アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

先週の反省

2012-02-06 23:53:17 | 競馬
土曜
5R アドマイヤギャラン 5着
「4角まで良い感じでこれていたのに、
 追い出すと突っ張っていた。
 気持ちの問題だと思うよ」
やや遅い流れを楽に先行。
今回は少し掛かるくらいの行きっぷりで逃げ馬を追走し、
4角を馬なりで先頭に立つくらいの走りだった。
それが直線に入ると速い脚を使えずに終了。
今回も突っ張ってしまったということだ。
1回使われての変わり身を期待していたんだけど、
残念ながら「本気で走ろうとした時」に問題が残るようだ。
これは調教で練習して行くしかないだろうね。
今回など、かなり良い時計で走っているので、
良くなった時の見極めがとても難しそうなんだけども、
陣営のコメントを信頼して、勝負レースを決めたいところ。
現時点でも、牝馬限定なら勝ち負けになるくらいには走るけども。




11R マルカベンチャー 9着
「楽してついて行ってたんだけどね。
 ペースが遅かったにしても、ひと脚を使うところもなかったから」
んー、初めての凡走になったね。
まあ、前半の3ハロンのほうが遅い流れでは、
何をどう引っくり返したところで勝てないのでそれは仕方ないとして、
ベンチャーより上がりの速い馬が5頭いるのだから話にならない。
いつも真面目に走る馬だけども、ついに競馬に嫌気が差したのか。
まあまあ、普通の馬はそうやって手を抜いたりするレースが定期的にくるもの。
ベンチャーも休める時に休んでくれれば良い。
今回は怠けるにはうってつけのレースだったw




12R スズカホープ 1着
「外を回って褒められた競馬じゃないけど、
 この前から素直に走るようになっているし、
 気性面の成長が大きいんだろうね」
何で自己批判してるのか理解に苦しむんだけどw
アンカツは勝っても騎乗内容に納得がいかないと反省するし、
負けても騎乗に納得がいってれば馬が足りないと平気で言うし、
(去年のオークスで馬が物足りないと言ってたのは印象的。
 これ、分からない人間には秋になるまで分からなかっただろうねw)
この辺はちょっと他の騎手とは違うよね。

アンカツが言うように精神的に成長してきた馬だが、
それでもまだまだ難しさが残っているということは、
陣営のコメントが証明しているところ。
現状では九分九厘、馬群に突っ込む形だと駄目だと思うが。
今回も4角のあたりでやめようとしているシーンがある。
馬が動かなくて鞍上がバランスを崩し気味だからね。
この感じだと、何か窮屈な形を強いられるとかなり危ないと思う。

まあ、これから準OP、OPと相手がさらに強くなっていくので、
馬群の中でレースを出来るようになって欲しいが、
変化を求めるのはこれから壁に当たってからで良いんじゃないかな。
枠によっては自然とそういう競馬になることもあるだろうし。
次走の取得はとりあえず相手関係を見極めたいが、
まだ底を見せていないだけに、期待はしたいね。






日曜
1R グランプリブルー 1着
「スタートが良かったので、良い位置が取れた。
 手応え十分で4角では安全策を取って外を回ったが、
 追ってからしっかりと伸びてくれたね。
 力通りじゃないかな」
ゲートの飛び出し自体は格別に遅いわけじゃないけれど、
2歩目で動かないから騎手がつんのめる形になって遅れる、
それがこのグランプリブルーという馬の過去の全てだったけど、
今回は普通に出てさらに加速もつきそうな格好に。
あまりにも普通に出たので見ている馬を間違えたかと思ったw
出たのでそのまま前に行きたくなるところだろうが、
そこはアンカツ、行く馬を行かせて中団からジックリと。
勝負どころで自分から押し上げていき、
直線で目標にした馬を目掛けて追われると脚取りは軽やか。
キッチリと交わして余裕を持ってゴールした。

