そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

子どもが拾った子猫のこと

2024-08-21 06:00:00 | いっしょに考えたいな
ちょうどひと月前、メールが届きました。

娘さんが猫を拾ってきたけれど、飼うことができない
どうしたらいいのか相談に乗ってほしいですという内容でした。

行政にも連絡し、他の団体にも何か所か連絡を入れていました。
でも、どこもすぐに受け入れてくれるところがなかったようです。

今の時期、余裕があるなんてところはないので無理もないと思います。
わたしたちのところも同じです。

でも、しっかりとお話をうかがってみました。

ひとり親家庭で、お子さんは3人。
お母さんは医療過誤が原因で障害を負うことになって
休職中だそうです。
一番末の娘さんが、某公園で子猫を拾って部屋に隠していたそうです。
何か怪しい動きをするので、不審に感じて部屋に行くと
子猫がいたそうです。
悩んで、元の場所に返すことも考えたそうですが
それは捨て猫をすることになるのではと思いとどまり
いろんなところに相談の電話やメールをしたそうです。

それに元に戻したら、その子猫は生きられないと・・・。

動物の大好きなご家族でした。
すでに犬も飼っています、
チンチラもいます。

1匹だけなら、どこかしら場所の確保もできるだろうと考えて
猫と暮らす会で引き受けることにしました。
その子猫の駆虫代金やワクチン代金を持って、
待ち合わせの場所に来てくれました。

拾ったのはお子さんですが、
お母さんが真剣に考えてくれました。
元の場所に返してきなさいと言う親も、まだまだいる世の中で
よくぞ思いとどまってくれたと思います。

お子さんに、わかるかどうかは別として
貴女が大人になった時に、お母さんに今日の恩返しをしてあげてねと
伝えました。
責任を持って、絶対にきっちりと佳き家族を探すことを約束しました。

その子猫もスタッフさんがしっかりと育てあげて、
譲渡会デビューを果たしました。
現在トライアルに行っています。

その後のことは、連絡してもらわなくてもいいし
ホームページや会のブログで、どうなったか拝見しますとのこと。
きっと、里親募集一覧でひとまわり大きくなった姿を
見てくれているだろうし、ステイ中の文字に
安堵されていることだろうと思います。

きれいな心の娘さんに拾ってもらいました。
このお母さんが育てたからこそだと思います。

もうお会いすることはありませんが
この猫ちゃんが正式に家族に迎えてもらうこととなったら
おめでとうとありがとうを心の中で告げて
この流れを作ってくれた人・時間・繋がり・運・縁
目に見えるもの、見えないすべての何かに、
感謝したいと思います。

コメント
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