おじいちゃんとおばあちゃんの飼い猫、ミイちゃんのお話です。
ミイちゃんは、もともと野良ちゃんが産み落とし
1匹だけ、おじいちゃんのところに置き去りにしていった子です。
気の毒に思い自宅に入れて飼っていたそうです。
ところが・・・・。
相次いでおじいちゃん、おばあちゃんは旅立って
ミイちゃんが残されてしまいました。
息子夫婦が、古くなった家を取り壊し新築しましたが
そのときミイちゃんは外猫にされてしまったそうです。
高齢で(たぶん10歳は過ぎているとか)どこかにいくこともせず、
ミイちゃんはお庭でときどきもらえるご飯を
待っている生活になってしまったそうです。
わたしの友人が、日に日に痩せて汚れもひどくなっていく事態に
心をいためていました。
気になってそこのお宅の前を通ることも増えていきました。
ある日、カーテンが開いていて・・・・。
見えた室内には大きな3段ケージと子猫の姿があったそうです。
『ミイちゃんはいなくなってほしくて外に出したけど、子猫なら飼えるんだ』
悲しくて悔しくて、やりきれなくなったと話してくれました。
それがお正月のことです。
それから、いなくなっても関係ないと言ったそちらお宅から
ミイちゃんを引き取ることができました。
彼女はミイちゃんを自分の家の子として迎えてくれました。
自宅には同じ白猫が2匹います。
ミイちゃんも同じ白猫。
深い縁があったんですね。
これで寒さや飢えでひもじい思いをすることがなくなりました。
室内ですから安全も確保されました。
何より・・・・誰より想ってくれる人のお家で暮らせます。
誰にどう関わっていくのかでこんなにもその子の状況は変わります。
大切に考えてくれる人と繋がっていてほしいと、いつも思います。
ミイちゃん、本当に良かったね。
春ちゃんのお話しと私の中でダブります。
これからは、又、幸せ一杯に安心して暮らせますね。
私も助けて上げらられなかった茶トラの事を思い出しました。
交通量の激しい道路と人道との間に数メートルの空き地があって、その子はその先端のV字に近い所に1メートル位のリードに繋がれていました。
とても懐こい子で機会があって行く度に気になっていました。
一応、人道の隣の家の飼い猫さんだったので、手出しをする事も出来ませんでした。
所が、ミィちゃんと同じで、ある時、そのお家の中に仔猫が居るのを見たのです。
私は怒りを抑える事が出来ずに、その家に話をしに伺いましたが…
外の猫は、自由にして上げても、その場所に行ってしまうとかお母さんは言い訳ばかり…
その内、息子が出て来て与太者の様に私に暴言の限りを尽くして、暴力も振るいかねない勢いでした。
恐くはありませんでしたが、その怒りが茶トラ君に向かってはと‥引き下がらざるを得ませんでした。
今でも、茶トラ君に助けられ無くてごめんね。です。
春ちゃんが亡くなったときにわたしといっしょにお花をあげた方です。
春ちゃんのことも、いつも気にかけてくれていました。
イナリ様の心残りの茶トラ君
いらないよって言ってくれたらよかったですね。
世の中、飼ってるとは名ばかりの飼い主もいて、そんな人のところにいる子たちは気の毒としか言えません。
でも、飼ってると言われたら何もできませんから悔しいです。
でも、気にかけてくれたイナリ様のこと、きっと茶トラ君はわかっていたと思いますよ。
そういう人がいてくれたことで、救われる気がします。