相手のレベルに合わせた完勝といったところ。
普通に出れさえすれば、未勝利では力が違ったね。
そこはまあ、十分に予想できていたけども、
本当にこんなにあっさりいくとは、信じきれてなかったw
これから相手が一気に強くなるわけだけど、
そのためにも、今回は良いレース運びを出来たね。
次に買うかどうかは、相手関係を見てからか。




5R アドマイヤフライト 2着
「フラフラして、まだ子供っぽいけど、走る馬だね。
 近いうちにチャンスは来るよ」
アドマイヤギャラン、スズカホープ、グランプリブルーと、
上位拮抗だなと思われたレース全てで1番人気になったのはさすがだが、
まさかこのレースでも1番人気を奪うとは想像だにしなかったw

クランモンタナとどちらが勝つかのレースだったのは間違いなく、
同着にならない限りはどちらかが負けてしまうわけで、
結果として敗れたことは残念だが、それは仕方のないところ。
こちらも強かったし、相手も強かった。
クランに襲い掛かったところの脚は重賞級だったと思うが、
そこからギアチェンジしたクランが凄かったね。
ラストに11秒台前半の最速の脚が来るんだから見事。
フライトの末脚が鈍ったというなら残念だったが、
突き抜けるだけの脚を使ってなお負けた形なので、納得の敗戦だ。

初戦に続いて走るというコメント。
課題はあれど、アンカツに走ると連呼される馬はそういない。
未勝利は次で決めてくれるだろう。
その先のOP、重賞での走りが楽しみな馬だ。
走りっぷりは確実に前進していて満足。




8R ペガサスヒルズ 4着
「ズブくなっているし、
 スタートが良かった今回は叩いて前に行ってみた。
 4角の感じも悪くなかったんだけど、追ってからが案外。
 前回は後方から外を回っても良い脚を使っていたんだけど。
 特に太いという感じでもなかったんだけど、
 行くと甘くなるし、後ろからだと届かないし、難しいね」
自分の中で、ちょっと作戦を変えてみようということになったようだ。
まず、枠が内だったことが大きいだろうね。
その上でスタートが良かったから行ったのだろう。
レース自体は逃げたミッキーの後ろで楽だったし、
前と横にいた馬たちが力上位で止まらなかったので、
一切詰まることなく進路を作ることが出来たんだけど、
追って何もなく終わった。

まず、新しい作戦はあんまり良くなかったと思う。多分失敗。
思うんだけど、同時に今回は過去最高体重だったからねえ。
アンカツ的には「特に太いと感じなかった」と言うけども、
悪すぎはしないけど、良くもないということの裏返しだろう。
やっぱりもう10キロは絞ってもらいたいね。
今回は敗因が2つ重なっていると思うので、
これらを解消してもらって、次走での快勝を期待したい。




11R ヒストリカル 2着
「返し馬でもフラフラしていたし、
 五分には出ているけど、周りに気を使って後方からになったりと、
 まだ幼さが残っているね。
 相手は一枚上だったけれど、この馬も切れ味が凄かった。
 この距離も合っているんだろうけど、
 もっと大人になってくれば楽しみ」
まず、大きな収穫はほぼ五分に出たということ。
レース慣れしてきたか、多少腰が強くなってきたか、
とにかくデビュー当初よりも明らかな前進を見せてくれた。
今回は後方3番手になったわけだけども、
3番のマデイラと5番のプレミアムブルーにがっちりと挟まれて、
「位置取り争いに軽く負けて後方3番手になった」というのが正解で、
これの裏を言うと、負けたのに後方3番手になったというのは、
五分にゲートを出たおかげである。
これまでのヒストリカルならば余裕で最後方になっていた。
逃げ先行差し追い込みと馬にはいろいろと脚質があるが、
何をするにしろ、別に最初からハンデを背負ってやる必要などない。
普通に出てからやや後ろ目というなら、それはそれで悪いことではないのだ。
現状はこれくらいが限界、というかこの馬の位置だけども、
さらに経験と鍛錬を積んでいけば、また変わってくるところだあるはず。

