「蛤(はまぐり)」という名のバス停から北に向かいます。ホテルの最寄りのバス停
ですから、待っていたのは10分に満たないのですが、午前中から日差しが暑い!
この地は連泊なので、昼間歩き回る予定だが、この暑さは。。。 五島に来たら、
教会巡りが定番。いくつもある教会ですが、当然それぞれ離れたところに点在している。
そりゃ空いているところにバラバラに立てますわな。そして不便な過疎地ですから、
本数の少ないバスの時間を考えて回らなければならない。
見てみたい教会の候補をあげて、バスの時刻表とにらめっこ。最終的に、2つの
教会を周るルートを考えた。しかし、朝に出てバスの乗り換えで待ち時間45分、
行った先の教会で帰りのバス待ちが90分、次に行くところまで、バスを乗り継ぐのに
待ち時間60分・・・バスに乗っている時間はそれぞれ10~20分程度なのに、異様に
効率が悪くて帰ってくるのが夕方だ。。。
この暑さにめげて、行くのは青砂ヶ浦教会ひとつに決めました^^; 本も持って
きたけれど、灼熱のバス停で読んでられんわ!
というわけで、ホテルからバスで5分ほどの(だが歩くのはめげる距離)浦桑という
隣町に到着。乗り換えの待ち時間は45分ほど。なんかきれいに整備された町だね。
おお、夕食の候補にあげている真寿美という寿司屋。夜に来ようかな^^
なんか量販店もあるぞ。
寂れた港町を想像していましたけれど、ここは有川の港よりも賑やかなんだって。
港のほうまでぶらぶらと歩いてみました。
大きなショッピングセンターがある。ここにはそれなりに人がいる。みんな遠くから
車でやってくるようです。しかしまあ、客はかなりの老人ばっかり。ベンチがあった
ので、しばし涼しいところで休むw
さて教会に行くバスに乗り込むが、なんと座席がほぼ埋まるほど。浦桑の町は
店もあるし、近隣から集まってくるところなんですね。というわけで、バスの車窓を
撮影している余裕はありませんでした^^; 日差しが強すぎて、みんなカーテン
閉めてるしw
青砂ヶ浦教会に到着しましたー。さすが立派だな。
煉瓦造りです。
堂々たる造りです。
しかし、週末しか内部を見られないのでした。。。
ま、しかたない。
地図によれば、裏に「お告げのマリア修道会青砂ヶ浦修道院」というのがあるでは
ないか。いちおう行ってみよう。
すると何コレ? 女子の合宿所? ここドアの呼び鈴押せるわけがない。近くまで
歩いてきただけで「あなた何の御用ですか?汚らわしいおひと!」とか言われそうw
山のほうにあったコレ、お告げのマリア様かしらね。
というわけで、教会に戻り、そこにあったありがたい休憩所で座り、汗をぬぐう。
帰りのバスまであと80分ほどか。。。 ハンカチを広げて乾かし、暑いけれど
本でも読んで待つか・・・?
そこで観光客らしきおばさま二人が車に乗って到着。俺の姿を見て「やっぱり中には
入れませんよね?」と聞いて、休憩所に入ってきた。二言三言言葉をかわしてから
「帰りのバス待ちですか?あとどれくらい?」と聞くので「80分^^;」と答える。
すると運転手のおばさまが「乗って行きませんか?有川の港ならこれから行きます
ので」と親切な申し出。ありがたく乗せてもらうことにしました。涼しい車に
乗って聞くと、運転手のおばさまは島の人で観光案内関係の仕事をしており、連れは
友人で案内しているとか。
ここまで2時間以上かかってやってきているが、自家用車に乗ってしまえば15分。
「レンタカーにすればいいのに」とか言われても^^; そうすりゃめぼしいところを
あっちもこっちも一日で全部回れてしまうだろう。そういうのが好きじゃないって
わかってもらうのは難しそう。
案内しているおばさまは、ずっと話しながら突然「ここ!」と言って車を海岸への横道に
入る。運転席から寂れたうどん屋を指さして、「映画の撮影に使われたの。渡辺謙!」
と言ってすぐに元の道に戻った。見たのは数秒か。
少し走ると、「この先→」という教会がある看板が見えた。俺に「寄っていいかしら?」
と聞くので、「そりゃあ嬉しいくらいです」と答えると、横道に入っていった。
「この通りの右側が仏教徒の住むエリアで、左側がクリスチャンの住むエリアに
分かれてるの」と説明してくれる。すぐに教会の敷地に入り、駐車場に入ってUターン。
「ここが〇×教会」と言ったら、なんと車を出してさっきの通りに戻っていく!
教会の建物ロクに見てないよ?車を降りることさえしないの?そういえば最初から
そんな感じだったな!スタンプラリーで、ハンコ押した瞬間に次に行くみたいだ。
これは趣味の問題ですから、俺だって2時間かけてやってきて教会見るのも10分とか?
それで帰りのバスをずっと待ってるのなんて、あちらには考えられもしないだろう。
そもそも佐賀で一週間、五島に滞在一週間なんてスローな旅をしている奴も滅多に
いないだろうし。
確かに涼しい車で港まで15分ほどで戻ってこられて快適だ。これから俺が昨日行った
頭ヶ島教会に行くんだって。密度か濃いのか薄いのか、カルチャーショックであっけに
とられたようなエピソードでした。
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