけだ。

 出願したいものがある場合、特許庁のHPにあるガイダンスに従って申請すればいいが、それですぐに審査へ進むわけではない。

「出願した時に1万5000円、審査に必要な手数料が平均約16万円かかり、これを支払って初めて審査が始まります。そして平均19か月の審査を経て、特許がおりたらそこで登録手数料として約1万円(3年分)かかる。つまり特許がおりるまでにかかる初期費用は計18万5000円となります」(特許関係者)

 登録4年目以降、適宜、手数料が発生するが、その金額もケースバイケースという。


***

1日放送の第3話の視聴率が18.6%を記録し、今期の民放連続ドラマ唯一の右肩上がりの数字となっているドラマ『下町ロケット』(TBS系、日曜21時~)。主演・阿部寛が社長を務める町工場が大企業に立ち向かう物語の要所要所で挿入されるナレーションを担当するのが、元NHKアナウンサーの松平定知氏(71)だ。

 松平氏といえば、ニュース番組のキャスターや、長寿番組『その時歴史が動いた』の司会などで人気を博し、2007年の退職後も「NHKの顔」として大型特番に出演している。松平氏が語る。

「民放に出ないのですかと聞かれますが、NHK退局後に故郷・愛媛の民放やCSでキャスターやナレーターを担当したことはあります。しかし、民放キー局は今回が初めてです」

 最初に依頼がきたとき、「冗談ではないのか。なぜ?」と首を傾げたという。「民放からですし、僕は声の良さで勝負するタイプではないと思っている」からだ。

「でも嬉しかったし、奮い立ちました。なにせ、原作は池井戸潤さんの直木賞受賞作ですし、脚本、演出、プロデュースなどは、社会現象を巻き起こしたドラマ『半沢直樹』と同じスタッフですから。ナレーター冥利に尽きますよ」(同前)

 同じナレーションでも、歴史ドキュメントと違いはあるのだろうか。

「違いはありません。僕は美声ではないので、意味で表現することを心掛けています。この作品、この場面で作者は何を表現したいのかを考え、相応しい話し方を工夫します。しかし、役者ではないので必要以上に目立ってはいけないし、埋没してもいけない。物語の水先案内人という意識でやっています」(同前)

 TBSのプロデューサー伊與田英徳氏は、松平氏の「プロの仕事」をこう評する。

「感情の出し入れが非常に上手いです。ドラマの内容や展開に応じて、客観的に語るべき場面と、登場人物の感情を乗せて語るべき場面を的確に切り替えられる方だと思います」

 松平氏のナレーションが入ると、不思議なことにフィクションなのに物語のリアリティが増す。それこそが『その時歴史が動いた』などで培われた“松平マジック“なのかもしれない。

「若い時はあまり声の調子を意識しませんでしたが、最近は年なので、収録前日には風邪を引かないように靴下をはいて寝て、鼻づまりを起こさないよう喉に薬を塗っています。気合いが入っています」(松平氏)

『半沢直樹』の最高視聴率42.2%を超えることも期待される『下町ロケット』。ドラマ界の歴史が動くのか、日曜夜から目が離せない。


川島なお美(享年54)のがん治療法について

2015年11月23日 | 気になるネタ

胆管がんで亡くなった川島なお美(享年54)のがん治療法について論争が勃発した。発端は『文藝春秋』11月号での “がん放置療法”で知られる近藤誠医師による告白。川島が2年前に近藤医師の外来を訪れ、がん治療のセカンドオピニオンを受けていたという。そして、近藤医師は川島に外科手術の無意味さを説き、別の治療法を提案したと明かしたのだ。

 近藤医師は、女性セブンの取材に対し、

「メスを入れた正常組織にがん細胞が集まり、暴れることが多いんです。また、初発病巣を手術で取り除くと、潜んでいた転移巣が急激に増殖するケースも多々ある。“このまま放っておいても1年で死ぬことはない。1年以内で死ぬとすれば、手術や抗がん剤治療を受けた場合です”と伝えました。抗がん剤は胆管がんには効かず、副作用しかありませんからね」

 などとコメント。手術は無意味であると指摘している。川島は近藤医師の元を訪れた4か月後の昨年1月に摘出出樹を受けたが、その半年後に再発してしまった。近藤医師は、「わずか半年で再発したのは、手術が原因だったからと考えられます」と説明した。

