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写真は昨年の今頃の多摩川河原の梅
今月18日に「博物館で高齢者のげんきをつくる」というテーマの国際シンポジウムが墨田区の「江戸東京博物館」で開かれた。といっても出席したわけではなく、内容を紹介した25日付け日経で読んだのだ。
研究者、学芸員の講演に続きパネルディスカッションで討論する、という形式は目新しいものではないが、興味をひかれたのは
「イギリスの博物館における高齢者の回想:もの、イメージ、言葉」
「博物館の資源を活用した高齢者ケアー:回想法を軸に地域社会に参画する高齢者たち」
などに見られる講演タイトルのキーワード「回想法」という言葉だ。
年をとると同じことを何度も繰り返し、話す。しかもまるで今、目の前で起こったことででもあるかのように、飽きずに話す…。亡くなったバアさんもそうだったし、まったくね、と呆れ顔で肩をすくめ、同居のジイさんの振る舞いをこぼす友人もいる。老齢の家族がいる家では当たり前の光景だ。年寄りの繰り言、として眉をひそめて語られてきたテーマだ。
記事では、高齢者の精神を活性化するための心理療法としての「回想法」を、博物館で実践した活動が紹介されている。江戸東京博物館の常設展示室には昭和20年代の住宅生活を再現した「3丁目の夕日」のような茶の間(体験コーナー)もあり、このちゃぶ台に古い地図を広げ、高齢者の思い出話を聞きとり、「記憶の地図」を作るというプロジェクトた。
プロジェクトを担当した研究員の権藤さんは「高齢者が持っている思い出や記憶も、博物館が未来に伝えるべき重要な記録、情報だ」と語る。イギリスでも同様に生涯学習施設としての博物館の重要性が認識されている、とも紹介されていた。
それぞれの生活、体験で築いた一人一人の人生。回想という記憶のタイムマシーンで掘り起こした記録。これを保存し公開するのに、ブログは最適じゃないか、と思った。複数の人間が互いに記憶を確かめながら個人レベルの地図や年表を作るのには「ソーシャルネットワーキングサービス」(SNS)というコミュニティ機能を持ったサイトのほうがやりやすいかもしれない。
でも、ブログのコメント、トラックバック機能でも「回想」はできる。どうまとめるかは後の話としても、テキストに起こした記憶、写真に記録した記憶を、とりあえず何でも放り込んでおいて、少しずつまとめるのに最適な手段、少なくともその一つがブログではないだろうか。
・やっと・花が咲き始める季節が来ましたね。(^_^)
デジカメを近接レンズにして、沢山花の写真が撮れるかも知れません。ブログに載せるのを忘れない様にね。
わたしも日経の記事を読みました。
回想、面白いことをいうな~と読みました。