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“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

原発事故と補償問題

2011年07月21日 12時32分56秒 | 臼蔵の呟き
仙台は涼しくなりました。福島の山道には山百合が咲いていま
した。

昨日に続き浪江町の話を書きます。飯館村は自動車が主要道路
を通っている以外は全く人は歩いていません。商店はチェーン
がされているかシャッターが閉まっているかで閉店です。人が
いるところは企業、ガソリンスタンドくらいです。パトカーが
地域を巡回しています。
放射能汚染のひどさ、怖さは地域社会を破壊する事です。そし
て、その破壊が修復できないレベルのものであることです。飯
舘村でこのレベル、浪江は入ることすら出来ません。荷物とし
てシートをかぶりはいる人もいるようです。自分の町、自宅に
行くことが出来ない。厳しい放射線量で10マイクロシーベルト位
(一時間当たり)あるとのことでした(現在)。全く見えない
わけですさまじい汚染です。

多くの町民は帰りたい!と言っているそうです。人間として当
たり前の感情、要求です。その要求でさえかなわない。むごい
ことです。東京電力、政府は帰ることが出来たら補償をしない。
---と考えているようです。補償をしなくてすむ。

本当に帰れるのでしょうか。通常の基準値の数百倍の汚染をど
のように除去するつもりでしょうか?帰還住民をモルモットにしな
い限り、健康、安全は担保で来ません。

浪江の方が首相、福島県知事に送った謝罪、生活補償の要請書
の内容を記載します。
「日本国総理大臣 殿
この度起きた福島第一原発事故は天災だとあなたは言い切れま
すか、国の発展と国民繁栄のエレルギーを原子力にゆだねる政
策として稼動させてきましたが、あなたは大きなミスをしまし
たね。耐用年数三十年とされるコンクリートに鉛を入れて使っ
ても高温の出る原子力という特殊な環境で使われ寿命が伸びる
事はないはずです。-----理容業を営んで来た私も・・、
長女、次女がチリジリになり、後継者の次男は仕事探しであり
ます。私は収入をたたれ家を追われ子供が去り、孫に囲まれた
暮らしが奪われたのであります。--」長文ですので要約しま
した。悔しさと政治決定の遅さ、不十分さを訴えたものです。
このような避難者、被災者が何万人もいます。

仕方がない、一部の人間だといえない問題です。今日の予算委
員会審議で自民党議員が菅首相の外国人からの献金問題で30
分議事が紛糾したそうです。ふざけている!補償がなくて自殺
者が出る状況での国会審議かと堕落振りに怒り心頭です。

昨日の報道では政党助成金が9党(共産党を除き)で7月支給
分で79億8550万円(年間3回の分配回数)が支給された
そうです。被災者には補償せず、自分たちは税金を山分けして
いることこそが「倫理にもとる行為」=「罪」であることを理
解できない政府、多くの政党、政治家こそが断罪されるべきで
す。