堺北民主商工会

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社会契約というもの

2009年10月05日 22時03分29秒 | 世間の話
商売をしていると様々な契約の必要があります。
売買の契約、賃貸の契約、〆切の契約などなど、商売とは契約の積み重ねであると言っても過言ではありません。
しかし、それは商売だけに留まるものではないという視点を皆さんはお持ちでしょうか?
そもそも人間の社会というのは契約が下敷きになり、成り立っているのです。
先ほど述べた商売上の契約などは意識出来る契約です。
しかし、意識しないうちに、しかし私達が生きていく上で不可欠な契約が多々あるのです。
生れ落ちたときから、意識しないうちに印鑑もサインもないままに社会と結ぶ仮定上の契約を「社会契約」と言います。ルソーによって提唱された重要な概念です。

「社会契約」とは具体的にどういったものを言うでしょう。小難しい話しは無しで、例を挙げてみましょう。

「生まれたら名前をつける」
「動物で言う所のオスがお父さんでメスがお母さん」

当たり前ですが、これが当たり前に在るという事が重要です。当たり前、皆が認識している常識となっている事が重要な社会契約であるという事です。
少し話しを進めましょう。

「人を殺してはならない」
「人の物を盗んではならない」

これらは法律で罰せられる行為です。しかし10万年、人間の歴史を振り返った時に果たしてそうでしょうか?法律自体が無いのですから答えはNOです。
つまり10万年さかのぼれば今の常識となっている明文化された法律で社会が成り立つという、社会契約がありません。

つまり、人間の社会とは常に変化しており、長い目で見れば発展しているという事です。
「戦争は絶対にしない」
「貧困は必ず社会の手で救う」
一見、遠いように見える社会契約も長大な人類の歴史で見れば瞬きのような、たかが契約の一枚なのです。
そしてたくましい商売人にとっては契約とは自分の有利なように交渉し書き換える物です。

医療、福祉、商売、平和、環境、差別、性差・・・様々な問題有りの契約が私達にはまだまだあります。
社会との契約書、自分に有利な様に書き換えようではありませんか!?

事務局つ




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