総理がコジキでコジキがソーリィー 186 医療券 「あのー、医療券をもらいに来たんですけど」 「そう簡単に言ってくれるけど、これは税金なんだよ」 熊谷老人は辛そうな顔をしている。これだから、福祉のお世話になりたくないのだ……。 でも、支援者の青年から、何を言われても黙っていることと注意されている。 相手はどんなに威張っていても、人の心を捨てた、化け物でしかないと思ってくださいとも支援者は語った。 福祉事務所のケースワーカーのなかにも、いい人はいる。 きちんと福祉という仕事に従事している人たちも大勢いる。 --だが、こいつのように、税金を守っているつもりで何も仕事をしていない。 いや、業務妨害しているひどい福祉事務所のケースワーカーもいるのである。 そして、こんな奴が不祥事を起こしても、時間がたてば出世しているというシステムなのだ。 だけど、医療券をもらいたいから我慢する。非難したところで、医療券はもらえないのだ。 そう、こんなやつがいるわけがないと言いたい人がいるかもしれない。ボクも支援者たちもそうあって欲しいのだけれど、これが日本の行政だ。 --週刊誌に「福祉川柳」というのが掲載されたことがあるのをご存知だろうかあ? 川柳の心を持ち合わせていない川柳を川柳ではないと評価されたとしても、それは正しい評価だろう。 『法の精神』を忘れた法は無効なように……。 川柳とは庶民の心のよりどころであり、悪代官の心のよりどころではないのである。 愛ある心で読まれるからこそ、味わえることもできるのである。 「医療券って、あんたねえ、仮病で使っているんじゃないの」 と、ネチネチと言ってくる。 もし、熊谷老人が孤立した人なら、ここで我慢は切れているだろう。 あなたがもし、ホームレスであり、孤立しており、このようなお役人に出会ったら、きちんと対応できる自信がありますか? わたしにはありません。 「仮病じゃないですよ。額に触っただけで、熱があることがわかりますよ。触ってみて下さいよ」 しかめ面をするケースワーカー。 こいつは福祉の仕事をしているが、ホームレスに触ることもできないのである。 --勇気がないのである。 別に触ったくらいで病気が伝染したりもしないのに、このケースワーカーは触ることができないのである。
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