磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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別冊歴史読本 いま問われる日本国憲法 憲法九条と昭和天皇

2007年10月09日 | 読書日記など
『別冊歴史読本37号 第31巻第11号
  通巻730号
    戦後60年、いま問われる日本国憲法
       憲法九条と昭和天皇』
          新人物往来社2006年

菊のカーテンは今でも存在するのでないでしょうか? 一国のことに、これほど影響を及ぼす一個人という国のシステムは、これでよいのか疑問に思えます……。あまりにも過酷ではないでしょうか?



天皇は「人間宣言」したけれど、天皇に人権は与えられているのだろうか?

まず、そんな疑問を持ちました……。


天皇制維持に動いた「知日派」
そして、平和のシンボルとして利用することとアメリカは考えたようです。
このことにも、いつくもの疑問がボクにはうかびあがる……。

占領政策に役立つというのには、理解ができる。
天皇の人気を利用する……。
--一部のイデオロギーの人たちには人気というよりも、憎悪があったことだろうが……。

この本は、GHQの力が主体ですべてが行なわれたという感じがしてならないが……。
--現実はそうでもなかったように、他の本には書かれてある……。

--社会党案。
昭和21年2月、社会党の「新憲法要綱」発表。
主権が国家(天皇を含む国民協同体)にあるという。
--主権在民ではなかった……。

GHQが興味を示したのは憲法研究会案。

保守一辺倒だった日本政府の憲法草案。

毎日新聞が改正案をすっぱ抜く。
それは、GHQには受け入れがたいものだったという。

GHQはまったく、天皇の「戦争犯罪」について調査しなかったわけではないようです。下「」引用。

「一月二十五日、マッカーサーはアイゼンハワー米統合参謀議長あてに「天皇の戦犯除外について」の書簡を送った。
「天皇を戦犯にする証拠は発見されなかった。もし天皇を起訴すれば大混乱を招き、日本人は、連合国がポツダム宣言の約束を破ったとして、終わりのない復讐の連鎖反応が始まり、日本は共産化するだろう。その場合は百万人の占領軍と数十万の民間スタッフの大量派遣が長期間必要となる。アメリカの負担の面からも天皇の起訴は避けるべきだ。」

GHQ案にショックを受ける日本側。

「アトミック・サンシャイン」=おしつけ憲法。下「」引用。

「松本、吉田らは草案提示とその劇的な雰囲気、内容の激しさの三重のショックで顔面蒼白となった。しばらくして戻ってきたホイットニーは「われわれ戸外で、目もくらむほど明るい陽光(アトミック・サンシャイン)を楽しんできた」と冗談ぽく語り、再び、厳しい口調となって大演説をぶって「もしこの草案が受け入れられなければ、天皇の身体の保証も考え直さざるをえない」との発言が飛び出した。
 日本側にとって「アトミック」(原子力)という言葉は、すぐ原爆を連想する恐ろしい言葉でり、ホ准将が普通に使った言葉に余計にショックを感じ、威圧、脅迫された言葉と被害者意識を強く感じたのである。
 GHQ側はこれらすべてについて偶然であり、計算してやったものではないと否定しているが、憲法ドラマの『おしつけ憲法』の決定的場面となった。」

そう見ない人たちもいますね……。


自民党が結党五十年。
--九条改正を柱にした改正案。
自衛隊を「自衛軍」にするという。
軍法会議の復活となるという。

憲法九条は天皇の発案ということが書かれた本がある。

マッカーサーの憲法


この雑誌では、天皇が九条の発案である事実は希薄と書くが、この雑誌では、この本を読まれたのだろうか?

昭和天皇の「極秘指令」

また、平和憲法というものを発案したという者は、英国のSF小説家・H.G.ウェルズだったとボクは記憶している。

H.G.ウェルズは原子爆弾の名付け親でもあるという。この世にまだ原爆が存在しないころから、SF小説で書いておられた。

解放された世界 H.G.ウェルズ(作)

英国好き、科学好きの昭和天皇が読まれていた可能性はないとはいえないとも思う。


そのことも、この雑誌には書かれていなかった……。











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