さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

函館の、そして北海道最後の夜

2022年11月25日 | 北海道シリーズ


長かった北海道の旅も、今宵が最後となりました。路面電車に乗って松風町に出動です。


すっかりリピーターとなった山吹に。ここは人気店ですぐに満席となりました。


両サイドの常連さんと楽しい話となる。飲み歩きの情報交換が大事。こんなときに
やってほしくないのが「社会的地位」「武勇伝」「自慢話」。あと一方的に大声で
喚き立てることかなあ。気の利いたユーモアがあったり、心の底から笑えるような
会話ができる人だったらいい時間を過ごせます。そんな人だったら女性にもてる
だろうなあ( ゚Д゚)


ここのイケてる大将、ウニの注文が入ると、突然「♪ウニはよォ~~!!!」と
歌い出します。「♪海はよォ~」の歌です、念のため。そして牡蠣の注文が入ると
「♪ちっちゃな頃から悪ガキで~」ときます。しかし「♪ウールートーラの父が
いる~、ウールートーラの母がいる~」とウルトラマンタロウの歌もあるのですが、
何を注文したらその歌が出てくるのか思い出せませんでした。隣の客に聞きました。

ある日、明け方にふと目が覚めて、そういえば山吹の大将、何の注文が入ったときに
ウルトラマンタロウの歌を歌うんだったっけと考えて、ひとり布団のなかで悩んで
しまいました。


するとその常連もタロウの歌は聞いたことあるけれど、何の注文が入ったときか
思い出せなかったので、大将に直接聞くと、照れくさそうに「越の景虎」だと
答えてくれました。

じゃー次は景虎を頼まなくちゃなあー!とそのときは盛り上がったのに、結局酔っ
払って忘れて帰ってしまいました。大将には次回歌ってもらいましょう。。。


二軒目は素敵なマダムがいるBar Dioが閉まっていたので、湯の川温泉から移転した
Barかなざわに。元の店が更地になり、半分がつぼ八になっていたのでショックを
受けたところです。御両親がやっていた居酒屋かなざわは閉店したようですが、
その息子さんが2階でやっていたバーは移転したという情報を得たのです。


2枚目の息子さん、お懐かしい再会です。何度かあちらの店に来ていたので覚えて
いてくれました。移転して間もないところに、知った顔とはいえ旅行客の俺が来た
ので「どうして?」という感じになりましたが、ネットで調べたら出てきたと知って
「ネットはすごいなあ」と喜んでくれました。居酒屋を営んでいた御両親も元気で、
悠々と引退生活を送っていると聞きホッとしましたw


いさりび鉄道で函館に帰る

2022年11月24日 | 北海道シリーズ


さて木古内駅に戻ってきました。


ふたたびいさりび鉄道に乗って函館に帰ります。


途中で通過するサラキ岬は、咸臨丸が沈んだ場所です。寄るには次の列車になるので
2時間になっちゃうからなあー。


車窓からモニュメントが見えました。これでいいか^^;


釜谷の駅舎は貨物車両だな?


おお、ナイス・リノベーション。いさりび鉄道は「日本一貧乏な路線」とうたって
いますが、「あるものを精一杯活用」ということだそうで、頑張ってるねェ。


遠くに青森が見えています。北海道の人たちはよく「内地」と呼んでいます。


渡島当別の駅舎は山のロッジみたいだ。


函館山から見ていたところに、ついにやってきたわけです。ポンポン見て回るより、
少し長い期間で「いつかあそこに行ってみたいなぁ」と温めておいたやつを実現
させていくほうが味わい深いよねえ。


さて戻ってきたよー。


何度も来ていると「ホーム感」が出来てくるのもいいものです。


列車はJR駅まで行きますが、一日乗車券が使えるいさりび鉄道はここまで。なので
この五稜郭駅で降りて、バスで湯の川温泉まで帰ることにしました。ここから
五稜郭までは歩くと30分以上かかります。なので五稜郭に行こうと思ってこの駅で
降りた人はきっと愕然とするはずです。私はむかし、大阪で阪神戦を見に行こうと
思って「甲子園口」で降りたら何もないところだったので茫然としたことがありますw


