さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

富良野最後の夜 ランドーの冒険記37

2022年11月01日 | 北海道シリーズ


ファーム富田での花鑑賞も終えて、ホテルに帰ります。


目の前は線路です。電車が走っていたら絵になりますが、本数は1~2時間に一本w


野に咲く草花もいいぞ。


花びらがたくさん。「好き?嫌い?」ってやってたら時間かかるゾィ~♪


混雑したファームから出てきて、歩いている人は全然いないって。


富良野最後の夜は、初日に来た「いごこち」に。入ると「おかえりィ~」と迎えて
くれました。この日は助っ人の姪っ子さんもいないし、他に客もいなかったので
ずっと女将さんとふたりきり。


例によって次々と料理を出されますが、みんな「サービスだから」と。。。
まとめて仕込みをしていて、小鉢に味見という感じで出してくれるのです。
料理が一段落すると、他に客もいないので横のカウンターに座ってしっぽりと
おしゃべりをしたのでした。


ちとブレてますが、きれいな満月でした。


ランドーの冒険記37 ランドー禁断の盗みをはたらく

日暮れ前、石狩川に沿ってゆっくりと村に近づいてきたとき、隠された道を見つけた。
それは森に向かっている。馬をそちらに向かわせると墓地に出た。アイヌは墓地に
他人が
近づくのを、それはたとえ日本人であろうともとても嫌がり怒る。ランドーが
足を骨折してから15日が過ぎていた。いまでも歩いたり立ったりはできないが、痛みに
はだいぶ慣れてきて、馬になんとか自分で乗ることはできた。絵を描く道具はサドルに
縛りつけておいた。馬から降りるのはとても大変だったが。

さて墓は木の幹で作られており、彫刻がほどこされていた。ひとつの墓には特別に
装飾がなされており、それは平たくて上のほうは素晴らしい彫り物になっていた。
そしてその四隅には木製の剣が立てられていた。

そのひとつの立派な彫刻がほどこされている剣を、私はコートのなかに入れてしまった。
盗むことにしたのだ。そのときは、これだけ怪我で痛い目にあったのだから、それくらい
いいじゃないかという気持ちだったのだ。まわりを見て、誰もいないと確認し、縛り
つけていた絵の具の箱を降ろして、墓のほうに這っていき、剣を盗ってしまった。
悪いことをしてしまったと思いながら、なんとか馬に乗って急いでそこを去った。
そして石狩川の渡し船に乗り、石狩の村にやってきた。誰も見ていないのを確認して
から、さっとコートの下から剣を出してバッグにしまった。