 そんな近藤医師の診察に真っ向から反論する人物がいる。東京オンコロジークリニック院長の大場大医師だ。元東大病院の胆管膵外科に所属した外科医で、転移性肝がんのスペシャリストである。

 彼は『文藝春秋』の近藤医師の主張を読み、自らのブログでその診察は誤りだと断じ、早期手術の重要性を説いた。女性セブンの取材に対し、大場医師はこう答える。

「『文藝春秋』の記事を読む限りでの診断ですが、川島さんの肝内胆管がんは腫瘍の個数、大きさ、リンパ節への転移の有無などから診断すると、この時点でステージIIだったと考えられます」

 大場医師は川島のがんの状態を米国の著名な外科医が500以上の症例からまとめた予後予測ツールに当てはめてみた。

 すると、その時点(2013年9月)で手術していれば「3年生存率80%以上、5年生存率70%以上」という予測が得られたという。

「外科手術すればこれだけ高い生存率が望めたんです。逆に、手術によって1年以内に亡くなる可能性が高いというのであれば、近藤先生はその根拠となる客観的データを示すべきです。彼女は遅れて手術を受けても、術後1年半生きているわけですから、すでに彼の主張は矛盾している。“メスを入れた部分にがん細胞が集まり暴れ出す”という話も、なんら根拠が示されていない」(大場医師)

 前述のように、川島が近藤医師の診察を受けてから手術するまでに要した時間は4か月。何よりもこの時間が悔やまれるという。

「肝臓には豊富なリンパ流があり、肝内胆管がんは胃がんや大腸がんよりはるかにリンパ節に転移しやすいため、発見したら即手術する必要があります。4か月も放置したら、リンパ節転移を待っているようなものです。この病気はそれほどまでにリンパ節転移に対する慎重な扱いが求められるのに、そこを無視してラジオ波焼灼術をすすめるなどナンセンスです。焼いた方がいいという根拠はどこにあるのか。個人の主観を患者に押しつけてはいけないのです」(大場医師)

 そして、近藤医師とは真逆の観点から、川島は治せた可能性が高いと主張する。

「過密な仕事や主治医とのコミュニケーション不足もあったのでしょうが、もし近藤先生の意見に賛同したために手術が遅れたのなら、非常に残念なことです。ステージIIという早期で発見されながら、半年近く“放置”したことで治るチャンスを逸してしまった。最善の情報と医師にたどり着いていれば、彼女は今も元気に舞台に立っていたかもしれません」(大場医師)

 ひとつのがんを巡っても、これだけ別の見方がある。両者の意見の衝突が、よりよいがん治療法を確立するための礎となることを祈るばかりである。がん患者を救いたい──その想いは、共通している。


がん治療の難しい現実

2015年11月22日 | 気になるネタ

年間1.8万人の死者を出し、日本人のがん死亡数の第6位に位置する「胆管がん」。今年9月、激やせの末に亡くなった川島なお美さんを襲ったのもこの病だった。今、彼女の胆管がんの「最善の治療法」がどこにあったのかを巡り、有名医師が激論を交している。手術回避か、即メスを入れるべきだったのか。どんなに議論をつくしても彼女が帰ってくるわけではないが、2人の医師の主張から、がん治療の難しい現実が見えてくる──。

 川島なお美(享年54)が胆管がんで亡くなってひと月あまり。都心の高級マンションに残された夫の鎧塚俊彦氏(50才)は計り知れない喪失感を抱えながら、ようやく前を向き始めている。

「先日、すれ違ったら“その節はさまざまなご配慮ありがとうございました”と丁寧に挨拶されました。毎朝きちんと出勤されていますし、少しずつですが以前の日常が戻りつつあるようです」(近隣住民)

 しかし、四十九日を目前に控えた今、泉下の川島も穏やかではない議論が起きている。

 発端は『文藝春秋』11月号だった。「手術も抗がん剤も患者には有害である」とする“がん放置療法”で知られる近藤誠医師が登場し、川島が2年前に近藤医師の外来を訪れ、がん治療のセカンドオピニオンを受けていたことを告白。近藤医師は川島に外科手術の無意味さを説き、別の治療法を提案したと明かした。

 女性セブンの取材に応じた近藤医師は、改めて当時の川島とのやりとりを説明する。最初にコンタクトがあったのは2013年8月29日。「鎧塚なお美」の名でメールが届き、2週間後に川島本人が都心の近藤医師のセカンドオピニオン外来を訪れたという。

