最終回文庫◇◇雑然と積み上げた本の山の中から面白そうなものが出てきた時に、それにまつわる話を書いていきます◇◇

※2011年9月以前の旧サイトで掲載した記事では、画像が表示されないものがあります。ご容赦ください。

私のコレクション 坂本一敏(3)  私刊本 『雨亭歌抄』(限定17部)

2011年11月10日 | 私家版





坂本一敏さんの自選歌集『雨亭歌抄』限定17部私刊です。

厚手の手漉き和紙で「たとう」を造りました。


表紙。題簽は坂本さんの自筆です。


タイトルページに署名が入っています。


大内香峰氏作の書票を貼り込んでいます。


奥付。画像の一部を修正しています。


当時の手帳を見ると、1996(平成8)年10月19日に日本書票協会全国大会が開かれ、その時に坂本さんから自選歌集を造りたいという相談を受けたようです。
作成部数が少ないため、和本四つ目綴じにすることはすぐに決まったように思います。原稿をワープロで打ち、割り付けしたものを和紙風用紙にコピーしました。表紙はご自身愛用の着物地で、何種類か預かって、裏打ちに適したものを選びました。
12月15日の日曜日は裏打ちを試すこと三度目で、失敗したのも何枚かあったことが記されています。たとうに納めようと思ったのは、製本が出来上がってからだったと思います。
坂本さん自筆の題簽が届いたのが1996(平成8)年12月28日、その夜はブックデザイナーを囲む忘年会があったにもかかわらず、帰宅後に貼り終えて完成させ、翌29日にご自宅にお届けしました。なんとか奥付の1997(平成9)年1月1日に間に合わせました。

そうそう、お礼に何かプレゼントをしたいというので、いくつかの中から梶山俊夫氏の肉筆画を選んだことを思い出しました。
どこにしまったのか、見つけられなかったので、出てきたときに……。


<12/8 追記>
部屋を整理していたら、見つかりました。12/8付の記事で紹介しています。


 


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