磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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083 戦争が……

2007年07月01日 | ライト小説
総理がコジキでコジキがソーリィー

四章、ゼロサム社会




083 戦争が……


「十代っていったら、楽しいはずの年齢じゃないの」

「そんなことないでしょう。十代なんて、楽しくないですよ」

「人によって違うんだよ」
と、ソーリィーは笑った。

……どうして、こう自分自身を物差しにしてしか考えられないのだろう。

「でも、若い子どもたちまでもが、追い込まれているってことですなあー」
熊谷老人は苦痛の表情をした。

「いやいや、そうじゃないって、愉快犯なんですよ。人殺しっておもしろいってねえー。あきれたもんだよ!」

青年の世界は、すべて楽しさを人は追い求めているようだ。

--これも、また自分自身を物差しにしている……。

「そんなものがおもしろいのだろうかあー」
ソーリィーは服をしぼりながらいった。

「おもしろいわけがないなあー」
青年でも、理解したようである。

「そうさねえー、追い込まれているから、そんなことが楽しいなんて、思い込んでしまっているだろうねえー」
と、熊谷老人は幽霊のような顔をしていた。

「追い込まれるとわけがわからなくなる……。それが人間ってものですね」

「ところが、プライドだけは一人前。……だから、空威張りしたくなるんだろう。バカにされたくないから、異常な行動をとるんだろう。ホラーや猟奇的な映画やマンガも目にするから、それがいいもののように勘違いもしているのだろう……」

「人に勝つ、そんなことのみが価値があるように育てている……。それなら、当然そうなるものだろうなあー。私の子供のころは負けるが勝ちだったよ」

「戦争も子どもたちに悪影響を及ぼしていると思う……」

「そうだね。人を殺すことがヒーローなんだから、これも個人の戦争とでもいいたいのだろう……。」

「しかし、ベトナムでヒーローになった人たちも決して幸福な生活を送っているとは限らない。」

「心を荒廃させることは間違いないね。」

「それは誰にでも、わかることではないだろうか?」

「わからない人たちもいる……。わたしの年齢でもいる…」
熊谷老人は寂しそうだ。

「いい戦争なんて、ないんだ。人と人が殺し合う……。そんなことに美しさなんてない。」








閑話休題

人は立場によって、

それぞれの考え方をもつものですね。

これは、仕方がないことです。

しかし、仕事をする立場、

公人という立場を忘れた発言は、

世の中の多くの人に不信をあたえ、

希望を失わせます。

「原爆投下しょうがない」
と久間氏発言 責任問題に発展も
【中国新聞】'07/6/30


最近は偉い人たちが社会全体のことを配慮できず、

われわれ庶民は困ったものです……。











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