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コンビの研究 昭和史のなかの指揮官と参謀

2007年05月22日 | 読書日記など
『コンビの研究 昭和史のなかの指揮官と参謀』
    半藤一利・著/文藝春秋1988年

帯に書かれてありました。下「」引用。

「リーダーと補佐役の組み合わせは、組織の興亡隆替のカギである。陸海軍の指導者コンビの中に、国際経済戦争を勝ち抜く“パートナー戦略”をさぐる。」




目次

板垣征四郎と石原莞爾……………………………13
 謀略で満州事変を演出した“智謀”と“実行”
永田鉄山と小畑敏四郎………………………………33
 統制派対皇道派に陸軍を分裂させた朋友
河辺正三と牟田口廉也………………………………57
 インパール作戦・最大の“無責任”司令官
服部卓四郎と辻政信…………………………………75
 ノモンハン敗北から開戦へ・不死身の参謀たち
岡敬純と石川信吾……………………………………95
 対米開戦へ引っぱった海軍の主戦派
永野修身と杉山元……………………………………115
 対米開戦・「居眠り大将」と「グズ元」の二人三脚
山本五十六と黒島亀人………………………………135
 伝統の海軍戦略を破った異端の二人
南雲忠一と草鹿龍之介………………………………153
  ミッドウェイ惨敗をもたらしたもの
東條英機と嶋田繁太郎………………………………171
  「東條の副官」といわれた海軍大臣
小沢治三郎と栗田健男………………………………189
  「レイテ湾突入せず」栗田艦隊反転の内幕
山下奉文と武藤章……………………………………209
  東條に嫌われた二人のルソン籠城戦
牛島満と長勇…………………………………………229
  沖縄攻防・仏の軍司令官と鬼の参謀長
米内光政と井上成美…………………………………249
  終戦工作に生命をはったア・ウンの呼吸
天皇と大元帥…………………………………………269
  同一人格のなかの二つの顔
  参考文献 309



陸海軍の総帥を一元化し、みずからヒトラーのように全軍を率い戦局を挽回したい、という望みをもったという。そのためには、海軍の島田繁太郎とくんだという。

日本の最後の防衛線であるマリアナ諸島をとられたとき、東條内閣は信を失ったという。
そして、独裁色が強くなったと書かれてありました。下「」引用。

「その独裁色が極度に濃厚となるに及んで「東條幕府」「東條道鏡説」もささやかれ、施策の混濁と不徹底を糾弾する声のみが高くなった。そして倒閣の動きはいよいよ顕在化していった。
 だが、憲兵によって四囲を固めた防禦は鉄壁であり、完全に行き詰っているが、この内閣は打倒するためには、東條自身が病気で倒れるか、またはテロなどの非常手段による以外に道はないように思われた」


東條は昭和23年12月23日、絞首刑執行される。
嶋田は終身刑、日本独立後の恩赦で昭和30年に獄舎をでたという。
その後は嶋田は、ひっそりと暮らされたようです。

どの項目も、もっと詳しく書いてもらいたかったです。(-_-;)


『銀河英雄伝説』のコンビはおもしろいのですが、そんなふうなものはなかったです。

当たり前ですね……。(-_-;)










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