ケニアのマラソンランナー

2012年08月12日 | 出来事 -

ロンドンオリンピックの「男子マラソン」。
今日は、女子の時と違って、青空が見える気持ちの良い
お天気となった。
実は、「暑い」らしい。

ロンドンのすばらしい歴史的建造物も、鑑賞しつつ、 
沿道も、応援の人々で、とても混雑している。

マラソン好きの私は、今日をとても楽しみにしていた。







スタートしてすぐに、福島で地震があった。

すると、私は、あるケニアランナーを思い出した。

昨年、不可思議な死をとげた「サミュエル・ワンジル」が、
もし存命していたら・・・と、そんな気がしたのだ。

おそらく東北つながりで、イメージしたのかもしれない。

ワンジルはケニア出身で、日本と縁の深いランナー。
貧困から脱した「北京オリンピックの優勝者」でもある。
日本の東北:仙台の高校に入って、トヨタ自動車九州で
走っていた時代もあった。
優勝を重ねていた、とても良い時期に、24歳で亡くなり、
結局は・・・マラソン歴も、止まってしまった。
可能性を感じさせるランナーだった。


ケニアという国は、マラソン大国で、オリンピックで
優勝したら、きっと人生や生活が大きく変わるぐらいの
報奨を手にすることができる。
ワンジル選手も、そういう何か想像できない変化などが
続いていた最中の出来事だった。




今日も、まさに10キロが過ぎてすぐに、ケニアランナーが
飛び出して、37キロぐらいまで、ずっと・・・
先頭で走っていた。
ケニア、エチオピア、などは、マラソンのトップ争いに
いつも名前を連ねるランナーの出身国だ。
土壌が違うとはいえ、やはり凄い才能があるランナーが多い。



今回も、ウガンダランナーが金メダルをとって優勝したが、
ケニアランナーは「銀」と「銅」の二つのメダルを獲得!
やはり、強い。
人間としての体力や脚力が、基本的に違うように、いつも思う。
それに、子供の頃から、通学のために20キロ歩いたとか、
15キロ走ったとか・・・そういう地域もある国である。
日々が、基礎練習のようなものだ。
すごいなぁ。



男子マラソン日本人ランナーは、中本選手が六位で入賞した。
久し振りの入賞で、メダルは取れなくても、充分な活躍ぶりだ。
ニ大会ぶりの入賞。おめでとうございます。

次のオリンピックは、日本人ランナーをも期待する。



女子マラソンからの学び

2012年08月12日 | 出来事 -

女子マラソンが終了した後に、参加者の三人は無理なく
インタビューに答えていた。
まだまだ走れそうな雰囲気が漂うぐらいの感じがあって、
其々の感想を語っていた。


高橋尚子さんは、この結果を受けて、「怪我を恐れて、
練習をしない選手が増えた。スタートラインに立つまでに
自信をつけてほしい」と、興奮気味に力説していたが・・・
まさに、そのとおりだと思った。

「もともと日本人が持っていた要素なんです」。

目標を高く持って、練習を重ねて、本番を迎える ― それが、
高橋選手の一番 “言いたいこと” だったのだろう。



往年の高橋Qちゃんは、ロッキー山脈の高地で、
走りこみをして、一日に80キロをコンスタントに走った。
腹筋は、一日に2000回をしていたという・・・(ホンマかいな)。


結果として、何位というのが問題ではなくて・・・
その人の「目標の高さ」・「目標の質」だと思う。

苦労をして、高地トレーニングを重ねた高橋さんだからこそ、
自分を乗り越えるだけの逸材を求めているはずだ。
女子マラソン界の躍進のためにも、彼女の力説する理由は、
とても強く伝わってきた。



故障や調整不足は、そのまま結果になるし、
その選手の頑張りと、練習の量は、反映されるものだ。

基礎体力の強化というもの・・・
そして、次に、レース展開やかけひきなどの話になるわけで、
まずは、レースに入る前の基礎練習が大切になるのだろう。



高橋尚子さんの力説していた「自信をつけ、スタートラインに
たってほしい。練習不足が原因だと思います」というのは、
本当にストレートに響いた。


「目標の掲げ方」・「目標の設定」・・・これは、何よりも
基本中の基本になってくる。
マラソンだけではなく、あらゆることに言えることだ。