トロムソで「ハープ仲間がほしい!」と願い、
初めて出逢ったのがAngelaさん。
「やっと出会えた!」と喜び合い、
二人でArctic Harp Circleを作りました。
と言っても、彼女が住んでいるのは、
トロムソから本数も少ない船で約1時間半+バス・・・
とそう簡単には会えません。
また、去年のNordic Harp Meetingでは
ノルウェー在住の新たな3人に出逢えました。
彼女たちは、南ノルウェーに住んでいます。
この4人からハープセミナーに誘ってもらい、
オスロの近くのヴォクセンオーセンまで行ってきました。
1952年 オスロオリンピックのジャンプ会場が近くにありました
このハープセミナーは、
グランドハープ(オーケストラでも演奏される大型)と
フォークハープ(レバーで音を調節する小型のもの)の
どちらを弾く人でも参加できるというのです。
内容がよくわからないままの参加でしたが、
セミナーを受けてみて納得。
これは、ハープ人口の少ないノルウェーだから生まれたもの。
どうも貴重な渦に巻き込まれたようです。
ひぇー、他にも上手な子どもがいっぱい! びっくり!汗汗
●ハープセラピーのお話
最初の時間、隣に座っていたAngelaさんが、
前に出て話し出すではないですか。(聞いてないよー!)
彼女のハープセラピーとの出逢い、学ぶ過程、現場でのエピソード等々・・・。
緊張もせず堂々と話す彼女は、頼もしいわあ!
●ハープと体と意識の使い方
ハープを弾くときの姿勢は、
「首、背中、鎖骨」を意識するだけで変わる、というお話。
モデルに弾いた人のハープの姿勢も音も、明らかに変わりました。
●ノルウェーハープのお話
ノルウェーの古楽器「ノルウェーハープ」について。
消えてしまったノルウェーハープを復元した人、
それを弾き続けている人が少数ながらいるのです。
この時間は、プロとして活動を続けるToneさんのお話と演奏でした。
ノルウェーハープの音色に魅せられ約50年。とっても気さくな方です。
この日の参加者ほとんどが、初めて見た、聞いたと言っていました。
私は、トロムソで彼女のコンサート、Nordic Harp Meetingでも
ノルウェーハープの音色を聞いたことがあるのです。
彼女の語り、歌声とのコラボ。
あらためて、ノルウェーハープの円やかな音色に浸りました。
●プロのコンサート、プロによる個人レクチャーあり!
Erik(スウェーデン)、語りもできるRebecca、共にNordic Harp Meetingのメンバー
グランドハープ、フォークハープとも、
通常なら高いチケット代を払う内容を
間近で見れて聞けて、何とも幸せな贅沢な時間でした。
その上、彼らから、直接一人ずつレクチャーを受けることができたのです。
ただし、その時間がグランドハープだけだったのは、残念しかり。
すでにHarp Societyができているというフィンランドのプロたち
でも、その間、フォークハープの人たちで話せたのですから、
私にはありがたい時間でした。
●Harp Society を作る?
2日目、4つのグループに分かれてディスカッション。
テーマは、「ハープを弾く環境に望むこと」。
この時間で、やっと私はこのセミナーの真髄がわかりました。
「グランドハープもフォークハープも同じハープ。
一緒にこのノルウェーで、Harp Societyを作りましょう!」
こういうことだったのですね。
ディスカッションでは、
もっとハープを知ってもらい、誰でもハープを始められるよう
「ハープのレンタルシステム」、
プロ、アマチュア、指導者が連携した「教育システム」、
定期的なハープコンサート、
学校でのハープワークショップなどなどなど、
子どもも意見をどんどん言うので、驚きました。
欲していたのは、私だけではなかったのです。
それがよくわかり、
「トロムソのハープ人口が増えてほしい」と願う私は、
随分勇気づけられたわけです。
それにしても、英語とノルウェー語だけでしょう。
聞いて理解できない分、たえず推測し続けているわけですから、
私の頭はクッタクタも、くったくた・・・。
それでも、こんな場に参加できるようになったんだよ、○よー!
と自分で自分を褒めつつ、
家に帰り、頭も戻ってきて、思うのです。
それはそれ。
まずは、「ハープで楽しめる曲数を増やしたい」。
ほんと乏しいもので・・・
現実は、これですわ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます