総理がコジキでコジキがソーリィー 139 人格の上に言葉はのる…… 「どうして、戦争をすると思う」 ボランティアの集まりで、質問された。 その時、とまどった沙也加。 「それは武器があるから……」 「それは当たっているようで、ナンセンスだ。武器がなければ買えばいいだけだ」 「それはそうね……」 「近代兵器がなくとも、戦争はあったのじゃないか」 横から、別の男の人が口をだす。 「古代ローマの武器もなかなか恐怖だよ」 中川は笑った。 「そのとおりね……。鉄器というものは、農業以外では使用してはならないという法律をつくろうとした古代ローマ人もいたそうよ」 「そうだね、よく知っているね」 中川は沙也加の顔をみて笑った。 「古代ローマにもう平和主義者がいたわけだ。その一人に現代でも強い影響力があるという人物がいるね」 「イエス・キリストね」 「そのとおり。彼は平和主義だったね。しかし、戦争を好むキリスト教と名乗る人たちもいるね」 「原理主義者ね。イエス・キリストの人格の上において、キリスト教の教えは解釈するべきものと私は習ったわ。彼のどこからして、戦争をすすめることになのかしら」 「聖書の言葉を悪用する者はいっぱいいる。聖書の言葉も、一般人の言葉とかわらない。イエスの言葉は神の言葉であっても、彼が神であったから……」 「神の言葉と聖書もいっていいわけね……」 「そのとおり! むしろ戦争を望めというのは、平和絶対主義にならないこと……。戦争を恐れてはいけないということ! しかし、イエス・キリストを信じるならば、人を癒すことはあっても、傷つけることはないだろう」 沙也加はカトリック教徒であった祖母が好きだった。 とても穏和な人だけど、とても芯の強い人……。
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