サイババが帰って来るよ

Count down to the Golden age

サイババ物語(47)クリケットの実況中継

2015-02-18 00:57:29 | 日記
ポニョ:ヴェンタカタギリの王様のところに滞在しておられた時の面白いエピソードを聞いたぜよ。


ヨシオ:王様が、亡くなった自分のお母さんに一目会いたいと言ってババにお願いされた話やろ。

ポニョ:いや、それはもうこのブログに何度か紹介したぜよ。確かお母さんが壁からフッと出て来られて、王である息子に、このババは私たちが崇めているラーマ神のようだけれど、クリシュナ神のように人を試されますから気をつけなさいと言われたんやったな。

ヨシオ:そうやったな。それとは違うんか?

ポニョ:いや、もっと面白い。おいらがその話を聞いた時は笑ってしまったぜよ。ちょうど、ババが宮殿を訪問される時に、王国の近くの都市チェンナイでインドとカリブ海の島国ウエストインディとのクリケットの国際試合が催されていたんや。王様の家族はクリケット気狂いでそんな大きな試合がある時にはもちろん、クリケットのゲームがある時にはいつもスタジアムの特別観覧席に足げに通っておられたんや。

ヨシオ:でもババというロイヤルゲストが宮殿に来られるので、クリケットの試合には行けなかったんやな。

ポニョ:そうやねん。その当時はテレビの中継なんて無いから、みんなはババと一緒でない時は宮殿の一室でラジオのクリケット実況放送にかじりついていたんや。でも、ラジオ中継が何かの事情で中断してしまったんや。部屋の中でみんなで集まってラジオ中継を聞いていた人々は「あ~あ」と言って失望していたんや。ちょうどその時にババが入って来られたんや。

ヨシオ:でも、考えられないよな。宇宙を創造された神の化身が自分の宮殿の中におられるのに、いくらババとのスケジュールが組まれていない時とはいえ、クリケット中継に夢中になるなんて。俺やったら、一分一秒も無駄にせずババのおそばにしがみついて離れないやろな。

ポニョ:あんたやったら、サイババさんと一緒にトイレまで着いて行くかもしれんな。
宮殿の部屋でくつろがれるババ


ヨシオ:それぐらい値打ちのあることやで。こんな機会は滅多にないんやから。ひょっとしたら、だからかな?今思い出したけれど、ババはその王国に使えているブラミンの人に、この宮殿に来たのはお前のためにここに来たんや。と言われたんや。その人は何処かに出張していて何日か経ってから宮殿に戻って来られたんやけれど、ババはその人の帰りを首を長くして待っておられたんや。そして、その人が戻って来るや否や、私があなたがいつも拝めている女神様なんですよと言われたんやったな。

ポニョ:多分、その人以外はババの目から見たらパートタイム帰依者なんかもしれないぜよ。その人だけがフルタイムで神様の事を思っておられるんやろな。

ヨシオ:そうやろな。だって、何度も言うようやけど、俺から見たら考えられへんわ。ババを自分の宮殿に招待しておいてクリケットのラジオ中継に夢中になるなんて。
宮殿の庭を散歩されるババ 。少し退屈そうやね


ポニョ:でも、これはおいら達にも当てはまるよな。だって、この世俗の世界に交じって生きていたら、いつも俺たちと一緒におられる神様のことを忘れて、時々世俗の事に夢中になるもんな。おいら達もよく考えたら、この王様たちと一緒やぜよ。人のことは言われないよな。

ヨシオ:そういうことやな。ところで、その面白かったというエピソードは一体どこに行ったんや。

ポニョ:ああそれそれ。そのみんなで夢中になってたクリケットのラジオ中継が突然中断された時にババが部屋に入って来られて、まるでスタジアムにおられてクリケットのゲームを目の前で見ているように、クリケットの中継を始められたんや。「今、ボールを投げました。バッターの足元でショートバウンドをした後、ボールは右に大きく跳ね打者の方に飛んで行き、もう少しでウイケットになりそうでした。惜しかったですね。今のボールは。さすがです。さて、次のボールはどんなコースを責めてくるでしょうか。私はファーストボールで意表を突いてくると思いますね。さて、ボーラーが走り出しましました。手の中のボールを走りながら微妙に握り替えて、打者との駆け引きをしながら大きく腕を振りボールを投げました。ああ、やっぱり私が予想したとおりファーストボールでした。打者は軽くバットを出しボールが宙に浮かないように角度を調整しながら打ったボールを転がせました。もちろんその程度のヒットではランをしません。走者はラインから走り出そうとしていません。しかし、ここは神経戦ですね。グランドも荒れて来ました。ボールがバウンズする時にイレギュラーとなりやすくなりますがこれもクリケットの面白味とも言えるでしょう。さて次のボールは多分外側に抜けるボールを投げて来るでしょうね。そしてバットをかするように大きくバウンズさすはずです。」とかなんとか言ってたんやろな。

