そらまめ日記・猫と暮らす会(猫とクラス会)

静岡県浜松市を拠点に、人と猫とが上手に暮らせることを願い
共生をテーマに自分なりの言葉で日々を綴っています

身勝手すぎる電話

2024-02-25 07:37:38 | いっしょに考えたいな
ご高齢の女性からお電話いただきました。
85歳で終活をされているそうです。

相談内容は、気の毒で餌をあげていた猫の話でした。
しばらく前から近所のガーデニングを趣味にしている方から
糞尿問題で苦情が来て、餌をあげるのをやめたそうです。

相談内容は、捕獲器を貸してほしいと。
苦情を言われたご近所の人に捕獲器を買ってくれたら
猫を捕まえて処分してやると言われたから捕獲器が必要だというのです。

いやいや、それって犯罪行為で
処分目的だったり、どこかに移動してしまったりが目的だと
到底協力できるものではありませんよとお話ししました。

何とかできないものかと考えて
お家に入れて3段ケージとかで飼うことはできませんかと提案するも
息子がかわいそうだし、わたしは終活してるし
家の中は足の踏み場もないから猫は無理ですと。

では、その猫を引き取ってくれる施設を探すのはどうですか?
もちろん有料ですが、探せばあると思いますよと伝えると
年金しかもらってないのに、そんなお金あるはずない・・・と。

里親探しを提案しようと性格を聞くと
近くに寄ることもできないし触ったこともないようです。

でも、捕獲器が必要だと言い続けます。

その苦情を言ってるお宅の方に、お話ししにいきましょうかと言うと
告げ口したとか、また怒鳴り込まれて怖い思いするし
わたしは毎日おびえて過ごしているからそれは困るとのお返事です。

結局、いなくなってほしいと思っているのは
苦情を言ってくるご近所さんだけではなく
このおばあさん自身のようです。

わたしたちのできることを提案しても、すべて無理と言われてしまえば
こちらは何かできることもありません。

とにかく勝手に捕まえて殺してしまうことは犯罪行為だと伝えるしか
ありませんでした。

餌をもらえると思って毎日来ている猫。
痩せて来てると言ってました。
それでも、自分の身がかわいくてやれることを考えないこの老人に
心底腹が立ちました。

どうしてこんなにがんばっても野良猫が減らないんだろうかと思います。
がんばってTNR(手術)したり、保護したりする人よりも
圧倒的に餌だけあげて増やす人、増やしたことに平気でいられる人の方が
多いからなんだろうと思います。

庭を荒らされたら怒れるのもわかりますが
だからと言って、猫は死んでもいいと簡単に言える人、どうかしています。
しかも言うだけでなく、行動に移してしまえる人が
実際いるということです。

ため息しか出ないような話で、本当に悲しくなりました。

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ここがお家だよ、ここちゃん

2024-02-25 05:45:09 | 天に還った猫たち犬たち
昨年、会に寄付のフードを申し出て下さったHさんから
スタッフさんのところにご連絡が入りました。

寄付の受付をしたそのスタッフさんに
その当時、外にいる耳カットをした猫を
室内に入れるにはどうしたらいいのかの相談をしていたようです。

すでに飼い猫もいる中、相性の問題、病気の問題
思い切って室内に迎えるにはやはりいろいろな準備も必要ですから。
背中をそっと押すアドバイスができたようです。

病気の検査もして、11月23日に保護をされ
今月2月に入って先住さんとの仲も
ようやく落ち着いてきたところだったそうです。

ここがお家だよ
そういう意味を込めて、ここちゃんと名付けられた可愛い女の子。



1週間前にいきなり体調を崩し、あわてて受診したところ
肥大型心筋症を告げられて入院。
頑張っていたようですが2月17日に息を引き取ってしまったそうです。

最期が5分間に合わず、ひとりで旅立たせたと嘆いていらっしゃいました。
猫は、自分のお世話になった人に
最期を見せる子と見せない子と分かれます。

看取らせてくれたから互いに通じ合っていたとか
看取れなかったから申し訳ないことをしたとか
そんな話ではまったくないと思っています。

最期を見せない愛情、見せない恩の返し方もあるのだと思います。

お家の子になったのは3か月間。
その前からの様々な心の葛藤の期間を入れたら
ここちゃんは、たくさん気にしてもらっていたんでしょう。

ここがお家だよのここちゃん。
なんて素敵なお名前で迎えてもらえたのかと思います。
温かさいっぱいの中で旅立てたことは
何にも代えがたいものだと思います。

外で暮らすことを強いられた、いわば野良猫は
その終わりの時を密かに迎えるしかありません。
それも致し方ないことなのです。

大人猫で、しかも耳カットしてあって
それでも家に入れたことそのものが奇跡なんだと思います。
しかも、どうして亡くなったのかその原因までわかっているのは
家猫になれた何よりの証です。

たくさんのありがとうを残して天に還ったここちゃん。
とっても穏やかで控えめで優しい性格だったそうです。



ここちゃんみたいにお家に入れる猫たちが
これからもっと増えてくれたらいいな・・・。
そんな願いを込めて、ここちゃんのことを記録しておこうと思います。

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