磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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カザフスタン-草原と資源と豊かな歴史の国-

2009年08月23日 | 読書日記など
『カザフスタン-草原と資源と豊かな歴史の国-』
   角崎利夫・著/早稲田出版2007年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「カザフスタンは石油やウランなどの資源という観点のみならず、中露に挟まれ中東や南アジアにも近いという戦略的位置という観点からも重要な国です。
 またカザフ人は見かけも日本人そっくり人が多く、遺伝子の上でも日本人に近いといわれています。
 そのようなカザフ人やカザフスタンについて知ってもらいたいと思い、私のカザフスタンに関する知識と経験を書きとめたのがこの本です。」



意外、テロなし。下「」引用。

「相手によってはアフガニスタンと間違えて「爆弾テロなんかがあって危険なんでしょうね」と同情されたりします。実はカザフスタンではアフガニスタンやパキスタンと違ってイスラム過激派のテロが発生したことはありません。」

スタンとは国……。下「」引用。

「スタンとはペルシャ系言語で国とか地方を意味し、従ってカザフスタンとはカザフ人の国という意味になる。」

「伝統宗教が混在したままのイスラム化」

「5 「負の遺産」を背負ったカザフスタン経済」 下「」引用。

「近年、カザフスタン経済は年率一○%近くの成長を謳歌しているが、独立後一○年はソ連時代からの「負の遺産」を背負って苦難の道を歩まねばならなかった。」

「セミパラチンスクの核実験場」 下「」引用。

「ソ連軍は一九四九年の最初の原爆実験以来、約五○○回にわたり原爆・水爆の実験を重ねた。その結果、地域住民一五○万人に被害を与えたといわれる。
 例えば、同地域では他地域に比べて明らかにがん発生率が高い。セミパラチンスクの研究所には被曝による奇形胎児も保存されている。私は写真でしか見たことはないが、円筒のガラス容器の中にホルマリン漬けで保存されたある胎児には、額の真ん中に一つしか目がなかった。-略-」

長崎大学、広島大学。そしてロシア政府……。下「」引用。

「カザフスタンの独立後、日本政府或るいは広島大学や長崎大学はセミパラチンスクの住民たちに健康診断を施し、地元の医療関係者のトレーニングや機材供与を実施するなど、さまざまな支援の手を差し伸べてきた。しかし核実験を繰り返した張本人のソ連政府を引き継いだロシア政府が、この分野でカザフスタンに何か支援をしたとは聞いたことがない。」

核廃棄物がここでも、大きな問題……。下「」引用。

「この負の遺産の影響は知らぬ間に国外に広がる恐れがある。核実験場跡には放射能汚染されたスクラップメタルが多く残されている。近年のスクラップメタル高騰を背景に、立入禁止区域に入り込んで回収し、輸出業者に売る者が後を絶たないのだ。事実、中国国境やロシア国内でカザフスタンから持ち込まれたくず鉄から放射能が検出されたとのニュースがしばしば聞かれる。-略-」

日本だからと無関係ではない……。











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