いかりん館つづき

2022年11月23日 | 北海道シリーズ


いかりん館の奥に進むと、鉄道関係の展示エリア。さすが北海道、「大雪」「雪崩」
に加えて「電線着雪」なんてのもあるんだ。


ダルマストーブ、これって車両のなかにあったやつかな。インテリアとしても
素敵な形ですね。


お、廃線になった江差線。じつはこの路線が廃線になるとき、函館に来ていて
一日旅行に往復しようかと思ったけれど、本数は少ないし日帰りで戻ってくるには
朝早く出なきゃいけないとわかってやめちゃったんだ。乗っときゃよかったなー。
というわけで、廃線が決まった函館本線、次回は長万部から小樽まで乗る予定。


展示を見ていたら係員の方がやってきて、記念の切符をくれて自分で鋏を入れる
のをやらせて頂きました。子供が喜びそう。ヲヂサンはちと照れました(^益^;


こっちはこれまた廃線になった松前への路線。なくなってみると悲しくなるんだよ
なあ~。


「オレンジカード」、あったねェ~。


青函トンネル、開通した瞬間の写真です。あっちからとこっちからとでオー!

たっぷり見物したあと、出ようと挨拶をしたら係員の女性ふたりがわざわざ出てきて
お見送りをしてくれました。すると玄関で立ち話が始まり、30分以上もいろいろお話
してしまいました。途中ここに来る道で、「家がぽつりぽつりと離れていて、なんか
別荘地みたいですねえ」と言うと、「過疎が進んで歯が抜けたみたいになっちゃった
んです」ときたもんだw 「ここに移住するのはどうですか」と勧められたけど、
「歩いて行けるところに酒場がないでしょう~」というと、駅前にちらほらだそう
です。でもやはり特に冬なんかは歩いて行くことはないそうです。それじゃなあ。。。
こういうところで思わず話がはずむのも旅の楽しみです。


いかりん館から少し山に入ったところにトロッコに乗れる施設があるのですが、
週末だけのようです。また山のほうに「新幹線ビュースポット」なるものがあり、
新幹線がトンネルに入るところをその上から見られる場所があるそうですが、
これまた少し遠いのと列車が来るタイミングを調べて待つのもなんだし、パスw
いかりん館の職員さんとだいぶ話をしてしまったので、駅に戻っても昼飯を食う
時間が微妙になってしまった^^;


来るときにこの色なんだろな、と思いましたが、ラバーにしないと真冬にはアスファルト
が凍りついてひび割れてしまうとか。そして列車はあまり通らないのに、メインテナンス
が大変なんだそうです。だから北海道の鉄道は赤字になっちゃうんだなあ~w


駅前に喫茶店があるので、何か食べられるかと入りました。ヲヴァ~サンのワンオペ
でした。


ワンオペにしては食べ物も含めてメニューが豊富。あまり時間がないのですぐに
出てきそうなきつねそばを頂きました^^


木古内町郷土資料館いかりん館

2022年11月22日 | 北海道シリーズ


乗って来た道南いさりび鉄道の車両が止まっています。1両編成で終点までは2時間に
1本くらいなのに、あの巨大な駅舎!長い新幹線が止まるとはいえ、あんな立派な
箱が必要なのか?


道の駅「みそぎの郷きこない」があります。駅前なんだから「道の駅」じゃなくて
ホントの駅前だろうが、という気がしますが、利用者数を考えると車で来る人が
圧倒的に多いんだろうなあ。

「みそぎ」とは、神様から「御神体を潔めよ」とのお告げがあって、凍る川の水を
体にぶっかけるというお祈りをやったことに由来があります。それがいつの間にか
政治家が違法行為を行っても選挙に通ればチャラになる、という意味になりましたw


30~40分歩いたところに「木古内町郷土資料館いかりん館」とやらがあるので
行ってみる。すると踏切があって貨物が通り過ぎて行くではないか。この右手にある
木古内駅がいさりび鉄道の終点、その先はもう廃線になっているんじゃ???
まさか亡霊のように松前駅がまだあるのか???


ううむ、まだ先があるぞ?しかも単線ではなく複線だぞ???


