“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

ドイツ:脱原発でも電力輸出超過 再生エネルギー増加

2012年02月22日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き
日本とドイツの決定的な違いです。

東京電力福島第1原発事故後に「脱原発」を決め、ドイツ国内17基の原発のうち約半数にあたる8基を停止したドイツが昨年、周辺諸国との間で、電力輸入量よりも輸出量が多い輸出超過になっていたことが分かった。脱原発後、いったんは輸入超過に陥ったが、昨年10月に“黒字”に転じた。太陽光や風力などの再生可能エネルギーの増加と、全体のエネルギー消費量を抑える「効率化」が回復の要因だという。厳冬の影響もあり、電力不足の原発大国フランスにも輸出している。
 欧州連合(EU)加盟27カ国など欧州の34カ国の送電事業者で作る「欧州送電事業者ネットワーク」(ENTSO-E、本部ブリュッセル)の統計。冬はエネルギー消費量が最も多いことから、ドイツ政府は「(脱原発決定後の)最初の試練を乗り切った」(レトゲン環境相)としている。
 ドイツは昨年3月の福島第1原発事故後、17基の原発のうち旧式の7基を暫定的に停止し、その後、1基を加えた8基を昨年8月に完全停止した。震災前は周辺国との電力収支が輸出超過だったが、昨年5月に輸入超過に転落した。フランスからの輸入が前年の3割増になるなど昨年9月まで輸入超過の状態が続いた。
 しかし、昨年秋に入ってから好天が続き、太陽光や風力など再生可能エネルギーの発電に有利な条件が整った。また、ドイツ政府が住宅の断熱化などエネルギー効率化を推進したのに加え、原油価格の高騰も手伝って、エネルギー消費量が前年比約5%減になった。このため昨年10~12月の電力収支は輸出超過を回復。11年の通年で約4200ギガワット時の輸出超過になった。
 今年2月に入り、欧州各地で氷点下10度を下回る厳冬になると、電気暖房が全体の3分の1を占めるとされるフランスで原発をフル稼働しても電力が足りなくなった。このため、2月の17日間のうち6日間は電力需要の多い午後7時ごろを中心にドイツからフランスへの輸出超過になり、電力の7割を原発に頼るフランスが脱原発のドイツに依存する事態になった。
 昨年のドイツの発電量に占める原発の割合は約22%から18%弱程度に低下する一方、再生可能エネルギーは約20%に上昇した。さらに、褐炭、石炭、ガスなどが微増しており、原発の目減り分を補っている。
 一方、日本では再生可能エネルギーによる発電量(10年度)は全体の約10%にとどまり、太陽光や風力など水力以外の新しいエネルギーは約1%に過ぎない。

風力発電、5年で原発を逆転 海外で増加、国内は低迷

2012年02月22日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き

電力会社救済に奔走するよりも、未来に向かって、着実に政策提起、企業、国民の理解促進を行うことが何よりも大切と思います。理屈を捏ね回し、やるべきことを何もやらない。その結果、貿易赤字は拡大し、いたずらに時間の浪費がされ、エネルギー調達構造はまったく改善されない。このようなことを止める必要があります。

<風力発電、5年で原発を逆転? 海外で増加、国内は低迷>

 世界の風力発電の総出力は昨年末で約2億3800万キロワットに上り、10年間で10倍になったことが分かった。横ばい状態の原発とは対照的で、今の伸びが続けば、5年以内に逆転しそうな勢いだ。
 世界風力エネルギー協会によると、世界全体でこの1年間に約21%、4100万キロワット増えた。10年に米独を抜いてトップに立った中国がさらに大幅に増やして約6300万キロワットに達した。深刻な経済危機に見舞われた欧州も独英で各100万キロワット以上導入されるなど、欧州全体で前年より約12%伸びた。
 世界の風力発電は2001年末時点では2390万キロワットに過ぎなかったが、08年には約5倍に増え、それから3年でさらに倍増した。
 一方、11年末の日本の総出力は、中国がこの1年に導入した量の約7分の1の約250万キロワット。前年比7%の伸びにとどまった。

 村井嘉浩宮城県知事の定例記者会見 2月20日
◎山形知事 女川再稼働に難色/宮城知事やんわり反論/「火力発電、相当数必要」
 

東日本大震災で運転停止中の東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)をめぐり、吉村美栄子山形県知事が「再稼働は考えてほしくない」と述べたことに対し、村井嘉浩宮城知事は20日の定例記者会見で「女川原発(の再稼働)は国のエネルギー政策全般に関わること。稼働しなければ、火力発電所を相当増やさなければならない」とやんわり反論した。
 村井知事は「山形県民のことを考えてのお話だろう」と吉村知事の真意を推し量りつつ、「今夏も電力需給は逼迫(ひっぱく)するといわれている。火力発電所を増やせば原油の輸入も増え、数兆円のお金が海外に出ていく」と解説した。吉村知事が提唱する「卒原発」にも触れ「一つの考え方だが、電力供給は放射能という一面を捉えて考える問題ではなく、地球規模でのエネルギーの考え方が必要だ」と述べた。
 吉村知事は河北新報社の取材に対し「女川原発は山形にとってもリスクが高い。何を持って安全と言えるかが現時点では分からない」と述べ、再稼働に難色を示した。

町におにぎりを買いに

2012年02月22日 06時00分12秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。昨日に引き続き、岩手県の地方スーパーの株式会社マイヤの「チェッカーさんとお客様のちょっといい話」です。

千田良子さん

震災後、3日ほどたった頃、温かい湯気の立った「おにぎり」が出てきました。中身のなにもないただの塩ゴマをまぶしただけの、でも、あったかい「おにぎり」です。最初のお客様は3つ4つと買い求めていったので、すぐ「お一人様2個まで」と紙に書いて張り出されました。

お昼も過ぎた2時頃だったと思います。一人の青年がおにぎりの前に立ち止まりました。そして私に「このおにぎり、全部売ってくれませんか?」と声をかけてきたのです。(えっ?全部・・・?)見上げるとその青年は、とても疲れた顔をしながら「実は、私は大槌から歩いてここまで来ました。大槌は食べ物が何もなく、お年寄りも多いので私が代表でここまで食品を買いに来ました。」と話しました。

私は「少々お待ちくださいませ。」と言って、すぐ店長を探しました。幸い店長は事務所におりましたので、そのお客様の話をしたところ、すぐ「どこ?」と出て来てお客様と直接話をしてくださいました。そして私に「全部売ってあげて」と指示して行きました。(ああ、良かった)青年はあったおにぎり(全部で20数個だったと思います)全部リュックサックに入れて、「ありがとうございます。これを持ってすぐに大槌へ帰ります。皆、待っていますから。」と言って帰って行きました。

あの青年は朝早く大槌を出て歩いてここまで来たのだ。今、また歩いて帰ろうとしているけど、明るいうちに帰れるのだろうか、自分だってお腹が空いているはずなのに・・・他の人の為に自分の分のおにぎりは1個も持たないで・・・無事、帰ってほしい。頑張って!と心の中で思いました。



優しい従業員に、このスーパーは支えられているようです。いえ、震災時はほとんどの方がこのようでした。