あかねさんシリーズ002 男が女de女が男 589 命ッテ何? ボクって何? 草木にも魂を感じる日本文化! 命って、何だろう……。 移植のことオカネスキーと話していて思った……。 脳波が命……。 脳波って電流が流れているのを測定する機械だって。 筋電図は筋肉に電流が流れてのを測るんだって。 でも、電気製品に流れているのとはちがってマイナー電流っていうんだそうだ……。 弱い電力だって……。 --心臓のペースメーカーを入れた人たちの近くで、携帯電話を使ってはいけないのも、それに関係あるんだろうなあー。 命って、ボクがこうやって、PCを動かして、日記を書いている時にもあるんだろうなあー。 電流が脳にも、筋肉にも流れて、こうやって、入力しているんだろうなあー。 --ボクって、でも、電流なんだろうかあー。 命って電流なのだろうか? --オカネスキーは、ウイルスは半生物と話していた。 半生物とは、それ自体では、生物ではないというんだ。 細胞分裂するのにも、他の細胞に入らないとできない……。 --このウイルスの一つの種類がインフルエンザ……。 半生物……。彼らには脳波なんてない……。 ゾンビみたいだっていう表現もそうはずれていないんだって……。 生物としての働きがないのに、空中などまっていて、それが他の生物の細胞のなかに入り、その細胞を利用して、増殖する……。 彼等は人間に嫌われているけど、彼らはそれしか生きる方法を知らないとオカネスキー。 --生命って何だろうなあー。 不思議なもんだよね。 移植のことも、オカネスキーはボクよりは、知っていた……。 でも、本当か? どうかは、ボクにはわからない。 脳の移植もいずれできるんだってさ。 --京大と他の人たちの共同研究で、幹細胞という細胞をつくれば、臓器がつくりだせるというんだ。 脳を移植したところで、うまく機能しないだろうという。 それで、さらに、記憶物質の研究をしているそうだよ。 記憶がどうなっているか? その記憶なんだけど、記憶物質というのがあるんだって……。 それで記憶したり、想起したりすることができるんだってさ……。 その記憶物質を取り出して、破壊された記憶物質を直して、人工で作られた脳に、その記憶物質を移植して、全体の脳を移植するようにしようと考えている人たちがいるんだって……。 --そうなったら、記憶物質がボクってこと? ボクって記憶物質だったの? --オカネスキーは笑っていた。 「バイトで出会っている人たちはどうでござるか?」 「あっ、認知症のご老人……」 「認知症になっても、その人はその人でござろう……。記憶物質というのを兵器にしようと米軍はしているらしいでござるよ。その人の記憶を変化させたり、スパイにさせたり、そんなことを考えているでござるよ」 「科学って、不気味だよね」 「……。そうでござるなあー。しかし、ドラえもんの世界のようなことも現実になるかもしれないでござるよ」 「ドラえもん?」 「そうでござる。記憶物質の研究が進んだら、暗記パンなんていうものができて、勉強しなくってもいいかもしれないって、そんなことも言っているでござるよ」 「それはいいよね!」 「はたして、そうでござるか? それこそ、間違ったことを記憶できるように応用できて、人間兵器に変えることもできる……」 「それもそうだね……」 「科学とは両刃の剣! 忘れてはならぬことでござるよ」 --オカネスキーはきびしい顔つきをし、月を見げていた。 「徳川家康公よ! 草木にも生命あると、教え育てた偉大なる日本の先達よ! 脳波なきくらいで、死とはむなしいことよ」 草木にさえ魂を感じた日本人。どうして、それを失ってしまったのでござるか! まるで、野蛮(非文化的)な毛唐のようでござる! --そういっているオカネスキーこそが、失礼な表現であるけど毛唐……。 でも、なかみは日本人より日本人かもしれない……。
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