「お一人で来られました。白いワンピースにつばの広いおしゃれな帽子をかぶっておられてね。実に凜として、落ち着いていました」(近藤医師)

 川島は8月中旬の人間ドックで肝臓に影が映り、その後のMRI検査で胆管がんと診断されたと説明した。

「彼女が持参した検査画像を見るとがんの病巣は2cmほどでした。その時点で転移は確認できませんでしたが、胆管がんは予後の悪いがんのひとつです。肝臓の中を這うように広がっていることが多く、いずれ転移が発覚する可能性が高かった」(近藤医師)

 診察時、川島はミュージカルの舞台を優先するため、体にメスを入れることは避けたいと訴えたという。

 川島の意志を汲むように、近藤医師は手術の回避を提案した。理由についてこう語る。

「直径2cmのがんの中には、80億個のがん細胞が詰まっています。実測データとして、転移能力のあるがんかどうかは、病巣が1ミリ以下(がん細胞100万個)の時点で決まっています。川島さんのがんがあの時点で転移していなければ、それは転移能力がない“がんもどき”であり、放置してもいい。逆に転移していれば肝臓の切除術をしても再発するので意味はない。いずれにせよ、手術は無駄なんです」

 むしろ、手術自体が転移を加速させ、再発を早める危険性を持っているのだという。

「メスを入れた正常組織にがん細胞が集まり、暴れることが多いんです。また、初発病巣を手術で取り除くと、潜んでいた転移巣が急激に増殖するケースも多々ある。“このまま放っておいても1年で死ぬことはない。1年以内で死ぬとすれば、手術や抗がん剤治療を受けた場合です”と伝えました。抗がん剤は胆管がんには効かず、副作用しかありませんからね」(近藤医師)

 手術に代わる治療法として近藤医師は、病巣を焼き尽くす「ラジオ波焼灼術」を提案。この施術は放射線治療よりも効果が期待でき、正常組織にメスを入れる手術と違ってがん細胞も集まらないという。

「主治医に相談してみます」

 川島はそう言って外来を後にした。

 しかし、結果として川島は、近藤医師の元を訪れた4か月後の昨年1月に摘出手術を受けた。

 主治医との間で如何なる話し合いがもたれたかは明らかではないが、半年後の7月にがんは再発。その後、川島は抗がん剤治療や放射線治療を拒否し、激痩せした姿が話題となった。

 近藤医師が続ける。

「わずか半年で再発したのは、手術が原因だったからと考えられます。手術を受けなければ、今も生きていた可能性がある。ただ、体に毒である抗がん剤治療を拒否したのは立派でした。抗がん剤を使っていたら、死の1週間前まで舞台に立つことは叶わなかったでしょう」
(後編へ続く)


日本の女子生徒の13%が援助交際

2015年11月21日 | 気になるネタ

“国連の要人”から飛びだした「日本の女子生徒の13%が援助交際をしている」との発言が物議を醸している。

 発言の主は、児童の性的搾取問題の専門家でオランダの法律家、マオド・ド・ブーア=ブキッキオ氏。同氏は国連特別報告者として10月19日に来日し、東京や大阪、那覇などを訪れて児童の性的搾取状況を視察。滞在最終日の10月26日に都内会見で冒頭のデータを紹介した。この発言に噛みついたのが山田太郎・参院議員(日本を元気にする会)だ。

「外務省、警察庁、文科省、厚労省の各省庁に問い合わせましたが、一様に『根拠となるようなデータはない』とのことでした。彼女の視察報告に基づいて、来年3月に国連から日本へ勧告が出ることになっています。内容次第では、日本が“援助交際大国”と世界中からバッシングを受けかねません。第2の慰安婦問題や南京大虐殺問題になる恐れがあります」

 実際、「13%発言」はさっそく韓国で報じられた。ネットユーザーたちは、

〈日本は性進国だ〉
〈AV宗主国だけのことはある〉
〈援助交際をしていない割合が13%では?〉
〈13%ではなく31%だったりして〉

 などと“期待通り”の盛り上がりを見せた。

 ブキッキオ氏は性産業に従事する女子高生を支援する団体の関係者と面会した際に「13%」のデータを示されたようだ。反響の大きさを憂慮した同氏は11月2日に国連のサイトでこうコメントした。

「日本滞在期間中、JK(女子高生)ビジネスにまつわる非公式統計を受け取りました。しかし、私が対話をした多くの人々は未成年を性的に利用するこのビジネスに危機感を抱いていました。会見では私が知り得た現象に対し、いち早く対応していただくために言及したのです」

