総理がコジキでコジキがソーリィー 101 生徒会で… それは殺人行為が行われているのに、止めなかったことで罰せられるのである。 それは止めなかったということは共犯者であるという思想なのよと話した。 「わたしたち二人じゃ、でも何にもできないわよ」 クラス委員は震えていた。 美智子は笑顔で言う。 「もちろん、生徒会も黙ってはいないわ。こんな教師がいることを許しておくことはできません」 「どうして? 先生は民主主義を教えてくれているのよ」 「何が民主主義よ。生徒を駒にしてゲームを楽しんでいる独裁者のくせに……。あなたたち、心に傷がつかないの? それは強いってことじゃなくって、鈍感とか」 「バカってことですか……」 「そうじゃないかしら。いくら勉強ができたとしても、それを役立てることもできず、いいなりにしかできないロボットだったら、何のために勉強しているのかしら。わたしたちは、それぞれの理想を求めて勉強に励んでいるでしょう」 「わたしには、そんな理想なんてないわ」 「ぼくにも……」 「でも、将来何になるにしても、理想をもって生きていくのよ。そうでないといけないのよ。誰かのロボットになって、彼がいったから、そうしただけなんて……、それであなたが本当に血の流れた人間かしら。友達が“いじめ”られても平気、クラスの班分けでの、ドラフト制度一つにしても、あれは人身売買だからと反対している人たちがいるのよ。それも野球のドラフト制度は、あれは選ばれた人だけが名を呼ばれるから、呼ばれただけで名誉かもしれない。でも、名も呼ばれず、人間のクズ扱いする、あなたたちって狂っていない?」 「そう言われれば、そうなんですけど……」 「それは先生が決めたことだから……」 「あなたたちのいうのが民主主義なら、ナチス・ドイツだって民主主義だし、スターリンも毛沢東も民主主義よ。彼らは全員、客観的にみれば独裁者でしかないのよ」 「独裁者……」 「そう、あなたの教室の独裁者はあきらかに、担任よ。生徒会で彼を問題にするわ。彼が“いじめ”を先導しているのが事実っていうことなんですから、彼を辞職させるまで運動をするつもりよ」 「辞職……」 過激な言葉に驚く。 こんな驚く言葉を吐くのにも原因があった。
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