頭上には新幹線。これはこの先でトンネルに入り、青森に行くのだ。


住宅がぽつんぽつん。なんか別荘地みたいだな。しかし冬には吹雪が吹き荒れて
歩くのも大変なんだろう。


いかりん館に到着しました。左には「鶴岡小学校」のプレートがありますが、もはや
廃校になっており、資料館となったようです。だから内部は小学校のようです。


おお、廃線になった路線の展示が充実しているわけね。


おー、咸臨丸のいかり、本物ですかー。


昔の椅子と机、職人がひとつひとつ造ったんですね。それを俺みたいなクソガキが
ゴリゴリ傷つけてアホな絵を描いたり、穴をあけて消しゴムのカスのボールで授業中に
ゴルフをしたり。。。スミマセン


七輪と飯ごうなあ~^^


おお、カタカナの日本語タイプ!


重箱を入れる道具。こりゃあ裕福な家が運動会の日に持っていったりしたのだろう。


さすが北海道、牛乳を詰める機械です。


機械でパコパコ蓋をはめると。これ大口開けてパコっとくわえ、蓋を取るやつ
いませんでした?すげえな、と思ったけれど、別に尊敬されたりもてたりする
わけでもありませんよね。。。


お~劇場にもなる映画館が木古内にあったのねー。古き良き時代ですなあ。


そうは見えないけれど洗濯機です。むかしは水をはって渦のようにグルグルかき回す
方式だったのが、いま家にあるやつはドラム式で横になってグルグル回ってます。
つまりこれに近い方式に戻ったというわけなんだなあ。


道南いさりび鉄道に乗って

2022年11月21日 | 北海道シリーズ


この日は函館遠足Day。道南いさりび鉄道に乗って終点の木古内まで行きます。
ホントはランドーも美しい古都だと絶賛した北海道の南端にある松前まで行きたかった
のですが、木古内から本数の少ないバスを利用するしかなく、それだと日帰りはちと
難しいとわかったので、それは次回に泊りがけで行ってやろうと思い、今回はただの
乗り鉄となって木古内往復にしたわけです。

木古内まで片道970円。しかし、一日乗り放題乗車券はなんと700円!安すぎないか?!
このお得な切符、駅の売り場ではなく隣接したJRのホテルのフロントで売っています。
そこに行くときれいなおねいさんに「おかえりなさいませー」とか言われるのですが、
「いや宿泊客ではなく、いさりび鉄道の一日乗車券を購入したくて」と伝える。
これもまた小さな特典といえようかw


お向かいのホームにいさりび鉄道の車両が到着しました。あの白い線は函館山だな。


「道南いさりび鉄道」は、英語表記だと"South Hokkaido Railway"というのだな。
なんか横文字にするとカチコいいねえ。右のひらがなは・・・「かげまん」?
いや、下のローマ字でわかった、「ながまれ」だw

「ながまれ」とは、こちらの方言で「ゆっくりして」「のんびりして」という意味だ
そうです。この「ながまれ海峡号」という観光列車、なんと4時間半こちらの特産品を
食い続けるという1万円くらいするやつだそうです。笑える企画だなあー。


函館から湾をぐるりと回って南に向かうこの路線、新幹線とかぶるもんだから
JRから切り離され、民営となった私鉄。当然赤字路線となりました。なので「日本一
貧乏な鉄道」なんだそうです。銚子電鉄より苦しいのか?


湾をぐるりとやってくると、いつも見ている函館山の反対側が見られます。いわば裏側
なので、こっち側には建物がほとんどありません。たしか墓地とか斎場があったような。


昨日はあの左の頂上から尾根づたいに一番右手の立待岬まで行こうと思っていたのに。


「天気が良い日は函館山が見えます」って、よく見えてますよ~^^
下のネジ穴は灰皿があったあとだ。これがあるってことはだいぶ古い車両ってことね。


途中からカップルが乗って来た。男のほうは中年ですが、妙にカッコつけたベレー帽
なんてかむってて、それがすんごい化粧品臭い!キツイ香水?公共の場所では
大変な迷惑ですwww


終点の木古内について驚いた。途中はひどく寂れた駅ばかりだったのに、なんじゃ
こりゃあーー! そぉ~だっ、ここは新幹線が止まる駅なんだー!!!


息絶え絶えのローカル線だってのに、巨大な新築駅舎だよ。。。
いやこれは「いさりび鉄道」の駅舎じゃなくて、新幹線のJR木古内駅なんだなw
ほとんど人は降りないと思うよ。。。