 民間団体が提示した「13%」は実態に即しているのかどうか。複数の女子高生支援団体に取材したが、「もっと多い」「ずっと少ない」と意見が割れた。

 日本性教育協会で「青少年の性行動全国調査」に携わる羽渕一代・弘前大学准教授(社会情報学)は、この数字に首を傾げる。

「13%とは、実態を表わしていない、かなり盛った数字だと思います。私たちが2011年に実施した女子高生への調査では、『お金や物をもらったりあげたりしてセックスをすること』という質問に、『かまわない』が4.5%、『どちらかといえばかまわない』が4.8%となっています。実際に援助交際をしている数は不明ですが、近年は性交経験率も低下傾向です」

 はたして、実際の数字はどれほどなのか──女子高生の実態は謎だらけだ。


近年、お寺事情

2015年11月20日 | 気になるネタ

 ダイアナ元皇太子妃ら世界のセレブを魅了するイギリス発の『JIMMY CHOO』。人気のパンプスは10万円オーバーも珍しくない。そんなパンプスを、ドラマ『5→9~私に恋したお坊さん~』の中で御曹司僧侶の星川高嶺(山下智久・30才)は、片思い中の桜庭潤子(石原さとみ・28才)に、ポンとプレゼントした。

 御曹司僧侶ってそんなにお金持ちなの? そんな疑問を抱いた人も多いのでは? お寺事情に詳しい吉川美津子さんはこう説明する。

「収入は、お寺によって多少異なりますが、葬儀や法要時のお布施やお墓の管理費。そして檀家が納める寺院の維持管理費にあたる護持会費です。でも、これらは都市部と地方で異なりますね。ドラマに出てくる寺院は、都市部のごく一部。地方では少子高齢化に加え、宗教観が変化していることもあり、お寺のあり方も変わってきましたから」

 最近では火葬のみですます直葬など、葬儀の簡素化も進み、家族関係が希薄になったことなどから墓を持たない人も増えている。

「そういう意味で、寺の御曹司だからといって羽振りがいいというのは、一昔前の話ですね。まだ経験の浅い僧侶は、普通のサラリーマンと同じで、月収20万~25万円程度だと思います」(吉川さん)

 東京近郊にある、檀家1000戸ほどの規模の大きな寺院の跡取りで、現在同寺院の副住職・A男さん(46才)が証言する。

「副収入なしでお布施やお墓の管理費などだけでやっていけるといわれているのは、うちのように檀家1000戸超の寺院。でも不況のあおりは受けるし、消費税も上がって、物価も上がるのに、収入は変わらないから、坊主丸儲けっていうのは昔の話ですね」

 ズバリ収入を聞くと…。

「年収480万円。住職になっても500万円前後だと思います。少ないように感じるかもしれないけど、実家暮らしで家賃はかからないし、光熱費もいらない。もちろん親には生活費を月6万円渡して、貯金を13万円して、残りは自由。だからぼくはすごく恵まれているほうだと思う。

 でもうちも、もう少しお布施なんかが減ったら不動産での収入源を考えなくちゃいけない。寺の敷地の一部を駐車場にしたりして安定した収入源を作っておかないと、寺だけだと将来が不安定だからね」(A男さん)


金はどのような動きをみせるのか?

2015年11月19日 | 気になるネタ

        

世界中にドルをばら撒いてきたアメリカのQE3(量的緩和第3弾)が2015年1月から縮小されることが決定し、その後は金利が上昇するため、相対的に金の価格は弱含みになるとみられる。そこから金はどのような動きをみせるのか、金の動向に詳しい豊島逸夫氏が解説する。

 * * *
 2014年の金は調整期に入るといえるが、別のいい方をすれば「足場固め」の時期となる。QE3縮小に伴って先進国は金利上昇で金売りを加速させるだろう。

 ところが、金価格が1200ドル台から1100台に値下がりしようものなら、中国やインドの新興国勢が「待ってました」とばかりに大量の買いを入れてくるのは間違いない。ましてや新興国の買いは長期保有を前提とするため、しぶとい。米国の金利上昇などお構いなしに金買いに走るだろう。

 そんなせめぎ合いの結果、どうなるか。答えは簡単だ。欧米のヘッジファンドが牽引した金の第1次上昇局面に取って代わり、新興国の買いが第2次上昇局面の主役となるのである。

