アカネさんシリーズ001 恋のタイムマシーン 001競馬場で大当たり 「そうですよ。『わたしはだな……、人を欲しいんじゃない、人材がほしいんだ。つまり、会社をつくる材料としての人材をね!』」 「専務の口ぐせですね」 「まるで、ナチスのようだね! 本当に、あきれたもんだよ」 中根は茜の腕をふりまわして前方に投げた。 「さあ、強制収容所からの解放だよ!」 茜は裏口から外へ出され、前につんのめった。 バタンと、電動の門がしまった。 茜は一人きりになった。わたしの住んでいるところがナチスの強制収容所だって! そんなことはないわ。 すてきなお父様よ! でも、弟の専務はそういうところがあるかもしれないわ……。 今度のお見合いも、お父様は気にいってなかったようだし……。 私の父母は恋愛結婚だったことを、よく自慢していたわ……。 やっぱり恋愛の方がいいのかしら……。 老婆の茜は、今の自分の体と心はばらんばらんだったと思った。環境も……。 門の横の花壇にすわりこんだ。
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