豊かさが失われた国

2017年07月23日 | 社会 -
「 昔は良かった 」 と嘆く世代ではない。

しかし、統計的にみると、やはり
微妙な感情が湧いてくる。
真面目に 日本のことを考えたくなる。



GDP ( Gross Domestic Product ) は、
国内総生産のことだが、
1年間に新しく作り出したモノやサービスの
( 付加価値 ) 合計額をあらわす。

GDPは、その国の経済力を測る尺度だ。





世界の名目GDPランキングで、2010年に
中国に抜かれ、この国が3位になった時には、
大きな ニュースになった。


それよりも、より注目したいのは、
世界の 「 一人あたりの名目GDP 」 である。
ルクセンブルク・スイス・ノルウェーなどは
トップクラスで、いかにもそれらしいイメージ!
日本といえば・・・
2000年に 3位だったのが、
15年を経た2015年には ( なんということか )
26位になってしまった。
( 最新順位は22位 )

数字が語るものは切実だ。
国民一人一人の経済力を測る尺度は、
かつてのパワフルな日本の地位ではない。


GDPの大きさで 給料は決まる。
家庭が使うお金、企業が将来のために使うお金、
政府が使うお金も 増えはしない。

経済成長率の推移や 一人あたりの名目GDP・・・
数字は 嘘をつかない。


豊かさが失われつつあることを、
統計の数字が物語っている。