「会社人間」 という 「勤労者」

2013年03月30日 | 社会 -

仕事の件で、頻繁に 連絡をとっているのだが・・・
ずっと 返事がもらえず、無視をされている状態である。

相手は、某大企業に勤める 「プロジェクト担当者」 である。
最近、世間に 社名が良く出て、雑誌にも取材される会社で、
まさに 大企業と言えるだろう・・・。
明らかに(びっくりするほど)正社員の割合が少ない企業で、
数十年の間に 大躍進した会社だ。


話を戻せば・・・
誠意ある人ならば、返事ができない理由が提示されるべきで、
何も回答や反応がないまま 放置するのは、失礼な行為である。
仮にも、ちゃんとした 「 仕事の内容について 」 の案件だ。



私の感想としては、理由はどうであれ・・・・ これは、
仕事人として、“ 何かが足りない ” という 印象がする。

相手の担当者本人は、会社のために、良く働いている。
時間の限り、まるで “家庭を泣かせているのではないか” と
思えるぐらいの “ 過重労働 ” をしていると感じる。
しかし、それは、今回の件とは別のことだと思う・・・。





日本の経済発展を支えたのは、「 会社人間 」 と 呼ばれる
多くのビジネスマンである。
しかし、その存在価値や、アイデンティティを持ちえたのは、
就寝雇用制度や企業内労働組合を軸にしながら・・・
「 会社と社員は運命共同体だ 」 と思えた環境が 成立していた
からだと思う。

現在は、企業への資本蓄積だけが進行して、“個々の労働者” は
「豊かさ」や「働きがい」 を実感できずに、時間だけが 過ぎて
いっているように感じる。

企業の業績向上が、個々の勤労者の生活水準の向上に結び付かず、
一部の上位幹部だけに恩恵が与えられているというのが・・・
私の “成りあがってきた大企業” の印象である。
まるで、発展途上国の政治資金の流れのような仕組みを連想する。



企業は営利追求だけの存在ではない。
社会の様々な課題を解決して、「 社会的貢献をする役割 」をも
担っている自覚を持っていただきたい。

そして、何よりも、企業の営利追求を背景とした無情なルールに
おびえながら働いているような・・・自己を見失った勤労者を
つくりだしてほしくはない。

ビジネスをする上での常識観念と、相手を尊重する交渉術だけは、
まずは企業が教えるべきではないかと思う。


事実、私は、上記の件で、某大企業が 「しっかりとしていない」
と、感じるようになった。
一人一人の勤労者は、会社の名前を背負い、その名前が入った
名刺をばらまいていることを忘れないでほしいものだ。