鱒釣堀競技 ”者” Stanの備忘録。

夏は渓流、冬は鱒釣堀大会。
鱒族中心に季節が過ぎてゆく、
私の独り言&備忘録。
タイトルは、トラエキ復活まで。

カムチャツカ釣行記 4/9

2015-03-13 22:48:14 | 鱒釣り
● 8月12日
朝8時過ぎ。テントから出ると物凄い朝露。しかも薄暗い。
今日は曇天を覚悟したが、セルゲイさんいわく、こういう日は晴天になるとのこと。
朝食を済ませ、釣り支度を整える。その過程で、我ながら妙に意気込んでいることを感じた。
セルゲイさんはわれわれの物々しい釣り装備と雰囲気を察し、満足したように
親指を立て「Fish master !! 」 と明るく見送ってくれた。
ガイドのジェイナさんは過去の狩猟で当地を熟知しており、川沿いに熊が拡げた獣道を
どんどん下ってゆく。仲良くなったライカ犬もついてくる。頼もしい限り。
川が湾曲した一級ポイントでは、ロシア人ゲストが釣りを楽しんでいる。
然程投げないエサ浮き釣りで、魚が釣れると、みんなで乾杯!!いい雰囲気だ。
私達も、要所を釣り下りながら進む。昨日に比べ川幅が広く、流れも太い。
狙うは対岸の緩流帯もしくは倒木のきわ。根がかりが多発し、昨日とは一転、
消耗戦の様相を呈してきた。釣れるのは相変わらず沢山のガリエツ
+小型のミキージャではあるが、居るべきところに魚は居り、何らかの反応がある。

今日はベースに魚を持ち帰るため、キープするように言われてはいたが、
キープする袋に入れづらくモタモタしているうち、結局は逃がすことが多かった。
そうした午前の釣りを終えてベースに戻る。持ち帰った魚の少なさを見たセルゲイさんは肩をすくめ、
「No master !!」と、冷やかしてくれた。 実は結構、釣ったんだけどね。。。
ベースでの昼食をはさみ、午後は近隣の支流を攻めることにする。
そのためにはベース裏を流れる、ビストラヤ川本流を渡河しなくてはならない。
その手段として、セルゲイさんの指令が飛び、渡し舟が用意された。(感謝!!)
対岸までのプチラフティング後は、ジェイナさんの記憶を頼りに支流を目指し、
自生しているブラックベリーやブルーベリーをつまみながら、ブッシュを進む。
ようやく到着した移動先は、ひざ上くらいの水深ながら、細流が交わっては離れ、
ポイントに事欠かない。対岸の木陰にルアーを通すと、ガリエツではあるが、
ほぼ確実に反応がある。でも、乗らない。そこでMIU8gで表層を流すと、
いいアタリが連発してフッキング率向上!魚よりも、虫。イメージ切り換えの必要性を感じた。
午後7時、約束通り迎えのプチラフティングでベースに戻る。
結果的に午前と併せて11kmの行程を踏破する、思いのほかハードに歩いた一日だった。


ベースでは、持ち帰った魚でセルゲイさんが燻製を作りはじめた。
塩蔵しない魚を、香草とともに灯油缶のようなケース内であぶり焼く温薫風で、
時間と手間のかかる調理を、あえて作ってくれるセルゲイさんの気持ちが嬉しかった。
その仕上がりは云わずとも明白。淡白な魚に程よい香味が加わり、最高!ビールが進む。。。
その日の夜は、ロシア人3人組ゲストとともに夕食。
彼らは最初、笑みは浮かべず、しかし東洋人ゲストの私達には興味があるようで、
無遠慮にジロジロ眺め、意味のない状況で私達にカメラを向けたり???な連中だった。
しかし酔いが進むにつれ彼らも柔和になり、妙な、スラングロシア語を教えてもらったり(忘れた)、
3人の中でイジられ役の人をみんなでイジって愉しんだり、コトバは充分に伝わっていなくとも、
愉しいひと時を過ごすことができた。 

勿論この日も、テント泊は快適。快眠。。。
今思い返して残念だったのは、漆黒の闇が支配するこの地で、
夜空を仰ぎ見る機会を持たなかったこと。 
(些細なことではあるが。。。)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