“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

福島第二原発で2000人が働いている話

2012年07月10日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き
毎日2000人の東京電力社員、作業員が第二原発(停止中)で働いていると報道されました。この第二原発は福島県、地元が廃炉を求めている原子力発電所です。ところが、この原発に2000人が現時点でも働いている。どうしてでしょうか。1人500万の年間賃金として、人件費総額100億円が、まったく発電がされていない原子力発電に使用されています。本当に不思議な話です。通常の企業であれば、このような巨額の経費がかかる負の遺産は、もっているだけで倒産、経営危機に見舞われる可能性のある設備ということになります。ではなぜ、倒産にならないかです。1つは、東京電力が国有化されていることから、倒産しないのです。2つめは、これらに費用は全て、利用者である関東地区の市民、利用者がその費用を負担することになっているのです。電気料金に上乗せされる関係となっています。

物件費を入れた第一原発5、6号機、第二原発補修、維持費用は年間900億円かかっているとの報告です。人件費の100億円くらいはたいした金額ではないかのような数字です。廃炉にすれば、一基数千億円の廃炉費用がかかり、損失処理が迫られるので廃炉にせずに、1日1日と引き伸ばし、事態の推移を引き伸ばしているのが真相のようです。すぐに、全て処理すると東京電力は債務超過に陥るとのことです。

それ以外に、事故賠償費用が数兆円かかり、この資金、費用も国が補償し、利用者の料金に上乗せされてゆきます。とんでもないことですが、これが今後起きる実態です。東京電力の年間原価総額は5兆7231億円と報告されています。化け物のような企業です。誰がどこで、どう責任を取り、持っているかもよく分からない組織です。破たん処理を行い、整理して、一時的には国家的な損失をしたほうが損失額、税金投入、最終の国民負担は少ないのかもしれません。

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