アカネさんシリーズ001 恋のタイムマシーン ![]() 141手作り 手作りの結婚式だなんて! わたし、まだ、そんな結婚式に参列したことがないわ。 それはそれは、わたしにとっては期待があるのよ? 手作りって、とても愛情深いように思わない? わたしの母は若くして亡くなってしまったから、母がつくってくれた洋服なんて、そう、毛糸の腹巻きくらいだったかしら……。 あまりに幼かったので、よく覚えていないわ。 でも、わたしの母は手作りというのが好きな人だったらしいから。 もっと、たくさん作ってくれたのかもしれないわ。 それぞれ作った品物に、その時の思いをこめていたりするものなのよ。 そこが、手作りというものが人生を豊かにしてくれるところね。 話が横道にそれたみたいね。 わたしは老人ホームで働く寮母さんの結婚式に招待されているといわけよ。 もちろん、わたしは、派手な服を手に入れたわ。 結婚式を華やかなものにするためよ。 わたしは今、七〇歳の老人だと思われている。 でも、戸籍では二〇歳の若さあふれる乙女よ! 乙女って言葉も何か古い感じはするけど……。 老人ホームには、私と同じ、ハートが乙女の方がいっぱいおられたわね。
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