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“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

九州電力の玄海原発再開の裏話

2011年07月11日 17時10分02秒 | 臼蔵の呟き
原発をめぐる幾つかのニュース報道から!

①この無念、はかり知れない
 <さようなら 私はお墓にひなんします ごめんなさい>
 南相馬「緊急時避難準備区域」で自ら命を絶った93歳の
 女性の遺書です。一世紀近くを生きたお年寄りです。
 <毎日原発のことばかりでいきたここちしません>
 (2011年毎日新聞の報道) 

②玄海原発再開の佐賀県知事の話
 九電幹部による佐賀県知事「個人献金」。歴代継承するも、
 私の一存とのことです。この政治とカネ問題、「やらせ」
 が全てつながっている。経産省の対応もまずかったかもし
 れないがこのような知事のもとで原発再開了承された県民
 も耐えられない。 
 九電。「やらせ」的手法は以前から慣習化と社員。指摘さ
 れ「あれ? 何か間違ったことでも?」というような空気。

③玄海町長 実弟企業が九電工事、15年で56億円
 九州電力玄海原子力発電所が立地する佐賀県玄海町の
 岸本英雄町長の実弟が経営する建設会社「岸本組」(本社
 ・佐賀県唐津市)が2008年度までの15年間に、九電発注
 の原発関連工事だけで少なくとも約110件、総額約56
 億円分を受注していたことがわかった。
 原発の再稼働を巡っては、九電が岸本町長の了承を条件の
 一つにしている。再稼働の判断を握る立地自治体の首長の
 親族企業が、九電から多額の工事を受注している。識者は
 「一種の隠れ献金ではないか」と指摘している。
 岸本組の工事経歴書などで同社は1994年度以降、消防
 倉庫、固体廃棄物貯蔵庫、原発従業員の社宅修理など様々
 な原発関連工事を受注。2008年着工の温室熱供給設備
 設置工事など1億円を超える事業を多数請け負っている。
 (2011年7月11日 読売新聞)です。

福島原発の立地自治体の問題も多く指摘されていますが、九
州でも同じような構図があるようです。
これで安心、安全が担保されるのか????
結局自分の私腹を肥やしているのではないか???



汚染と11年度産新米

2011年07月11日 14時26分35秒 | 臼蔵の呟き
今後、想定される現実的な問題に触れます。
11年度産の新米の問題です。福島県で生産される新米は、福
島原発事故以降初めての米です。
土壌の汚染状況は大枠では計測されていますが、1つ1つの
土地の土壌がどの程度汚染されているかは分かりません。

消費者の心理は、「福島県産ーー」は避ける。これが風評被
害の実態です。実際に、東北でも店頭で起きていることです。
米は野菜と違って1年に一回しか作付け、収穫が出来ません。
その米にどのくらい汚染物(土壌から吸収されたセシウム)
が入っているかが分からない。消費者が不安なまま主食とし
て食べ続けることができるでしょうか?

山形サクランボで40%の販売量低下があったそうです。
サクランボは食べなくても生活できます。しかし、主食であ
る米はそういうわけには行きません。また、宮城県、岩手県
福島県沿岸部の農地は津波で作付けが出来ていません。そも
そも生産量が減っているのです。

県、国は土壌の汚染状況を克明に調べ、現在、作付けしてい
る米作農家が安心して出荷できるような状況を作るべきです。
稲が花をつけ、受粉し、実り始めた段階で穂を採取して、セ
シウムの含有量を計測し、対応を予測する事も必要と思いま
す。南相馬の牛肉から基準値をこえるセシウムが計測されニ
ュースとして報道されています。悪いのは畜産農家ではあり
ません。東京電力と国です!!!
農家が何か悪いことをしたかの報道は許せないと思います。





原子力「村」の恥じない面々

2011年07月11日 13時39分00秒 | 臼蔵の呟き
東北も梅雨が明けました。この3日間30度を上
回る厳しい暑さです。

7月9日NHK特別報道番組を見ていて感じたことは
推進派の北大工学部教授奈良林氏(うろ覚え)の
発言は本当にひどいものでした。原子力「村」と
指摘されていましたが、「村」の代表として原発
必要論を必死に主張していました。
・原発がなければ経済が停滞する。原発がなけれ
 ば電気料金が高くなり、産業が海外に出てゆく。
 一種の脅しの主張に終始していました。
→福島県民、東北の一次産業は原発事故の被害で
 避難させられ、生産活動が出来ないことはどう
 してくれるのでしょうか?
 彼ら(村の研究者)は俺たちのほうが偉い、農
 民、漁民に少々被害が出ても我慢すべきと「腹
 の中」で思っているのでしょう。
・原子力は単価が安い。再生可能エネルギーは高
 い。競争力がない。国民は高い電気料金を許さ
 ない。だから、原子力発電は必要だ。
→立地自治体に交付される原子力関連の税金。
 この金額は○千億円が税金から出されています。
 今回の事故賠償金 約5兆円(現時点で予測)
 ウラン燃料のごみ処理費用は六ヶ所村での保管
 されています。これも税金で設備が作られてい
 ます。
 核廃棄物は何万年も隔離保管、維持しなければ
 ならない費用は???
 とてつもなく大きな費用がかかる。
 これらを入れたら再生可能エネルギーの価格は
 安いはずである。
・反対者である飯田氏、後藤氏は原子力発電所は
 技術的に未確立、安全性に問題があり、現時点
 で使用してはならない技術。開発後数十年でア
 メリカ、ロシア、福島県と大きな原子力災害が
 3回あった。過去にこのような産業、巨大災害
 事例はない。
 原子力災害は普通の事故とはまったく性格が違
 い、安全性に疑義、わずかの問題もあってはな
 らない技術です。間違って核爆発が起こった。
 などを防ぐことが核保有国の核弾頭保有数の削
 減課題になってることを見ても明らかです。こ
 れがオバマ大統領が演説した核廃絶の動機です。
 原子力災害は被曝、汚染規模、国を超えた汚染、
 人間の力でコントロール出来ない巨大災害であ
 るとの主張こそ説得力がありました。

・大量生産、大量消費、24時間型大量エネルギ
 ー消費社会。
 利益が出れば何でもありの弱肉強食社会。
 非正規職員の大量生産などを改めるべきだとつ
 くづく思います。
 誰かの犠牲の上に自分たちが生きる社会は長続
 きしないと考えるべきです。
 広島、長崎、福島の被曝、汚染を教訓にし、こ
 れ以上の被害者を出さない社会、仕組みを確立
 しないとだめだと思う。