磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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爆撃機ロンサムレディー号  被爆死したアメリカ兵

2007年05月11日 | 読書日記など
『爆撃機ロンサムレディー号
  被爆死したアメリカ兵』
    トーマス.C.カートライト/森重昭(訳)/NHK出版2004年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「長く、切ない戦後……。
今、仲間の死を問うヒロシマ再訪の旅が始まる。
自国の落下した原爆の犠牲になった米兵捕虜。
大惨禍を奇跡的に免れた元爆撃機機長が、長い沈黙を破って静かに刻む感動の回想録。」




表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「1945年7月28日、米軍B24爆撃機「ロンサムレディー号」は呉沖を攻撃される。その後8月6日、ヒロシマに原爆投下。機長カートライトは数日前に東京に召還され、被爆を免れたが、他の搭乗員は被爆死し、まさに生と死を分けてしまう。
 米兵の被爆死の問題について、アメリカ政府は戦後一切の見解を避けてきた。大学教授となったカートライトも頑なにな語ることを拒んできたが、1996年、自国の原爆で死んだ同僚の消息を尋ねるべく広島の地を踏んだ。感情的には耐えがたいものがあったが、予期しない日本人の歓迎に感動する。それは半生記の間、原爆と戦争の惨害を語り、記録し、記憶し続けた広島の人たちとの出会いだった……。」

この本は、以前紹介しましたNHKの番組の後のことが書かれてあります。驚きました。(-_-;)

そして、丹念に書かれた本と思いました。私の歴史認識もかわりました……。まだまだ、勉強不足のボクです。

アメリカ兵の捕虜について、アメリカ陸軍太平洋総司令部の副官の内部通信(一九四五年一〇月九日付)。下「」引用。

「ラルフ・ニール軍曹、ノーマン・ローンド・ブリセット、ブランベック(明らかに九州上空で撃墜されたB29の搭乗員)、そして他の一七名の氏名不詳二人を含むアメリカ人飛行士は原爆投下時広島に抑留されていた。ニールとブリセットを除く全員は即死した。ニールとブリセットは原爆で負傷した結果、八月一九日に死んだ。一七名の死者の名前を確認する努力はさらに続けられている」

あまりにも、哀れな米兵……。
自国の落した原爆で仲間を失い、そして苦痛を持っていただろうに……。

被爆した日本人は、アメリカ人を見ていかり、殺した……。

自国の原爆……、
被爆した人たちの怒り!
憎悪の目……。

そして、死体にも石は投げられた。
これは、ボクの生まれる前のこと。

だけど、アメリカ兵はボクが大人になっても……。
そんなことを他国の大衆にされていた……。

アメリカへ、都合のいい面だけを、ことさら見詰めるな!
これは日本の政府も同じこと!
苦しんでいる人、悲しんでいる人から、目をそむけるな!
苦しんでいる人や悲しんでいる人は都合よく見ないというのが、正義なんて……。
そんな正義はないぞ!
そんな神もないぞ!
「原爆神話」なんて、ウソっぱちだ!



米兵を殺戮したことは、広島の市民の方の絵にも何枚か書かれてあるという。
その方の文章と絵も掲載されていました。


アメリカの映画監督も、これを映画にしてもらいたいものです。
日本人にも残酷な人はいます。
--これは、多くの国の人が御存知ですね。


この本で救いなのは、広島の平和を愛する人びとと、機長が友好的に交流されます。
また、高校生が平和公園で、機長にアンケート調査もしています。
がんばってますね。高校生!







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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
自業自得 (反米)
2007-09-13 07:12:55
米兵を虐殺したと申しておりますが、では米軍が都市で遣った無差別爆撃や広島・長崎の原爆投下による非戦闘員の虐殺はどうかとお尋ねしたい。これらの行為は戦争の最中に起きたせいで<戦争行為>と一緒くたに取られがちだが、これらは戦闘行為とは無縁の虐殺行為である。だから米兵虐殺の責任は日本側では無く、米政府にある。
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平和主義者…… (磯野鱧男)
2007-09-13 08:00:51
軍事費が福祉に使われたらと、よく思う。

国民保険が5世帯に1世帯が払えない地区もある……。

この本もお読みではないと思います。

国際法違反していますし……。

戦闘行為にも相当しないでしょう……。

目には目をは法の精神ではなく、復讐です……。

復讐をしあっていたら、中東のようになるだけです……。
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