“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

施政方針における空疎な安倍演説

2014年01月27日 12時59分55秒 | 臼蔵の呟き

内容の具体性に乏しい、空疎で欺瞞に満ちた演説には辟易します。自民党、公明党、右翼勢力からは評価されても、圧倒的多くの国民の生活をどう改善し、向上させるかの視点での政策提起は1つもありません。反対に、戦争できる国日本作りーーー積極的戦争遂行主義と揶揄されるような安全保障会議設置、特定秘密保護法による言論統制と弾圧、集団的自衛権の容認などは日本国民の圧倒的多くとは乖離した主張であり、容認できません。衆参選挙結果は選挙制度の矛盾により、出現した多数派議席であり、そのことを持って白紙委任状のような独断専横的な主張、行動を容認することは出来ない。

消費税率引き上げを当然視し、法人税率の再引き下げを言明し、社会保障制度の解体を目指すなどは気が狂っているとしか言いようのない内容です。また、内容そのものは抽象的であり、具体性にかける空疎な内容である点でも彼らの政策がいかに反国民的で、思慮にかけるものであるかを証明しています。

<琉球新報社説:施政方針 自国で民主主義を適用せよ>

 言葉が不必要に踊った空疎な作文との感が否めない。通常国会が召集され、安倍晋三首相が施政方針演説をした。「やればできる」と繰り返し、精神論を振りかざしているものの、具体策による裏付けを欠く項目が多すぎる。
 首相はもっと具体的に施策を説明してもらいたい。今国会を通じ、与野党は具体策をめぐってその是非を徹底的に論戦すべきだ。
 演説では「経済再生に向け、みんなで頑張れば必ず実現する」と強調した。だがどのような筋道で実現するのかは示さない。「景気回復の実感を全国に届ける」「年金財政を安定させる」といった言葉もそうだ。
 福島第一原発の汚染水対策もしかり。「国も前面に立つ」と従来の言葉を繰り返すだけで、何をするのか具体策は示さない。これでは演説の意味がない。
 靖国参拝で冷え込んだ中韓両国との関係改善も、「対話のドアは常にオープン」と美辞麗句を弄(ろう)するだけで、具体策は一切ない。難題にまるで向き合おうとしていない、と批判せざるを得ない。

 逆に過剰に冗舌な項目もあった。安全保障の面である。
 首相は自衛隊の災害救助や政府開発援助(ODA)を「積極的平和主義」の表れのごとく語ったが、それはすり替えだ。それらは「積極的平和主義」を振りかざすはるか以前からの活動だからだ。
 安倍首相は集団的自衛権行使に前のめりで、地球の反対側で自衛隊が他国と戦闘行為に入る可能性を否定していない。それなら、むしろ「積極的戦争主義」と称するべきではないか
 米軍普天間飛行場については「埋め立て申請が(知事に)承認されたことを受け、速やかな返還に取り組む」と述べた。名護市長選の結果を無視し、辺野古移設を進める姿勢を示したものだ。「返還」だけをかざし、「移設強行」を明言しないのはひきょうである。

 一方で首相は「自由や民主主義、人権、法の支配(中略)こうした基本的価値観を共有する国々と連携を深める」と価値観外交推進を強調した。
 名護市長選の民意を無視しようとする人間が「民主主義」を他国と共有できるのか。沖縄に圧倒的な不平等を押し付け、沖縄にだけは民主制を適用しないかのごとき首相が、「人権」を語れるのか。
 価値観外交を言うなら、自国でまずその価値観を徹底すべきだ。


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