レース全体としてはややスロー程度、例年と大して変わらない流れだったが、
ヒストリカル自身は、道中は余計なことは一切せず我慢。
最内は荒れているのでそこは避けていたけど、
なるべく外を通らないようにしていたのも印象的。
序盤、ワールドエースを標的にしていたのは間違いないと思うが、
この馬が少し動いて行ったときも動かずに我慢したね。
4コーナーもすぐには外に出ずに、
立ち上がりから外へジワジワと出して行って、
直線に入ってから斜めに大外へ出て行く形を取った。
コースロスを極力消す運びをしていたね。
これが最後の末脚に繋がっているのは間違いあるまい。
内回りで負けたレースとは違う運びをしたいという意思が強く見えた。

最終的に繰り出した脚は32.8になった。
騎手は別にレースの時計をコンマ1まで計算して乗っているわけじゃないので、
(動くタイミングの計り方はそれくらいの精度で考えてるだろうけど)
この時計は結果的にそうなったというものなんだけども、
正直、戦前はここまでのラップが刻まれるとは思ってなかっただろうね。
ワールドエースを追いかけているうちにそうなった、というのが正解。
目標にしていたワールドエースが明らかにG1級と言える位に強く、
そしてこちらも凄い切れ味を持っていた為、それを発揮したということ。
末脚を爆発させられるように鞍上が丁寧に乗ったことが大きかったけど、
馬も期待を上回る素晴らしい走りを見せてくれた。
これは簡単に手放して欲しくないと素直に思う脚だったね。

ラスト3ハロンが11.3-11.3-11.1
ややスローの流れから先団の各馬が11.3を繰り出して押し切りに入ったのを、
大外から軽い足取りであざ笑うかのように交わして行くワールドエース。
そしてそれを追いかけて急加速するヒストリカル。
このレースで先行していた馬たちを絶望させるには十分な内容だった。
11.3で動いている以上、決して他の馬が駄目だったわけではないだろう。
どんな強い馬にも、馬である以上は限界の速度があるわけで、
1ハロン11.3は古馬でもそう簡単に交わしていけるようなラップではない。
それをちょっと遊んでやるかという感じでひねり、
そこからさらに加速して最後を11.1でまとめたワールドエースは、
もしかしたらオルフェーヴルを超えるような身体能力を持っているのかも。
少なくとも現時点ではオルフェーヴルよりも上だ。
(オルフェとバリアシオンはまだこの地点では強豪の1頭にすぎなかった)

本当に強い馬というのは、速いラップの中でさらに速いラップを刻む馬の事を言う。
かつて、グラスワンダーとスペシャルウィークが初めて戦った宝塚記念で、
スペシャルウィークがラスト2ハロン目で急に11.0という高速の脚を繰り出し、
ステイゴールドやローゼンカバリーら伏兵を地の果てまで追いやったのを、
ただ1頭、グラスワンダーだけがさらに加速して交わしにかかったことがあった。
このように、真の強豪の争いには他馬を一瞬で完全に置き去りにする迫力がある。
今回のワールドエースの走りには本物のみが示せるそれがあり、
食らいついたヒストリカルにもG1級と強豪と呼ぶに相応しい脚があった。
「一番速くなるところで一番速い脚を見せるのが真に強い馬」
現役だと、最強馬オルフェーヴルがレースのたびに見せ付ける能力だね。
牝馬だとアパパネが3歳時に何度か見せつけていたかな。

他とは大きく差をつけた上位2頭にもまた序列がつくんだけれども、
とりあえず今回は、上位2頭がG1級で凄かったというまとめにしたい。
ちなみに今の京都は高速馬場でもなんでもない。標準程度。
そこでレースレコードになったのは素直に上位2頭が強かっただけ。
そういう総括で良いレースだろう。