『ついに太陽をとらえた 原子力は人を幸福にするか』
東大助教授理学博士 中村誠太郎・校閲/
読売新聞社・編/読売新聞社1954年
今となっては、こんな無茶苦茶な本をよく出版できたと思います……。
「序」を湯川秀樹博士が書いています。下「」引用。
「この書物は色々な面白いエピソードをつなぎとして、読者がそれにひきずられて読んでゆく間に、一応の常識を知らず知らず得られるように書かれてある。それ等のエピソードがどこまで正しいか私は知らない。しかし、科学的な知識に関する部分は、原子物理学者の中村誠太郎君が校閲しているのであるから信頼できるだろうと思う。
昭和二十九年四月三日」
湯川秀樹博士を批判する本がありましたが、否定できないと思います。
きちんと、彼がなしたことを反省してくださる方が平和のために役立ったことでしょう。
これは、手塚治虫にもいえます。
--両者に共通することは、原発推進の正力松太郎といおうか、読売グループに関わったということでしよう……。
鉄腕アトムも突入させるだけでは、何の解決もしていないでしょう……。
--原子力はクリーンなエネルギーではありません!
アメリカで最初に作られる時から、原発は高いと書かれてある本もあります。下「」引用。
「一ポンド(四百五十五グラム)を七百二十円ぐらいの値段で……。
しかし、いま私はわずかいちポンドで、七百五百トンの水を沸かすことが出来る。同じことを、もし石炭がやるすれば、一千五百トン(七百五十万円)、石油なら三十三万ガロン(四千九百万円)かかる計算である。」
日本でもすごいのが見つかるようなことを書く。下「」引用。
「五三年日本で開かれた国際理論物理学会議に来たフランスのペラン博士は、伏見さんの肩たたいて言った。
「フランスでもウラニウムは国内に絶対にないといわれていたが、改めて探したらすごいのが見つかった。君たちもガイガー計数管(-略-)を下げて日本中の山を歩いて見ることだね。」
「大河をわかす力」や、「原子力で若返る地球」などのタイトルの文章があります。
--そもそも大河をわかす必要はありません。地球温暖化のために、悪影響を及ぼしている表現としては正確なのではないでしょうか?
永井博士が、戦時中に徴用工や兵隊のレントゲン写真をとっていたことが書かれてあります。
--その設備は古びてよくなく、しまいには体をいためた……。下「」引用。
「職に殉ずるとかすぐ感傷に走ってしまう悪い癖がある。それをいいことのように思う癖がある。少なくともこれらかの原子力時代には、そういいう日本人独特の感傷的な、いわば特攻的精神は一切捨ててかからないと危険だし、また物笑いにもなることを忘れてはならない。」
キリストも物笑いの神様でしょうね……。
そして、こんな人たちは原発事故が起きても、逃げ出すでしょうネ……。
--科学的でもない原発推進派。
「日本のウラニウム資源 散財するウラニウム資源、日本にも相当ある」
--この本では、京都にも2ヵ所あるそうです。
出鱈目もいいとこですね。
--権威が正しいように書いたら、一般人は信用してしまうと思います。
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東大助教授理学博士 中村誠太郎・校閲/
読売新聞社・編/読売新聞社1954年
今となっては、こんな無茶苦茶な本をよく出版できたと思います……。
「序」を湯川秀樹博士が書いています。下「」引用。
「この書物は色々な面白いエピソードをつなぎとして、読者がそれにひきずられて読んでゆく間に、一応の常識を知らず知らず得られるように書かれてある。それ等のエピソードがどこまで正しいか私は知らない。しかし、科学的な知識に関する部分は、原子物理学者の中村誠太郎君が校閲しているのであるから信頼できるだろうと思う。
昭和二十九年四月三日」
湯川秀樹博士を批判する本がありましたが、否定できないと思います。
きちんと、彼がなしたことを反省してくださる方が平和のために役立ったことでしょう。
これは、手塚治虫にもいえます。
--両者に共通することは、原発推進の正力松太郎といおうか、読売グループに関わったということでしよう……。
鉄腕アトムも突入させるだけでは、何の解決もしていないでしょう……。
--原子力はクリーンなエネルギーではありません!
アメリカで最初に作られる時から、原発は高いと書かれてある本もあります。下「」引用。
「一ポンド(四百五十五グラム)を七百二十円ぐらいの値段で……。
しかし、いま私はわずかいちポンドで、七百五百トンの水を沸かすことが出来る。同じことを、もし石炭がやるすれば、一千五百トン(七百五十万円)、石油なら三十三万ガロン(四千九百万円)かかる計算である。」
日本でもすごいのが見つかるようなことを書く。下「」引用。
「五三年日本で開かれた国際理論物理学会議に来たフランスのペラン博士は、伏見さんの肩たたいて言った。
「フランスでもウラニウムは国内に絶対にないといわれていたが、改めて探したらすごいのが見つかった。君たちもガイガー計数管(-略-)を下げて日本中の山を歩いて見ることだね。」
「大河をわかす力」や、「原子力で若返る地球」などのタイトルの文章があります。
--そもそも大河をわかす必要はありません。地球温暖化のために、悪影響を及ぼしている表現としては正確なのではないでしょうか?
永井博士が、戦時中に徴用工や兵隊のレントゲン写真をとっていたことが書かれてあります。
--その設備は古びてよくなく、しまいには体をいためた……。下「」引用。
「職に殉ずるとかすぐ感傷に走ってしまう悪い癖がある。それをいいことのように思う癖がある。少なくともこれらかの原子力時代には、そういいう日本人独特の感傷的な、いわば特攻的精神は一切捨ててかからないと危険だし、また物笑いにもなることを忘れてはならない。」
キリストも物笑いの神様でしょうね……。
そして、こんな人たちは原発事故が起きても、逃げ出すでしょうネ……。
--科学的でもない原発推進派。
「日本のウラニウム資源 散財するウラニウム資源、日本にも相当ある」
--この本では、京都にも2ヵ所あるそうです。
出鱈目もいいとこですね。
--権威が正しいように書いたら、一般人は信用してしまうと思います。
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