 もちろん先物やETF(上場投信)を駆使するような買いではないため、ジリジリと値を上げるイメージだろうが、控え目に見ても、東京五輪が開催される2020年までに金価格は2000ドルになっても不思議ではない。

 何しろ金の生産が減少していくことが確実視されるなか、中国とインドを合わせて実に26億人もが買いに走るのだ。供給が減って需要が増えれば、上がらない方がおかしい。その時期は早ければ2015年にも訪れるかもしれない。2014年に限っていえば「弱気」だが、この先10年という長期では「超強気」というのが私の見方である。

 さらにいえば、円建て金価格はもっと上昇してもおかしくない。ドル建てと円建ての金価格の比較チャートを見ると、アベノミクスがもたらした円安によって、相対的に円建て価格が上昇し、2013年1月には逆転したような格好だ。

 しかも、日銀が異次元の金融緩和を続けるなか、米国の緩和縮小で日米の金利差が広がれば、ドル高円安傾向に拍車がかかる。その結果、ドル建て金価格が上昇したうえに、1ドル=120円まで円安が進んだとすれば、円建て金価格(1グラム当たり)は7700円まで上昇したとしても何ら不思議はないだろう。

 われわれ日本人はそれほど有利な立場にいるということを改めて肝に銘じておきたい。


シャトー・オー・ブリオン 1989年

2015年11月18日 | 気になるネタ

中国には「有銭能使鬼推磨(カネさえあれば幽霊にも臼を挽かせられる)」という諺がある。いかにもかの国らしい“金言”だが、習近平・国家主席の英国訪問では、そんな拝金主義が嘲笑された。

 10月下旬、国賓として英国公式訪問を果たした習氏は、英国での原発や高速鉄道の建設など総額7兆4000億円にのぼるトップセールスを結んだ。滞在中はバッキンガム宮殿に宿泊し、エリザベス女王主催の公式晩餐会ではキャサリン妃が「チャイナレッド」のドレス姿で登場。そうした厚遇を中国メディアは「最上級の待遇」と報じた。

 しかし、その「札束攻勢」は英王室の不興をかっていたようだ。英国文化に詳しい石井美樹子・神奈川大学名誉教授が解説する。

「晩餐会にはチャールズ皇太子が出席しなかった。皇太子はかねてからチベット弾圧などの人権問題を批判しており、抗議の意味での欠席でした。欠席を許した女王にも同じ思いがあったと見ることができます」

 晩餐会で供された赤ワインにも、中国への抗議のメッセージが隠されていた。ワインはフランス・ボルドー産の「シャトー・オー・ブリオン 1989年」。1本約30万円の超高級ワインだが、あえて「1989年」を選んだことに痛烈な皮肉が読み取れる。

1989年といえば、民主化を求める学生らが多数犠牲となった天安門事件の年。西側各国は経済制裁に踏み切り、「中国は人権を蹂躙する野蛮な国」というイメージが世界に定着した。“先進国の仲間入り”を悲願とする習氏はじめ中国政府が決して触れてほしくない出来事であることを百も承知で、あえてその「暗黒の年」のワインを選んだことは意味深だ。

 女王は晩餐会の席上、「今年は両国にとって非常に特別な年となる」と歓迎の意を表したが、「女王は習氏と会っている間、ほとんど笑顔を見せなかった」(同前)。

 また晩餐会で習氏がスピーチした際、隣に座るアンドリュー王子が頬杖をつく姿も物議を醸した。

 振り返れば、過去に英国を訪問した中国の指導者も「屈辱」を味わってきた。2005年に国賓として訪英した胡錦濤・国家主席も晩餐会では女王から「中国の動向はすべての人々の関心事」と、中国の人権問題を婉曲に指摘された。

 昨年、李克強・首相が訪英した際には「女王に会えなければ訪英しない」と注文をつけたり、宮殿の「レッドカーペットが短かった」と苦情を言ったりするなど、その振る舞いが英王室側を呆れさせた。中国に詳しい宮崎正弘・拓殖大学客員教授が語る。

「英国の狙いは中国のカネ。英王室による歓待はその謝意ではあるが、信頼や敬意を抱く関係ではない。そうしたメッセージがエリザベス女王をはじめとした王族の振る舞いに込められていた」

 カネでは品格や信頼は買えません──そんな女王の言葉が聞こえてきそうだ。