さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

ニッカの歴史 ランドーの冒険記46

2022年11月09日 | 北海道シリーズ


竹鶴政孝が最初に就職した摂津酒造の阿部社長と一緒に。ドラマでは西川きよしが
演じていました。竹鶴をスコットランドへの留学に出し、(勝手に?)現地の女性
(リタさん)と結婚すると聞いたら心配してスコットランドまでやってくるし、
またそのあとにウィスキーの造り方を確認するためにスコットランドまでやって
きたとき、リタさんを里帰りのために連れてきたりもしたのです。


竹鶴氏の英語の単語帳。わりと基本的な単語なので、それほど語学力は高くなかった
のか?しかし最初はエディンバラ、グラスゴーの大学に通って講義を聞いたりした
のです。頑張ったんだなあ~。


スコットランドの蒸留所で修業をさせてもらいたく、その紹介を頼んだ人には
高額の謝礼を求められ、しかたなく飛び込みで交渉し、断られたりしながら頑張った
のです。どんだけ苦労したことやら。


真面目で熱心に働き勉強したので、当地では評判がよかったとか。そうやって
修業し、日本に帰ってウィスキー造りを始めたわけですが、それにしても熟練した
技術者を連れてこなくてよくできたもんです。。。


きれいな女性を射止めるなんて、でかしたもんですよねェ。


政孝はリタに「日本語なんて覚えるよりも先に、料理を覚えろ」と言ったそうです。
客人が来たときに酒を飲んで、「おい、蕎麦を作れ!」と突然言い出し、リタさんは
苦労して出したらあっという間に食べちゃって、少し怒ったそうです。どんだけ
亭主関白だったんじゃいw


それでもすごく仲がよかったようです。


おうおう、お着物姿で。。。


最初に作ったウィスキー。「ついにやったぞ」と思ったことでしょう。あんまり
売れなくて苦労したそうですが。そりゃあ日本人は家飲みでウィスキーをやる人は
ほとんどいなかったんでしょうから。


この「スーパー」はリタさんに捧げるために造ったとか?


あ~なんかすごく懐かしいボトルです。


ランドーの冒険記46 北海道南端の街、松前を訪ねる

松前は日本政府が最初に入植したときの蝦夷地の首府である。ここらの日本人は礼儀
正しく誠実で、若い世代よりも「古き良き日本人」といった雰囲気だった。松前の
風景は懐かしい日本の風景だった。北海道の他の町はみんなモダンで、新しい薄黄色の
木材がまわりの景観となじんでいない。みんな新しいのでそうなのだ。しかしここには
古い落ち着きの色がある。まわりの丘には素敵な寺がいくつかあり、そのこじんまり
した庭には小さな石の橋、銅のランタン、小さく刈られた木が並んでいる。日本の
古い町みたいで、柳模様のお皿(注)にあるような、反り返った屋根をもった3階
建てのお城もあるぞ。
元はDaimio(封建時代の領主)の住居だったこのお城は、いまはレストランになって
いる。

柳模様のお皿(willow pattern)
【窯】 柳模様 《18 世紀に中国の意匠をまねて英国で発達した、懸橋のたもとに柳の
ある図柄を白地にあい色で絵付けした陶磁器の模様》。