そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

片目を無くしても

2017-01-24 11:44:58 | 病気&事故の話し/猫編
昨年のことです
片方の目にひどい潰瘍ができて、殺処分に持ち込まれた黒い子猫


引き取ったときから、ゴロゴロ言いっぱなしの性格満点の男の子
片目のこと以外、まったく問題はありません
仮の名前を正宗とつけました


治るかどうかなんてわかりませんが、少しでも見栄えをよくすれば
縁がつながるかもしれないと、その日から抗生剤を飲ませ
2種類の目薬と眼軟膏をつけはじめました


潰瘍部分が赤く飛び出して、気の毒でした



本人は、ま~ったく気にもせず、とってもなじんでいい子です
他の子猫たちとも上手に遊んでくれました


そのうち赤い潰瘍部分はおさまりましたが、白濁は残り
片目は見えていないことが確定診断されました



でも、こんなにいい子です
この目を気にしないと言ってくださる家族がきっとどこかにいるに違いないと譲渡会に参加させました


すると・・・とあるご家族が、これまたわが家にいた大人気の子猫を抱っこしていました
ちょっとへたれなそのシルバータビーの男の子は正宗が大好きでした


思い切ってそのことをお伝えすると、2匹でと希望してくださいました
目は治らないと思いますがそれでも本当にいいですか?とたずねると
そういうことは気になりませんとご主人も奥様もおっしゃっるのです


その表情や口調に、戸惑いや迷いはありませんでした
ありがたい申し出に感謝し、2匹のステイがはじまりました


お子さんたちの友達は、やはり片目の正宗をかなり怖がったり
抱っこしなかったり、だそうです


ですが、いっしょに暮らしていただくご家族が気にならないなら
片目でいることは室内飼いなら問題ないですし、子どもたちの心にも
よい種をまくことにつながります


今は避けた友達も、いつか何かを考えたりするきっかけにもなるはずです


赤目のまま、わが家にずっといることになるのかな~なんて思った日もありましたが
あの性格の良さなら、他のご家族を幸せな気持ちにしていけると太鼓判
目のことを個性と受け止めてくださって幸せをつかみました


風邪や怪我で目に問題がある子、事故や喧嘩で片手や足に障害が残っている子
いろんな子がいます
受け入れてくださる家庭がどんどん増えてくれたらと願います


どんな子にも光があたってくれたら・・・そしてそういう子と暮らすことが
そんなに難しいことではないと広まってくれたらうれしいです


ご紹介した子猫たちは、今は風君、雷君と呼ばれています



雷の目は、家族みんな気にしていないし
普段の生活には支障ないので、このままで全然いいです。

本当に本当に、風と雷が可愛いので




抱っこの写真とともにこのコメントを拝見し、想いが伝わってきて嬉しくて泣いてしまいました
里親さんご家族に心から感謝いたします

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