さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

輪島 永井豪記念館

2019年11月02日 | 山陰・北陸日本海



有名な輪島朝市の通りです。午後なので全部終わっています。考えてみれば私は「夜の男」
なので、日本中の朝市で有名な所を訪れても、ほとんど見物したことがありません。
主に海産物が並んでいますが、買わないしねえ。。。今回も翌朝はさっさと違うところに
行ってしまいました。



輪島塗の店もありますが、ちと敷居が高くて冷やかしにくい。



突然現れる異様な光景。これはヴェルサイユ宮殿を模した「イナチュウ美術館」。
漆器製造販売の稲忠漆藝堂が建てたバロック建築ですが、2012年に閉鎖になって、
そのまま廃墟になっているのです。片付けることもできず、このままどうするんだ?



こちらは永井豪記念館。輪島の出身だとは知らなかった。



写真撮影ができるのはこの入り口の部屋だけ。あとは生い立ちや作品の歴史の説明。
代表作はほとんど持っていると思っていましたが、マイナーな作品も多くて驚き。
そして登場人物のフィギュアや原画が展示されていました。

あとで知りましたが、日本漫画家協会賞文部科学大臣賞やフランス政府から芸術文化
勲章シュバリエなども受賞しています。これには驚いた。

なにせ私は「ハレンチ学園」に触発されて、女の子のスカートめくりなんてことを
やった世代で、当時は『週刊少年ジャンプ』の不買運動、作家のバッシングなども
あったことを覚えているのです。永井豪はその作品の中で、ハレンチ学園をつぶしに
くる権力と戦争が起こり、主要人物が次々に殺されてゆくなんてストーリーにして
しまって子供らは驚いたのです。それが文部科学大臣賞!弾圧しようと暴力で襲って
くるのが文部省だぞ。

『チャタレイ夫人の恋人』が「猥褻」だと一部黒塗りにされたり、結婚していないのに
子供が出来たことで社会が娘を集団リンチ状態にバッシングする『緋文字』、「『三位
一体』なんてキリストは言ってないよね」と言って火あぶりにされたセルヴェトス、
いろいろ思い浮かびます。

つまり自分の考え方や感性に合わないものを「変わり者」、「異端者」と排斥して同調
圧力をかける人たち、そういう人たちは、時間が経つと、コロッと言っていることが
変わって、緑色の目をしてやり玉にあげていたものを突然称賛したりする。「権威」は
断罪もするし、称賛もする権利があると思っているのでしょう。

ま、つまり大嫌いなんです。そういう人たち。



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