ヨシオ:ポニョはあんな退屈なスポーツのファンなんか?いつまでババになり切って実況中継をやっているんや。全然面白くともなんともないやないか。

ポニョ:おいらは、どのスポーツでも好きなんや。クリケットも知れば知るほど奥が深いスポーツやで。もちろん野球のようなスピード感には欠けるけれど、試合によっては何日もかけたりして戦うんやで。テレビの実況中継を、あんたの家にいてる時に見せてもらったけど、解説者が「カメラさん、あそこのスタンドの中ぐらいに座っている黄色い帽子を被っている人を撮してください。あの人は僕の高校の時の物理の先生なんです。」とか言ってその後十分間ぐらい実況中継をほっとらかして、その人の高校の話をしていたぜよ。のんびりしたスポーツやぜよ。それを聞きながら野球と全然違うから面白くってめちゃワロタぜよ。

ヨシオ:そうか、ババさんが突然部屋に入って来てクリケットのラジオ中継をされたんか。初耳やなそんなエピソードは。でもみんなそこにいた人は驚いたやろな。

ポニョ:めちゃサービス精神旺盛やなババさんって。二十分以上も一人で中継されたんやで。それで突然部屋に入って来た時のように、また突然部屋から出て行かれたんや。するとラジオ中継がまた始まったんやて。

ヨシオ:放送局の生中継のトラブルの間、ババが中継されていたんやなんて信じられないよな。全ての人々が神の方にだけ向くのを神様は望んでおられるんやけれど、その段階に至るまでは各人のこの世での欲望を満たすお手伝いもされるんやろな。

ポニョ:そういや、あんたから聞いたけど、オーストラリアDayに群衆整理に当たっていた制服の警察官が道の真ん中でクリケットをして遊んでいた若者たちに「僕も寄せてくれる?」と言って一緒にバットを振って遊んでいた話が面白かったよな。

ヨシオ:その動画はたくさんの人が見ていて、その警察官は一躍ヒーローになったんや。

ポニョ:何と言っても、権力の犬である前に、警察官も人の子やもんな。こういうのを見ると新しい世の中の息吹が感じれるよな。

ヨシオ:世界が愛で包まれるようになれば、警察官も人々も一体となって素晴らしい世界を作って行くんやろな。

ポニョ:さっきの欲望を満たす話に戻るけど、以前あんたがこのブログで紹介してくれたシンガポールの帰依者が、ババにまだお前は欲望を燃やし切っていないから、この金を使って欲望を満たしてから私の元に帰っておいで。と言われて万札の束を物質化されて、インタビュールームでその人に渡されたっていう話をしていたよな。

ヨシオ:ああ、そんな話もあったよな。ババは人は誰でも欲望を持っている。その欲望を神の方に向けるか、世俗の方に向けるかの違いがあるだけやと言っておられるもんな。

苦しみと痛みは、欲望が原因です。それを癒やす方法は、その欲望を神の方へと向けることです。神を欲することです。そうすれば、痛みの原因がなくなり、すぐに痛みは消え失せるでしょう。CWSSBp68


ポニョ:でも、人によってはババの話を聞いて突然帰依者になっている方もいるけど、まだまだ世俗的な欲望を持っている人だっているよな。そういう人はもっと、そういう欲望を果たしてから神への道を歩んだ方が、ちょっと遠回りに見えるけどその方がええのかな。

ヨシオ:でも欲望っていくら追いかけて行っても、自分の影を捕まえられないようにキリが無いんや。だから、一定程度欲望を自分自身で制限しないとダメやろな。

ポニョ:以前、二回ほど「我、只、足るを知る」というテーマで記事を書いたよな。つまり、自分はどの程度欲望を満たしたら満足するのか、という事を常に検証して、自制心を働かさなければいけないって事なんやろな。

 人々は、欲望を満たすことによって幸福が得られるという誤った認識に陥っています。
実際は、幸福は欲望が満たされたときではなく、それがコントロールされたときにもたらされるのです。
人は欲望をコントロールすることによって至福の状態を味わうことができます。
自分の欲望を満たしたいと強く願う人は、いつも落ち着きがありません。
欲望は外側に向かう道に対応していますが、そこにはひとかけらの幸福も存在しません。皆さんは、世の中に幸福があると考えて迷妄に陥っていますが、そうすることによって、内に向かう道からますます離れていくのです。5/7/01

ヨシオ:と食欲をコントロール出来ないポニョが偉そうに一席ぶっておりますが、皆さん気になさらないように。ただの戯言ですよ。

ポニョ:あのね、茶化さんとってくれますか?久々に叡智の言葉がハートの泉から湧き出て来たのに…。

ヨシオ:ハイハイ。叡智の言葉や裏社会の話やらクリケットの実況中継やら、ポニョさんは物知りですね。

欲望を減らすことによって、満足度を増やすことができます。SS7月1995p,170

真に世俗的欲望を放棄するということは、欲望、怒り、貪欲などの悪い性格を改めることです。SS8/1988p203

すべての苦しみは、身体と世俗的欲望に関連しています。SS8/96p218

低いレベルの欲望を満足さそうとするのは悪の根っ子の部分です。その心の衝動は、ゆっくりと静かに、夜半にやってくる泥棒のようにあなたを捕まえに来るでしょう。SSALp, 141

すべての感覚器官は、欲望のシンボルです。SSIB74p120

最新の画像もっと見る