「ストックホルム合意を検証する」その32

「ストックホルム合意を検証する」その32
日朝政府間協議関連想定
平成26年7月3日
外務省

問15：日本政府は、調査の関係で平壌に常設事務所を設置するのか。
・北朝鮮に常駐職員や事務所を置くことを現在検討しているわけではない。

（要すれば）
・今後、5月の合意にあるとおり、北朝鮮側の調査の進捗に合わせ、それを確認できるよう、日本側関係者による北朝鮮滞在、関係者との面談、関係場所の訪問を実現し、関連資料を日本側と共有させることを検討していく。
・そうした作業により、北朝鮮の調査の進捗を一つ一つチェックしていく考え。

問16：今後の調査過程で北朝鮮関係者が訪日して調査を行う予定はあるのか。
・現時点で、北朝鮮関係者が訪日する具体的な予定があるわけではないが、北朝鮮側は、調査の進捗に応じ、必要があれば、日本側関係者との面談、日本の機関が持っている関連資料の共有等について日本側の協力を求めるかのうせいがあるとしている。

問17：調査終了時期はいつか。
現時点で、調査の終了時期について決まっていることはないが、今回の協議において、北朝鮮側から、菅官房長官が調査は1年以内と発言していることも踏まえつつ、日朝合意を誠実に履行するとの観点からも、迅速に調査を行い可能な限り早期に終了させたいとの考えが示されている。

問18：北朝鮮側は調査開始後どのようなタイミングで日本側に通報を行う考えなのか。
・現時点で、北朝鮮からの通報のタイミングについて具体的に決まっていることはないが、最初の通報は、本年夏の終わりから秋の始め頃に行うことが望ましいとの点で、北朝鮮側と認識を共有している。
　具体的な日時や態様については、今後、北京の「大使館」ルートで調整していく予定。

～一旦休止～

「阿波勝浦さくら祭り」

「阿波勝浦さくら祭り」

　花冷えのする夜であったが、勝浦町の生名ロマン街道で催されている“阿波勝浦さくら祭り”に妻と夜桜見物に出かけてみた。月曜日の夜ではあったものの、夜桜見物に繰り出す人の数は多く、これが土日であったなら大勢の人であったものと容易に想像できる。小川の両岸に咲いた桜は今が満開といえ、ライトアップされた長い桜並木の美しさは訪れたものを魅了して止まない。あと2～3日は大丈夫と思うので、昼でも夜でも出かけてみることをお勧めしたい。

「ストックホルム合意を検証する」その31

「ストックホルム合意を検証する」その31
日朝政府間協議関連想定
平成26年7月3日
外務省

問11：委員長やその他特殊機関所属の職員を含め今回北朝鮮側から説明のあった委員が実在するかなど日本政府として人定事項等につき確認を行ったのか。
・ご指摘の点を含め、今回北朝鮮側から説明があった特別調査委員会に関する情報の内容全体について、日本政府として精査を行い、その上で、今般、北朝鮮の特別委員会が、実効性のある調査を行うための一定の体制を整えていると判断に至ったものである。

（特殊機関を含め個別の人員の詳細について問われる場合）
・インテリジェンスに関わる事柄であり、これ以上お答えすることは差し控えたい。

問12：2名の副委員長の役割分担いかん。
・北朝鮮側から、2名の副委員長のうち、キム・ミョンチョル国家安全保衛部参事は拉致分科会及び遺骨分科会を、パク・ヨンシク人民保安部局長は行方不明者分科会及び残留日本人・日本人配偶者分科会を担当するとの説明があった。

問13：各分科会の参加機関でない機関に対し、調査の過程で情報提供を求めることは可能か。
・北朝鮮側から、特別調査委員会は、国防委員会から全ての機関を調査する権限を与えられており、必要に応じ参加関係機関及びその他の関係者をいつでも動員させることができるとされているため、現時点でそれぞれの分科会に入っていない機関に対しても協力を求めることが可能であるとの説明があった。

問14：特殊機関に関する情報であっても、日本側と共有できるのか。
・5月の日朝合意においては、調査の進捗に合わせ、日本側の提起に対し、それを確認できるよう北朝鮮側は関連資料の共有等を行い、適切な措置を取ることになっている。
　また、今回の協議において、北朝鮮側から、調査委員会は国防委員会から付与された特別な権限に基づき、全ての機関を対象に調査を進めることができ、委員長には十分な権限が与えられているとの説明があった。

～続く～